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Telemann:
Music of the Nations
Collegium Musicum 90/ Standage
テレマンによる異国情緒をテーマにした作品が二つ。組曲『昔と今の諸国民』は弦楽と通奏低音による演奏で、「昔と今のドイツ人たち」とか「昔と今のデンマーク人たち」とかいった曲名が並ぶ。クープランの『諸国の人々』みたいなもの。典雅で美しい曲集だが、どこがデンマーク人なのかは判らない。
最後の組曲『民族-序曲』のほうは「トルコ人たち」「スイス人たち」などで、それぞれ特徴的ではあるが民族色は感じない。これはバッハのポロネーズから誰もポーランドを感じないように、民族固有の音階やリズムを研究して再現しようとは考えていないからだ。バロック時代のエキゾチシズムはこんなものだったのだろう。
シャリュモーを使用した2曲(2)(4)が不思議な音色で面白い。多作家テレマンにしても珍しいレパートリーだ。のほほんとしたクラリネットといった感じの、癒し系(?)サウンド。のびのびしたソロ、第二奏者との美しいハーモニーが楽しめる。
多作家テレマンが『ヴィオラ協奏曲』を一つしか遺さなかったというのも意外だ。しかしこのたった一つの協奏曲が傑作である。フランスふう4楽章構成の、高貴で風格のある作品。ト長調という明るい調性で悠々と開始されるのに、緩徐楽章、急速楽章を問わずメランコリックな陰りがつきまとう。ヴィオラという楽器の渋さを活かそうとしたのだろうか。聴き終えてずしりと手応えののこる作品だ。
スタンデイジたちの演奏はきびきびした印象。もちろん古楽器を使用しており、ピッチは415に設定。アタックを強めにしたシャープな演奏でくっきりと細部まで描き出していて見事である。
1. Suite in G Major 'des Nations anciens et moderns'
2. Concerto for Two Chalumeaux in D Minor
3. Concerto for Viola and Orchestra in G Major
4. Sonata for Two Chalumeaux in F Major
5. Suite in B flat Major 'Volker-Overture'
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Colin Lawson, chalumeau
Michael Harris, chalumeau
Simon Standage, viola
Collegium Musicum 90
Simon Standage, conductor
・Recorded in 1995
Chandos Records
CHAN 0593
Telemann:
Music of the Nations
ブリュッヘンたちで
Telemann:
Overtures/Concertos
協奏曲集は
Concertos
・ Unknown Works
モダン楽器で
テレマン:フルート協奏曲集
Telemann:
Viola Concerto, etc.
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Telemann:
Concertos ・ Unknown Works
Berliner Barock Solisten/ Kussmaul
テレマンの「知られざる協奏曲集」ということで、初めて聴く作品がほとんど。しかしト長調の『ヴィオラ協奏曲』だけは前項スタンデイジ盤を含め、アナログ時代から比較的録音されてきた。ヴィオラ奏者としては放っておけない曲であり、テレマンの数多い協奏曲の中でもとくに魅力的な、名技性と情感の深さの両立した作品だ。ヴォルフラム・クリストのソロはスタンデイジのようにアタックを強調せず、印象としては柔らか。いかにもヴィオラらしいふくよかな音色はこちらの方が楽しめる。
笑える作品が入っている。イ長調の『ヴァイオリン協奏曲』だ。ソロヴァイオリンとトゥッティ(3本のヴァイオリン)が蛙の鳴き声をまねた掛け合いを演じている。蛙の協奏曲!この曲の演奏会場は池か沼がふさわしい。
真面目な(?)作品ではソリストふたりの協奏曲もいい。同種の楽器による模倣、追跡、協調が巧みに用いられ変化に富んだ曲作りが楽しめるが、そこはテレマン、ヴィヴァルディほどにぎやかにはなっていない。
作品はフランス様式の4楽章形式のものとイタリア様式の3楽章形式のものがある。古典派時代に入るとフランス様式はすたれてしまうが、遅/速/遅/速のフランス様式はなかなか典雅でよろしい。ドイツ系の大物作曲家でこの形式に巧みだったのはテレマンくらいのもの。
1. オーボエ・ダモーレ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調
2. ヴィオラ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト長調
3. 二つのヴァイオリン、二つのホルン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調
4. ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ長調
5. 二つのヴィオラ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト長調
6. 二つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調
7. ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ト長調
8. 二つのホルン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ヘ長調
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Albrecht Mayer, oboe d'amore
Stefan Dohr & Georg Schreckenberger, horns
Rainer Kussmaul & Bernhard Forck, violins
Wolfram Christ, viola
Berliner Barock Solisten
Rainer Kussmaul, direction
・Recorded in 2001
EMI Records
5 57232 2
Concertos
・ Unknown Works
テレマン:協奏曲集
「蛙」ならこちらも
Water
Music, Alster Overture
組曲ハ長調「水上の音楽」他
「こおろぎ」も鳴いている
Wind
Concertos/Symphonie
管楽器のための協奏曲集
Telemann:
Konzerte Fur Blaser
Telemann:
Trumpet Concertos
二重、三重協奏曲集
パユの独奏で
テレマン:フルート協奏曲集
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Telemann:
Twelve Fantasias for Transverse Flute
Barthold Kuijken
無伴奏フラウトトラヴェルソ(横吹きフルート)による幻想曲12曲。テレマンの無伴奏幻想曲はほかにヴァイオリン用、ヴィオラ・ダ・ガンバ用もある。
バルトルド・クイケンは1740年頃製作された楽器を使用し、ゆったりめのテンポでのびのび歌っている。曲はきわめて自由なイメージ。テンポや楽想を細かく変転させながらファンタジックに曲を創りあげていく。短いものは3分ていどしかなく、一つのモティーフを大きく展開させることはない。壮大なスケール感はなく、むしろ密やかな感じ。幻想と言うより夢想という雰囲気の曲もある。春の午後のまどろみのような。クイケンの音色がソフトだからなおさらだ。
ぼんやり聴いていると眠くなることうけあい。しかしこれは奏者の耳で聴くと違ってくる。けっこう難曲なのだ。キイのない古楽器で跳躍の多い譜面をらくらくこなしていくクイケンには驚かざるをえない。
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Barthold Kuijken, transverse flute
・Recorded in 1978
Accent ACC 57803D
Telemann:
Twelve Fantasias
バッハの長男の作品
W.F.Bach:
6 Sonatas for 2 Flutes
ランパルの録音
無伴奏フルートのための幻想曲
分かりやすい演奏という点ではこれでしょう
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1. Fantasia No.1 in A Major
2. Fantasia No.2 in A minor
3. Fantasia No.3 in B minor
4. Fantasia No.4 in B Major
5. Fantasia No.5 in C Major
6. Fantasia No.6 in D minor
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7. Fantasia No.7 in D Major
8. Fantasia No.8 in E minor
9. Fantasia No.9 in E Major
10. Fantasia No.10 in F-sharp minor
11. Fantasia No.11 in G Major
12. Fantasia No.12 in G minor |
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Telemann:
Twelve Fantasias for Violin
Andrew Manze
マンゼによるテレマンの『無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲』全曲。1735年ハンブルクで出版されている。上記フルート用の2年後にあたる。50歳代半ばの円熟期、と普通の作曲家なら言うところだが、テレマンの場合、年齢による違いがさっぱり判らない。いったいいつから円熟していたのだろう。
無伴奏ヴァイオリンといえばバッハ。しかしあの構築的な作品群とは正反対に、テレマンは自由に飛翔していく。重音奏法などを用いた複数声部が聴きとれる。ヴァイオリンの特性を活かしてがっちり書かれているのだ。にもかかわらずのびのびしたファンタジーに満ちているのは、理詰めの展開をもたないからだろうか。シチリアーナふうの歌もあればわくわくする技巧的なパッセージもある。それら魅力的な部分部分がふっと移ろっていくさまが、まさにファンタジーなのである。
2本のヴァイオリンによる『ガリヴァー組曲』(1728年)はひょうきんな作品。下記の『忠実な音楽の師』に収められており、スウィフトのベストセラー『ガリヴァー旅行記』(1726年)のエピソードを音楽化したもの。リリパット、ラピュタ、ヤフーも出てくる。読んだことのある人なら誰でも笑い出す愉快な描写音楽だ。しかしここで用いられているヴァイオリン技法、作曲技法はきわめて高度なもの。どんな楽譜なのか見てみたい。
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Andrew Manze, violin
Caroline Balding, violin (13)
・Recorded in 1994
Harmonia Mundi France
HMU 907137
Telemann:
Twelve Fantasias for Violin
サントスの競合盤
Fantasias
for Solo Violin
ガリヴァーを読んだことありますか?
Gulliver's
Travels
ガリヴァー旅行記
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1. Fantasia No.1 in B-flat Major
2. Fantasia No.2 in G Major
3. Fantasia No.3 in F minor
4. Fantasia No.4 in D Major
5. Fantasia No.5 in A Major
6. Fantasia No.6 in E minor
7. Fantasia No.7 in E-flat Major
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8. Fantasia No.8 in E Major
9. Fantasia No.9 in B minor
10. Fantasia No.10 in D Major
11. Fantasia No.11 in F Major
12. Fantasia No.12 in A minor
13. Gullivers Suite for Two Violins |
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Telemann:
Der Getreue Music-Meister
Josef Ulsamer
テレマンの『忠実な音楽の師』は68曲からなる大部の曲集。隔週で各4頁の楽譜をお届けしますという企画だったそうで、アイデアマンの面目躍如といったところ。中身は室内楽がもっとも多くて25曲、自作オペラのアリア抜粋16曲、鍵盤楽器の曲4曲、ほかに練習の手引きと他人の作品が加わる。音楽愛好家を対象にしたもので編成はすべて小さい。
マスターは木管楽器のソナタを抜粋したLPを持っていたことがある。ブロックフレーテ、オーボエ、ファゴットなどによるのびやかな曲が多く、バロックからロココへという時代の変遷まで感じたものだ。初めて全曲(つまりこの録音)を手にしたときも、テレマンはすでに次の時代に踏み出す作風を示していると思った。優劣はさておき、かれはバッハより先を行っていたのだ。
曲数が多いので曲目は省略。理論学習を省いた62曲を4枚のCDに収録している。ウルザーマーのもとに結集した名手たちによるきわめて質の高い演奏だ。上記マンゼ盤で紹介した『ガリヴァー』もあるし、渋い無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのソナタもあって驚くほど多彩。聴き飽きることのない一組だ。
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Josef Ulsamer, direction
Edith Mathis, soprano
Ernst Haefliger, tenor
Hans-Martin Linde, flute
Sebastian Kelber, recorder
Alfred Sous, oboe
Edward Tarr, trumpet
Eduard Melkus, violin
Elza van der Ven, cembalo & organ
and others
・Recorded in 1966 & 67
Archiv Produktion
447 722-2 (4 CDs)
Der
Getreue Music-Meister
Der
Getreue Music-Meister
(ディジタル録音)
Der
Getreue Music-Meister
(抜粋盤)
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"Wassermusik"
Telemann: Overture & Concertos
Musica Antiqua Koeln/ Goebel
テレマンの『水上の音楽』は『ハンブルクの潮の満干』とも『序曲 ハ長調』ともいう。序曲というのはバッハの序曲、つまり『管弦楽組曲』と同じ。ゆったりした導入をともなうアレグロの序曲があり、いくつかの小規模な舞曲がそれに続くという構成。また『ハンブルクの潮の満干』というのは9曲目の「ジーグ」の副題で、曲全体を指すものではない。これがニックネームになったのだろう。
序曲はバッハと比較すると歓喜に満ちた明るさをもち、起伏も大きい。ハンブルクの海軍鎮守府設置100年を祝賀するために書かれており、祝祭的晴れやかさが特徴だ。9つの舞曲には「ネプチューン」「トリトーン」「西風」など、海に関連する副題がつけられている。
管は木管だけ。しかしこの木管の使い方がうまく、微妙にブレンドを変えて変化をもたせている。ソプラノとアルトのフルート・アンサンブルがえもいわれぬハーモニーを聴かせたり、意外に色彩的なのだ。ヴァイオリンによる潮の満干の描写も巧みで、人気があるのもうなずける。
ゲーベルとムジカ・アンティクア・ケルン(MAK)の録音(1984年)は闊達な演奏で曲の面白さを見事に引きだしている。最近この曲の録音が多くなってきたが、そのきっかけを作ったのがこのMAK盤だったのである。
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Musica Antiqua Koeln
Reinhard Goebel, conductor
・Recorded in 1984
Archiv Produktion
413 788-2
Telemann:
Overture & Concertos
のどかな演奏で
Telemann:
Water Music, Alster Overture, etc.
ゲーベルのテレマンは
Telemann:
String Concertos
Telemann:
Chamber Concertos
Telemann:
Sinfonia spirituosa
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1. 序曲 ハ長調「水上の音楽」
2. 協奏曲 変ロ長調 |
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3. 協奏曲 ヘ長調
4. 協奏曲 イ短調 |
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Telemann:
Tafelmusik
Camerata des 18. Jahrhunderts/ Huenteler
ギネスブックに載るほどの多作家テレマンだが、代表作を選ぶのに苦労はいらない。この『ターフェルムジーク(食卓の音楽)』を選ぶことに異存のある人はまずいないだろうから。テレマンの代名詞と言えるほどの曲集である。
『ターフェルムジーク』は発表される前から評判を呼んでいた。予約販売だったからだ(商売がうまい!)。予約者の中には高名な音楽家も含まれ、名簿にはピセンデル、ブラーヴェ、クヴァンツらの名があったという。ヘンデルも手に入れたらしく、自分の作品にいくつかのモチーフを借用している。
曲集は三巻からなり、それぞれ『序曲(組曲)』と『終曲』のあいだに協奏曲、四重奏曲、三重奏曲、ソロ・ソナタがはさまっている。6曲ずつ、合計18曲あるわけだ。で、その18曲がそれぞれに魅力的だから恐れ入る。雰囲気はテレマンらしい明るさ、典雅さで統一されているが、主役楽器の選択、楽器のブレンド、リズムパターンの工夫、各パートの絡み合いが曲ごとにちがうため、じつに多彩な仕上がりになっているのだ。オーケストラのすべての楽器に精通していたといわれるだけのことはある、自在な曲作りが楽しめる。
全曲録音は数種類出ている。18世紀カメラータは18世紀オーケストラのピックアップ・メンバー。ヒュンテラーの指揮のもときびきびした演奏を聴かせ、ほかの有名団体に負けない好演。技術的に優れていながら繊細なやさしさもあり、なによりわざとらしくない(誰がわざとらしいかは言わない)ので、テレマンの伸びやかな音楽を心おきなく楽しむことができる。
○写真はバラ売り時のもの。現在4枚セットしか出ていない。
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<Camerata des 18. Jahrhunderts>
Lucy van Dael, violin
Sayuri Yamagata, violin
Staas Swierstra, viola
Anthony Woodrow, violone
Crispian Steel-Perkins, trumpet
Ku Ebbinge, oboe
Jacques Ogg, cembalo
and others
Konrad Huenteler, flute and direction
・Recorded in 1992 - 93
Musikproduktion Dabringhaus und Grimm
MDG 311 0580-2 (4CDs)
Telemann:
Tafelmusik
Tafelmusik
(Goebel)
同上国内盤(ゲーベル)
懐かしいヴェンツィンガー盤
Tafelmusik
[Naxos]
選集は
ブリュッヘン盤
Tafelmusik
Concertos
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<第1集>
1. 序曲(組曲)ホ短調
2. 四重奏曲 ト長調
3. 協奏曲 イ長調
4. 三重奏曲 変ホ長調
5. フルートソナタ ロ短調
6. 終曲 ホ長調
<第2集>
1. 序曲 ニ長調
2. 四重奏曲 ニ短調
3. 協奏曲 ヘ長調 |
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4. 三重奏曲 ホ短調
5. ヴァイオリンソナタ イ長調
6. 終曲 ニ長調
<第3集>
1. 序曲 変ロ長調
2. 四重奏曲 ホ短調
3. 協奏曲 変ホ長調
4. 三重奏曲 ニ長調
5. オーボエソナタ ト短調
6. 終曲 変ロ長調 |
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Philidor:
Marches, Fetes & Chasses pour Louis XIV
La Simphonie du Marais/ Reyne
フィリドール家は音楽一族なので、区別するためにこのアンドレ・ダニカン・フィリドール(1647?-1730)を長老と呼んでいる。フランソワ・クープランを大クープランと呼ぶのと同じ。アンドレはヴェルサイユでルイ14世に仕えていた。このアルバムは一般的なバロック音楽アルバムとちがって、宮廷の日常に密着した音楽を収録している。音楽会用ではない音楽が聴かれる。
「王さまのおな〜り〜」はラッパと太鼓をともない、王侯貴族のスポーツである狩りには楽隊が同行してかれらの遊びを盛り上げていた。祝賀や儀式に音楽が使われたのはもちろんである。舞踏会や結婚式などがあればそのつど新しい曲が作られて演奏された。消耗品扱いである。また当時流行していた羊飼いごっこでも、羊飼いの身なりをした貴族の男女の背後に楽士がいて音楽を奏でていたといわれる。現在音楽を「持ち歩く」人が増えたけれども、当時の特権階級は音楽を連れて歩いていたのだ。
どんな場面で演奏されたか、だれのために作られたかが記してあるので、宮廷の生活を想像しながら聴くことができる。映画の一場面でこういう音楽を聴いた人もあるだろう。
「戦い」の項目にオーボエ・バンドの曲がある。軍楽隊の一種で、オスマントルコの軍楽隊が起源。ズルナというオーボエ属の笛と打楽器による編成をまね、ヨーロッパで発達した形態だ。フィリドールはソロ・オーボエに東洋風の旋律を吹かせてルーツを明らかにしている。
附記)初出は仏フナック。残念ながらこのレーベルは消滅してしまった。ただ多くの録音が現在ヴァージン・クラシックスから出ているので探してみて。
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La Simphonie du Marais
Hugo Reyne, conductor
・Recorded in 1994
Fnac Music 592332
Marches,
Fetes & Chasses pour Louis XIV
同時代の音楽
ヴェルサイユの音楽
ヴェルサイユの音楽
空想の音楽会(5)
フランス風管弦楽組曲
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1. La Marche
2. Bruits de guerre
3. La Bataille
4. Le triomphe
5. Les Festins
6. Les Ceremonies |
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7. Les Concerts Royaux
8. La Chasse
9. Les Chateaux
10. Les Ballets & Mascarades
11. Le Carrousel |
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/ 8 / 9 / 10 |
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