ブルーズ・レビュー
jesse fuller   アドマックス「カフェ・マキシマム」  
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ジェシー・フラー

おすすめ

Jesse Fuller: San Francisco Bay Blues

アルバム中一番有名なのはタイトル曲の『サン・フランシスコ・ベイ・ブルーズ』だろう。クラプトンが“Unplugged”で採り上げているからだ。オリジナルのジェシー・フラーももちろんアンプラグドで、しかもワンマン・バンドだ。CDウラには右記の楽器を「本当に」一人で演奏していること、多重録音や編集などのテクニックを一切使用していないことが記されている。
曲目はフラーのオリジナルのほか古いフォークなどが含まれているので 、なつかしく思う人もいるだろう(50歳以上の人に限られるかもしれないが)。かれはクラプトンばかりじゃなくて、ボブ・ディランや日本のフォーク・シンガーたちにも影響を与えていたことが思い出される。

 

Jesse Fuller, vocals
and accompanies himself on
12-string guitar, Harmonica, kazoo,
cymbals & fotdella

・Recorded in 1963

♪ Where Could I Go But to the Lord

San Francisco Bay Blues

ジェシー・フラーはほかに
Favorites
Brother Lowdown

クラプトンは
Unplugged

 
  1. San Francisco Bay Blues
2. Jesse's New Midnight Special
3. Morning Blues
4. Little Black Train
5. Midnight Cold
6. Whoa Mule
  7. John Henry
8. I Got a Mind to Ramble
9. Crazy about a Woman
10. Where Could I Go But to the Lord
11. Stealin' Back to My Old Time Used to be
12. Brownskin Girl
ウィザースプーン

Jimmy Witherspoon: Evenin' Blues

ジミー・ウィザースプーンがジャズファンにも人気があるのは、軽快な歌いっぷりとジャジーなバンドのせいだろう。うるさいジャズファンが納得するほど歌がうまいし、ジャズナンバーをレパートリーに入れたアルバムもある(右欄参照)。
このアルバムはTボーン・ウォーカーの参加がミソ。ジャズとブルーズの両刀遣いが参加しているわけだ。さすがの粋なギターワーク。サックスもオルガンも抜群のノリでウィザースプーンを盛り立てている。これじゃ気分がいいわけだ。楽しそうに歌う姿が見えるような気がする。バラッドでは深みのあるブルーズも味わえる。
(5)(7)や(9)など有名曲もいいが、オリジナルもいい。(1)は歌詞が高田渡を連想させて面白いので、ちょっと翻訳してみた。興味のある方はブログを。

 

Jimmy Witherspoon, vocals
Clifford Scott, tenor sax
Bert Kendrix, organ
T-Bone Walker, guitar
Clarence Jones, bass
Wayne Robertson, drums

・Recorded in 1963

Evenin' Blues

Baby Baby Baby
Blues for Easy Livers
Blue Spoon/Spoon in London

 
  1. Money's Gettin' Cheaper
2. Grab Me a Freight
3. Don't Let Go!
4. I've Been Treated Wrong
5. Evenin'
6. Cane River
7. How Long Blues
  8. Godd Rockin' Tonight
9. Kansas City
10. Drinking Beer
11. Don't Let Go [Alt. take]
12. I've Been Treated Wrong [Alt. take]
13. Evenin' [Alt. take]
14. Cane River [Alt. take]
エッタ・ジェイムス

Etta James: The Heart of a Woman

エッタ・ジェイムスというと金髪のカツラをかぶった派手なお姉さんだったが、それは30年以上昔のこと。今でも地味とは言えないものの、さすがに年齢相応の落ち着きと渋みのある歌唱を聴かせてくれる。このアルバムは物故したビリー・ホリデイ、ダイナ・ワシントン、サラ・ヴォーンとカーメン・マクレーへのトリビュートで、ジャズ・スタンダードが選曲されている。
とは言えさすがに、ぼんやり聴いているとブルーズかと思ってしまうくらいアーシーな仕上がりだ。ジャンルがどうのこうの言い出すと難しくなってしまう(笑)が、エッタの心のこもった歌唱はあたたかい。じっくり聴ける、味わい深いアルバム。バックをつとめているのは彼女の子供たちを含む若いミュージシャンたち。アレンジも今ふうでかっこいい。

 

Etta James, vocals
Dave Matthews, piano
Sametto James, bass
Donto James, drums
Red Holloway, sax
Josh Sklair, guitar
and others

・Recorded in 1999

The Heart of a Woman

キョーレツなお姉さん時代
Etta James Rocks the House
ブルーズ名曲集
Blues to the Bone

 
  1. You Don't Know What Love Is
2. Good Morning Heartache
3. My Old Flame
4. Say It Isn't So
5. At Last
6. Tenderly
  7. I Only Have Eyes For You
8. I Got It Bad And That Ain't Good
9. You Go To My Head
10. Sunday Kind Of Love
11. If Its The Last Thing I Do
12. Only Women Bleed
ロバート・ロックウッド・ジュニア

Robert Lockwood, Jr.: I Got to Find Me a Woman

ロバート・ロックウッド・ジュニア1996年のアルバムはB. B. キングの参加がミソ。…といっても2曲だけだけど。タイトル曲“I Got to Find Me a Woman”と13曲目の“Bob and B.”にギタリストとして参加しているのだ。後者はロックウッドの12弦とのギター・デュオだ(どちらもエレクトリック)。デュオといってもロックウッドは伴奏に徹していて、B. B. のソロがたっぷり楽しめる。破格のゲストである。
選曲もいい。「義父」ロバート・ジョンソン(1)の曲で始まり、ルーズヴェルト・サイクスが二つ(4と6)あって、リロイ・カーの名作(10)もある。おっと(12)も不朽の名作だ。それにロックウッドのオリジナルが混じり、変化があってよろしい。
変化といえば、曲ごとに編成が変わるのも目先がかわって面白い。ギター一本の弾き語りやソロ・インスト、サックスを加えたもの、ハーモニカをフューチャーしたものなど、いろいろあって聴き手を飽きさせない。アレンジもしゃれているし、ご老体なかなか意欲的である。

 

Robert Lockwood, Jr., guitars & vocals
Charles "D.C." Carnes, guitar
B. B. King, guitar
Joe Louis Walker, guitar
Robert "Red Top" Young, piano
Richard Smith, bass
Jimmy "Gator" Hoare, drums
Wallace Coleman, harmonica
Maurice Reedus, El., tenor sax

・Recorded in 1996

I Got to Find Me a Woman
アイ・ガット・トゥ・ファインド

ほかには
Steady Rollin' Man
スウィート・ホーム・シカゴ

 

 
  1. Walkin' Blues
2. Take a Little Walk with Me
3. Little Boy Blue
4. Feel Like blowing My Horn
5. I Got to Find Me a Woman
6. She's Little and She's Low
7. Big Legged Woman
  8. Lockwood's Boogie
9. My Daily Wish
10. How Long
11. Kindhearted Woman Blues
12. Everyday I Have the Blues
13. Bob and B.
14. For You My Love

B.B. King/ Eric Clapton: Riding with the King

エリック・クラプトンとB.B. キングの顔合わせ。あの“Deuces Wild”以来の共演となり、今回は全曲にわたってデュオが聴かれる。
曲は約半数がキングのレパートリー。クラプトンにしてみれば、一度本人とやってみたかったんだよな〜ってところだろう。二人が左右のチャンネルに分かれて楽しそうなヴォーカルとギターを聴かせる。演奏時間がそこそこ長くて、ギターソロをたっぷり楽しめるのがいい。
古い“Keys to the Highway”でアコースティックの掛け合いやってるのには思わずにんまり。これはビッグ・ビル・ブルーンジーのレパートリーで、クラプトンは“Unplugged”でもかれの“Hey, hey, hey”を採り上げていた。
往年のR&Bヒット“Hold On! I'm Comin'”が素晴らしい。オリジナルのSam & Daveより遅いテンポで悠然とプレイする渋さ、かっこよさ。こんな企画でもなければキングがこの曲を演ることもなかっただろう。ジャズ・スタンダードの“Come Rain or Come Shine”も意外だった。オトナのギター・デュオ。落ち着いた語らい。
そういえばバックのミュージシャンも腕達者が揃っている。ジョー・サンプル?スティーヴ・ガッド?贅沢すぎるんじゃないの?

 

B.B. King, guitar & vocals
Eric Clapton, guitar & vocals
with
Joe Sample, keyboards
Steve Gadd, drums
and others

・Recorded in 2000

Riding with the King
ライディン・ウィズ・ザ・キング

これです!
Deuces Wild
ザ・デューシズ・ワイルド

参考盤
アンプラクド
Riding With the King
The Best of Sam & Dave

クロスロード・ギター・フェスティヴァル [DVD]

 
  1. Riding with the King
2. Ten Long Years
3. Key to the Highway
4. Marry You
5. Three O'Clock Blues
6. Help the Poor
  7. I Wanna Be
8. Worried Life Blues
9. Days of Old
10. When My Heart Beats Like a Hammer
11. Hold On! I'm Comin'
12. Come Rain or Come Shine
ナイトトレイン

Jimmy Forrest: Night Train

ジャズとR&Bで活躍していたジミー・フォレスト。かれが名を売ったのは1951年に録音したシングル『ナイト・トレイン』のバカ売れによってだった。ミスター・ナイト・トレインと言えば通じたくらいの大ヒットだったという。
ジャズファンはご存知かも知れないが、この曲はフォレストの曲ではなくてデューク・エリントンの“Happy-Go-Lucky Local”がオリジナル。『のんきな各駅停車』が『夜行列車』に名を変えてヒットしちゃったわけ。フォレストのヴァージョンは同業者キング・カーティスやピアノのオスカー・ピーターソンらがカヴァーしてさらに有名になった。フォレスト盤は原曲ののんきな雰囲気を活かしたゆったりした演奏だ。
さて、このアルバムは当時のシングルをまとめたもの。エリントン(3)やジャズ・スタンダード(13)(14)も混じるが、豪快でご機嫌なR&Bインストがほとんど。テナー職人フォレストのうまさ、ふくよかで温かみのある音色がたっぷり楽しめる。ジャズ・ナンバーで聴かせるアドリブはさすが。

 

Jimmy Forrest, tenor sax
Chauncey Locke, trumpet
Bart Dabney, trombone
Bunky Parker or Charlie Fox, piano
Johnny Mixon or Herschel Harris, bass
Oscar Oldham, drums
Percy James or Bob Reagen, percussion

・Recorded in 1951 - 53

Jimmy Forrest: Night Train

Night Train Revisited
Soul Street
Tough 'Duff

 
  1. Night Train
2. Calling Dr. Jazz
3. Sophisticated Lady
4. Swingin' and Rockin'
5. Bolo Blues
6. Mister Goodbeat
7. Flight 3-D
8. Hey Mrs, Jones
9. My Buddy
  10. Song of the Wanderer
11. Blue Groove
12. Big Dip
13. Begin the Beguine
14. There Will Never Be Another You
15. Coach 13
16. Dig Those Feet
17. Mrs. Jones' Daughter
 
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