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Ravel:
Sheherazade, etc.
Janet Baker/ John Barbirolli/ Andre Previn, etc.
ジャネット・ベイカー(1933-)お買い得名演集。マスターはプレヴィン、ロンドン響とのショーソン『愛と海の詩』とデュパルク歌曲集の入ったLP(ミュシャの絵をあしらったパテ・マルコニ盤)を宝物にしていた。それに次いで好きだったのがバルビローリ&ニュー・フィルハーモニアと組んだラヴェルの『シェエラザード』。
JBの弦を大きくゆったり歌わせるラヴェルも個性的でよかったが、プレヴィンの色彩的で鮮烈な描写力にも感動させられた。ベイカーは歌い回しのうまさを十分に活かして説得力ある歌唱を聴かせる。ことにショーソンは劇的な起伏に富む作品なので、オペラ歌手でもあるベイカーの実力が遺憾なく発揮されている。デュパルクもそれぞれの曲の特徴をとらえた名唱。フランス語の発音がどうのこうの言うムキもあるだろうが(ちょっと不明瞭)これだけの水準であれば文句はない。
2枚目はシューマンとブラームス。ベイカー得意分野のドイツ・リートである。『女の愛と生涯』はバレンボイムの伴奏。ベイカーは歌詞への深い理解を感じさせる。バレンボイムの繊細なピアノがベイカーに寄り添い、喜び、哀しみを控えめに表現していく。ぜひ歌詞を見ながら(ブックレットには掲載なし)聴いていただきたい。
『4つの厳粛な歌』と『2つの歌』はプレヴィンの伴奏で、後者はアロノヴィッツのヴィオラが加わる。『4つの厳粛な歌』は通常バスもしくはバリトンで歌うもの。歌詞は「聖書」から採られ、独特の重さをもった作品。ベイカーはていねいな歌唱で哲学的内容をもの静かに歌っていく。最後の『4つの二重唱曲』はフィッシャー=ディースカウとのデュエット。贅沢な顔合わせだが、ちょっと渋すぎないかと思う。うまいのは間違いないが内容からいってももっと軽さ、明るさが欲しい。
○写真はCD初出時のもの。再発はジャケットが変更されている。
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Janet Baker, mezzo-soprano
Dietrich Fischer-Dieskau, baritone
Cecil Aronowitz, viola
Daniel Barenboim, piano
Andre Previn, piano
New Philharmonia Orchestra
London Symphony Orchestra
John Barbirolli, conductor
Andre Previn, conductor
・Recorded in 1967 - 77
EMI Records
7243 5 68668 2 9 (2CDs)
Ravel:
Sheherazade, etc.
ラヴェル歌曲集
愛と海の詩
女の愛と生涯
4つの厳粛な歌
ベイカーBBC録音
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<CD 1>
1. Ravel: Sheherazade
2. Chausson: Poeme de l'amour et de la mer
3. Duparc: Phidyle
4. Duparc: La Vie anterieure
5. Duparc: Le Manoir de Rosamonde
6. Duparc: Au Pays ou se fait la guerre
7. Duparc: L'invitation au voyage |
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<CD 2>
1. Schumann: Frauenliebe und Leben, Op.42
2. Brahms: Vier ernste Gesange, Op.121
3. Brahms: Zwei Lieder, Op.91
4. Brahms: Vier Duette, Op.28 |
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Arleen
Auger: Love Songs
思いがけない訃報に驚いた覚えがあるアーリーン・オジェー(1939-1993)。クリスタルな美声で主にオペラ、宗教曲の分野で活躍していた名ソプラノだった。かの女の置きみやげの中でひときわチャーミングな一枚がこの“Love
Songs”というアルバム。48歳の春に録音された歌曲集で、時代も国もさまざまな愛の歌を集めている。伴奏はダルトン・ボールドウィン。
グノーの『セレナーデ』(18)のような超有名曲もあるが「発掘」といってもいいめずらしい作品が多い。シューベルト(19)だって未完のオペラから採られたものだ。ありきたりの名歌集じゃないわけだが、確かな審美眼をもって選ばれているらしく、素晴らしい統一感をもった仕上がりになっている。有名じゃないからいやだというのでなければ初心者の方にもお奨めできる。
個人的には英国とスペインが多いのがうれしい。オブラドルス(2)の民謡風旋律の美しさ、クィルター(8)のもの思わしげな表情…。オジェーの抑制のきいた澄んだ歌声がさまざまな恋を聴かせてくれる。
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Arleen Auger, soprano
Dalton Baldwin, piano
・Recorded in 1988
Delos International
C/CD 3029
Arleen
Auger: Love Songs
Chants
d'Auvergne, etc.
Don
Giovanni
メサイア(ピノック盤)
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1. コープランド:パストラール
2. オブラドルス:その柔らかい髪で
3. オヴァレ:青い鳥
4. R.シュトラウス:セレナーデ
5. マルクス:幸せな夜
6. プーランク:花
7. チマーラ:ストルネルロ
8. クィルター:甘い声が途絶えても音楽は
9. O.シュトラウス:ジュ・テーム
10. クィルター:愛の哲学
11. シューマン:献呈
12. シューマン:きみは花のごとく
13. R.シュトラウス:バラのリボン
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14. マーラー:美しさのゆえに愛するなら
15. トゥリーナ:カンタレス
16. リッペ:いかにお前を愛することか
17. カワード:わたしは自分の本心に従おう
18. グノー:セレナード
19. シューベルト:愛はすべての小径に溢れる
20. ブリッジ:愛は馬に乗って
21. フォスター:なぜ愛する人もなく
22. ドナウディ:おゝわたしの愛しい人よ
23. ブリトゥン:サリー・ガーデン
24. コープランド:心よ、わたしたちはかれを
忘れよう
25. ロウ:もう一度見つめる前に
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Kiri
Te Kanawa: Come to the Fair
ダグラス・ギャムリー編曲・指揮のオーケストラをバックに懐かしい民謡やバラッドを歌ったキリ・テ・カナワ。録音は1983年。国内盤LP初出時、東芝EMIクラシック部門の売上げ第一位だったアルバムだ。
下記のようにアイルランド、スコットランドの旋律が並んでいるから国内盤の「イギリス民謡」という表記(右記参考盤も同じ!)は大変な問題をはらむ。しかし売り手側にその程度の認識しかないのかも知れないし、わたしたち購買者側に知識がないと考えてのことかも知れない。イングランドとスコットランドが別の国だとはわかるまいという…。
いちゃもんはさておき、肩肘張らない歌唱でゆったり楽しませてくれる好アルバムである。親しみやすくきれいな仕上がりであり、ほどほどの表情づけも上品。惚れ惚れするような歌い回しのうまさも味わえる。これが売れなきゃおかしい。クラシック好きの外国人が聴くには申し分ないアルバムといえる。
奥歯にもののはさまったような言い方になっちまったのは、これらの民謡はハーモニーを伴わないのが普通であり、オーケストラがつくとその特徴が失われてしまうからだ。ギャムリーはその辺を心得ているのか、厚いハーモニーを避け、オブリガート、対旋律の付加などによって華やかさ、色彩感を産み出している。別物になってしまうのを防ごうと腐心しているのだろう。それなりの効果は得られている。
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Kiri Te Kanawa, soprano
Medici String Quartet*
Members of the National Philharmonic Orchestra
Douglas Gamley, conductor
・Recorded in 1983
キリ
イギリス民謡を歌う [ART]
イギリス民謡集(フェリアー)
イギリス民謡集(スコラーズ)
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1. 市へおいでよ
2. ある朝早く*
3. 庭の千草(夏の名残りのばら)
4. 島の紡ぎ歌
5. アッシュの杜
6. かの女が若い英雄の眠る土地を去って
7. 船漕ぎ(キール・ロウ)
8. 故郷の空(ライ麦畑を通り抜けて) |
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9. アニー・ローリー
10. お前クッションが縫えるかい?
11. グリーンスリーヴス
12. 思い出の庭園(サリー・ガーデン)*
13. 優しい乙女
14. あたしはボンネットを青で飾ってもらうの*
15. ダニー・ボーイ |
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Arnold
Bax: The Bard of the Dimbovitza, etc.
Rigby/ Fingerhut/ BBC Philharmonic/ Handley
アーノルド・バックス(1883-1953)の初録音ばかり集めたアルバム。最長の作品は37分を超すオーケストラ伴奏歌曲集『ディムボヴィッツァの詩人』(1914)。テキストはルーマニアで採集された民謡の英訳が用いられている。ジーン・リグビィのメゾが美しい旋律を楚々とした表情で歌っていく。バックスのオーケストレーションは民族色を出すより印象派ふうの情景表現を目指したもの。木管群の細やかな動きなど木々のざわめきや風のそよぎを感じさせ、のどかな田園詩のおもむき。そこにほのかな憂愁がただようのがバックスらしいところ。
あと2曲は『イン・メモリアム』と『ピアノと管弦楽のためのコンチェルタンテ』。後者は左手のための協奏曲であり、愛人のピアニスト、ハリエット・コーエンのために書かれている。この作品も管弦楽は印象派ふうの繊細さをもつ。ピアノが管弦楽と協調する部分が多いためかあまり迫力は感じないが起伏は充分あり、第二楽章「モデラート・トランクィルロ」の抒情的静謐さが全体の要をなしている。
1. In Memoriam - Slow and restrained in expression
2. Concertante for Piano (Left Hand) and orchestra
3. The Bard of the Dimbovitza
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Jean Rigby, mezzo-soprano*
Margaret Fingerhut, piano+
BBC Philharmonic Orchestra
Vernon Handley, conductor
・Recorded in 1998
Chandos Records CHAN 9715
The
Bard of the Dimbovitza
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Frederick
Delius: Songs
Yvonne Kenny/ Piers Lane
フレデリック・ディーリアス(1862-1934)のピアノ伴奏歌曲集。グリーグ夫人に献呈された『7つのノルウェー歌曲』(1890)が全曲収められている。ディーリアスはライプツィヒの音楽院で学んでいたときグリーグに出逢って友人となり、何度もノルウェーなど北欧諸国を訪れている。大自然に触れ、音楽家や詩人たちに出逢い、さまざまな作品が産み出された。この曲集もイプセン、ビョルンソンら北欧詩人の作品に付曲したものである。初期作品なのでわかりやすくロマンティック。イヴォンヌ・ケニーのソプラノもコントロールが効いていて楚々としたたたずまいである。
それ以外の曲はさまざまな歌曲集からの抜粋。『巷に雨の降るごとく』(ヴェルレーヌ)、『愛の哲理』(シェリー)、『水仙に』(ヘリック)など、ディーリアス好きにはおなじみの曲がならぶ。かれの歌曲は満足のいく録音が少なく、これくらいのレベルで安定した演奏が登場したことは全世界のディーリアスファンを代表して感謝しておかなければならない(なんで?)。伴奏ピアノがピアーズ・レーンだというのもよかった。作曲者がほどこした工夫がよく聞きとれるのである。
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Yvonne Kenny, soprano
Piers Lane, piano
・Recording date unkown
Hyperion Records
CDA67594
Frederick
Delius: Songs
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1. Twilight Fancies
2. Young Venevil
3. Hidden Love
4. The Minstrel
5. The Bird's Story
6. Cradle Song
7. The Homeward Way
8. In the Garden of the Seraglio
9. Irmelin Rose
10. Il pleure dans mon coer
11. Le ciel est, par-dessus le toit
12. La Lune blanche
13. Chanson d'automne
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14. Summer Eve
15. Longing
16. Sunset
17. The nightingale has a lyre of gold
18. I-Brasil
19. Summer Landscape
20. O schneller, mein Ross
21. Aus deinen Aungen fliessen meine Lieder
22. So white, so soft, so sweet is she
23. To Daffodils
24. Love's Philosophy
25. Summer Nights |
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