ブルーズ・レビュー
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B.B.キング

おすすめ

B. B. King: Mr. Blues/ Confessin' the Blues

じ、じつは(どもってどうする)この“Confessin' the Blues”てのは、マスターが生まれて初めて買ったブルーズLPだった。だから思い入れが強いわけだが、それを差し引いても素晴らしいアルバムだと思う。
ジャズにどっぷりだった学生時代に買ったこともあり、ジャズでも採り上げられる曲が入っているのがポイントだった。(13)や(16)といったところだ。へぇーブルーズって聴きやすい音楽なんだ、と思ったのをおぼえている(笑)。B. B. キングの味のあるヴォーカルとギターもすぐ気に入った。ワザ師の多いジャズ・ギターとは全くちがう「味わい」で聴かせるギターが新鮮だった。ン〜十年後の今聴いても、かれの説得力と抜群のセンスには感服。バックのブラスもうまい。かっこいい。

 

B.B. King, guitar & vocals
other musicians unknown

・Released in 1963 & 65

♪ Confessin' the Blues

Mr. Blues/ Confessin' the Blues

ほかには何がいいかな
The Best of the Kent Singles

 
<Mr. Blues>
1. Young Dreamers
2. By Myself
3. Chains of Love
4. A Mother's Love
5. Blues at Midnight
6. Sneakin' Around
7. On My Word of Honor
8. Tomorrow Night
9. My Baby's Comin' Home
10. Guess Who?
11. You Ask Me
12. I'm Gonna Sit In 'Til You Give In
  <Confessin' the Blues>
13. See See Rider
14. Do You Call That a Buddy
15. Wee Baby Blues
16. I'd Rather Drink Muddy Water
17. In the Dark
18. Confessin' the Blues
19. Goin' to Chicago Blues
20. I'm Gonna Move to the Outskirts of Town
21. World of Trouble
22. How Long, How Long Blues
23. Cherry Red
24. Please Send Me Someone to Love
b.b.king:regal

B. B. King Live at the Regal

1964年11月21日、シカゴのリーガルシアターで収録された当盤は、B.B. キングの数あるライヴ盤中で最高峰に位置する。肩を並べるのは「監獄ライヴ」あたりか。
月並みな表現だけど、文字どおりビギナーからベテランまで楽しめる“King of the Blues”のご機嫌なパフォーマンス。ジャンルはちがうが、サッチモのライヴを聴いているような温かさを感じる。B.B. キングという人間そのものを好きになってしまう、そんなアルバムだ。聴衆のたいへんな喜びようも「みんなB.B.が大好き」ってのをよくあらわしている。
バックのミュージシャンも素晴らしく、ピアニストとドラマーはとくに抜群のワザとセンスを示す。テンション上げてスリルのあるバックを提供。それを受けてB.B.がクリエイティヴなギターワークを展開していく。たまりません。

 

B.B. King, guitar & vocals
Kenneth Sands, trumpet
Bobby Forte, Johnny Board, tenor sax
Duke Jethro, piano
Leo Lauchie, bass
Sonny Freeman, drums

・Recorded in 1964

B.B. King Live at the Regal
ライヴ・アット・ザ・リーガル

監獄ライヴは
Live in Cook County Jail
ライヴついでにこれも
Live in Japan
ブルーズ・イズ・キング
Live by Request [DVD]

 
1. Every Day I Have the Blues
2. Sweet Little Angel
3. It's My Own Fault
4. How Blue Can You Get?
5. Please Love Me
  6. You Upset Me Baby
7. Worry, Worry
8. Woke Up This Mornin'
9. You Done Lost Your Good Thing Now
10. Help the Poor
ジュニア・ウェルズ

Junior Wells' Chicago Blues Band: Hoodoo Man Blues
with Buddy Guy

今さら何を、という気もするけど、ジュニア・ウェルズでこれをはずすわけにはいかない。バディ・ガイを擁するシカゴ・ブルーズバンド傑作中の傑作アルバム。
ホーンもピアノもセカンド・ギターもいない、編成を切りつめたバンドブルーズ。しかしスカスカした感じは全くなくて、ジュニア・ウェルズの濃密なヴォーカルとブルーズ・ハープがたっぷり味わえる。シカゴ・ブルーズの若きボスといった感じの貫禄とパワー。
バックに徹したバディ・ガイのセンスのよさに注目して欲しい。クレイジーなウケねらいは一切なし。シャープな切り込みで「サイドマンとしても一流だぜ」ってところを聴かせてくれるのだ。ウェルズとのかけ合いも楽しい。マイヤース、ウォーレンのサポートも万全だ。このグルーヴ感はたまりません。

 

Juior Wells, harmonica & vocals
Buddy Guy, guitar
Jack Myers, bass
Billy Warren, drums

・Recorded in 1965

Hoodoo Man Blues
フードゥー・マン・ブルーズ

ほかのデルマーク盤
South Side Blues Jam
サウス・サイド・ブルーズ・ジャム
Junior Wells on Tap
オン・タップ

American Folk Blues Festival, 1962-1966 Vol.1 [DVD]

 
1. Snatch It Back and Hold It
2. Ships on the Ocean
3. Good Morning Schoolgirl
4. Houd Dog
5. In the Wee Hours
6. Hey Lawdy Mama
7. Hoodoo Man Blues
  8. Early in the Morning
9. We're Ready
10. You Don't Love Me Baby
11. Chitlin Con Carne
12. Yonder Wall
13. Hoodoo Man Blues [Alt. take]
14. Chitlin Con Carne [Alt. take]
ジュニア・ウェルズ

Junior Wells: Coming at You

こちらは1969年ヴァンガード録音。ホーン・セクションが加わったリッチなサウンドだ。ジャズファンとしてはクラーク・テリーやジミー・オウエンスが参加しているので驚いてしまう。なんて贅沢な。
サニー・ボーイ・ウィリアムソン、ジョン・リー・フッカー、ウィリー・ディクソンらの名曲を採り上げているのが魅力。わたしの好きなルーダーミルクの『タバコロード』(これが聴きたくて買ったようなもの)はとくにお奨めのトラックだ。この曲はジェファーソン・エアプレイン、オールマン・ブラザーズなどいくつかのロックバンドがやってたことがあるが、ジュニア・ウェルズはさすがに南部の香り濃厚な仕上がり。ウェルズのしみじみした(しかし力強い)歌声を聴いていると、アースキン・コールドウェルの中編小説『タバコロード』を思い出してしまう。あれは愚かで貧しい農民たちを描いた悲惨な作品だった。
このアルバムでもバディ・ガイがご機嫌なギターを聴かせる。あまりしゃしゃり出てこないが素晴らしいセンス&テクニックだ。ホーン・アレンジもそこそこファンキーでかっこいい。楽しい。

 

Junior Wells, harmonica & vocals
Buddy Guy, lead guitar
Walter Williams, rhythm guitar
Clark Terry, Wallace Davenport &
Jimmy Owens, trumpets
Tom McIntosh, trombone
Douglas Fagan, tenor sax
Tom Crawford, bass
Levi Warren, drums

・Recorded in 1969

Junior Wells: Coming at You

コールドウェルは
タバコロード
Tobacco Road

 
1. Stop Breakin' Down
2. Somebody's Tippin in
3. Five Long Years
4. Mystery Train
5. So Sad This Morning
6. When My Baby Left Me
  7. Little By Little
8. Tobacco Road
9. Worried Life Blues
10. I'm Your Hoochie Coochie Man
11. You Don't Love Me
ジュニア・ウェルズ

Junior Wells: It's My Life, Baby!

ジュニア・ウェルズ1965年のシカゴ・サウスサイドでのライヴ。ここでもバディ・ガイがつき合っている。“ペッパーズ・ラウンジ”のライヴはウェルズ最初のヴァンガード・セッションだったもの。ウォルター・ビアズリーとリトル・アルが参加したスタジオ・セッションが数曲加えられている。
傑作“Hoodoo Man Blues”と同時期の録音であり、できばえはそんなに変わらない。 今回は他人の曲が少なくて自作、ガイとの共作がほとんど。えいやっと作っちまった感じもあるが、それはそれで面白い。(9)の『おれは胃が痛い』みたいに笑ってしまいそうな曲もある。リラックスした楽しいライヴ。

 

Junior Wells, harminica & vocals
Buddy Guy, lead guitar
Walter Beasley, rhythm guitar
Leroy Steward, bass
Freddy Below or Little Al, drums

・Released in 1965 (Live)

It's My Life, Baby!

Best of Vanguard Years
Buddy and the Juniors

 
1. It's My Life, Baby
2. It's So Sad to Be Lonely
3. Country Girl
4. You Lied to Me
5. Stormy Monday Blues
6. Shake It Baby
  7. Checking On My Baby
8. Early in the Morning
9. (I Got A) Stomach Ache
10. Look How Baby
11. Slow, Slow
12. Everything's Going to Be Alright
ジェイムズ・コットン

James Cotton: Cut You Loose!

こちらもシカゴ・ブルーズの重鎮ジェイムズ・コットン。1968年のヴァンガード録音で、ホーンやオルガンを含むバンドを率いて名人芸のブルーズハープ&ヴォーカルを聴かせてくれる。音だけ聴いてトロンボーンとサックスのアンサンブルかと思ったら、マイク・フェンダーという人がバス・トランペットを吹いているのだった。低音ホーンだけというのが渋くてかっこいい。
しかしノリは軽い。ロックっぽいパーシー・メイフィールドの(1)からジミー・リードの(2)やシャッフルする(3)など、リラックスして聴けるトラックが多いのだ。タイトル曲(6)もブルーズロックといった雰囲気。どっぷりブルーズはぐっとテンポを落としたインスト(4)。7分以上にわたってダルなバンドブルーズが繰り広げられ、メンバー各人のソロが堪能できる。あたしゃこれを聴くためにこのアルバムを持っているようなもの(大げさです)。聴くたびに終わらないでくれって思うよ。もひとつ定番(7)もお奨めだ。アーシーな味わいが素晴らしく低音ホーンも効果的。ヘロヘロと崩壊しそうになる(9)やジャズっぽいインストの(10)もいい。
右には書かなかったけれどギター・ジュニアが(5)と(8)に参加。思いっきりグルーヴするギターが楽しめる。

 

James Cotton, vocals & harmonica
Mike Fender, bass trumpet
Martin Fierro, tenor & baritone saxes
Wayne Talbert, piano & organ
James Cook, guitar
Eddie Adams, bass
Joe Rodriguez, drums

・Recorded in 1968
Vanguard Records VMD 79283

Cut You Loose!

100% Cotton
High Compression
Live & On the Move

 
1. River's Invitation
2. Honest I Do
3. Got to Get You Off My Mind
4. Coast Blues
5. Next Time You See Me
  6. Cut You Loose
7. Ain't Nobody's Business
8. Set a Date
9. Slippin' and Slidin'
10. Negative
マジック・サム

Magic Sam: West Side Soul

ミシシッピの泥の中から生まれたようなR&B系(ソウル系)のマジック・サム。つまり長靴に泥をつけて歩いている都会人なのである。わからんか。サムはサミュエル・マゲットというのだそうだ。1937年のヴァレンタインデーの生まれ。1950年に一家でシカゴに移り、そのころからギターを弾くようになったという。55年にはクラブで演奏できるほどになっていたそうだ。じかに聴いたであろうマディ・ウォーターズの影響が感じられるヴォーカルとギター。そこに当時隆盛を誇っていたR&Bのテイストが加わっているのがマジック・サムなのだ。
名前はすごいが魔法のような技があるのではなくて、グルーヴ感、フィーリングで聴かせるタイプ。インスト曲(9)を聴けばわかるが、シンプルなリフを活かしたあまり変化のないソロでも聴き手をのせてしまうだけの魅力を持っている。声量はないがよくのびる声。バラッドを切々と歌ってそれも泥臭いのがまたマジック・サムなのだ。
最良のトラックは(6)だろうか。何度でも聴きたくなる魂の歌。(3)などの飛び跳ねるようなブギもご機嫌だし、シンプルながら変化があって飽きない。マジック・サムをこれから聴いてみようという人にはこれがいい。

 

Magic Sam, vocals & guitar
Mighty Joe Young, guitar
Stockholm Slim, piano
Earnest Johnson, bass
Odie Payne or Mack Thompson, drums

・Recorded in 1967
Delmark Records DD-615

West Side Soul

Magic Sam Live
Give Me Time

 

1. That's All I Need
2. I Need You so Bad
3. I Feel So Good (I Wanna Boogie)
4. All of Your Life
5. I Don't Want No Woman
6. Sweet Home Chicago

  7. I Found a New Love
8. Every Night and Every Day
9. Lookin' Good
10. My Love Will Never Die
11. Mama, Mama-Talk to Your Daughter
12. I Don't Want No Woman [Alt. take]
 
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