ジャズCDレビュー
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COMBO 1 / [2] TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / VOCAL
 
ベルリン・フィル

Jazzkonzert
The Berlin Philharmonic Jazz Group

ベルリン・フィルのメンバーによる圧倒的ジャズ・ライヴ。世界一のオーケストラのメンバーなんだからうまいのは当然かも知れないが、余技ではなくて1999年からジャズバンドとして実際に活動を続けてきている。アダム・タウビッツはレイ・ナンスみたいにトランペットとヴァイオリンをこなし、アート・アンサンブル・オヴ・シカゴとの共演歴もある。ほかの4人もジャズ、ジャズロック経験者だ。
ジョビンや懐かしのジャズ・ナンバーが含まれるがオーソドックスな解釈はなし。ヨーロピアン・ジャズへの抵抗さえなければ間違いなくかっこいいと思うだろう。知的で刺激的なアレンジ、緊密なアンサンブルと白熱のアドリブ。聴衆の熱狂を受けてヒートアップしていくさまが聴きとれるのもライヴならでは。
ヴォーカルで数曲に参加しているクヴァストホフもクラシックの歌手で、普段はベートーヴェンやシェーンベルクを歌っている人物。かれのスキャットは恐るべきテクニックで耳を疑うほどのすごさ。全くのソロで聴かせる(5)は聴きものだ。ジャズに聴こえるかどうかはともかく、声だけの即興でここまでやれるとは。

 

Adam Taubitz, trumpet & violin
Martin Stegner, viola
Wieland Welzel, vibes
Janne Saksala, bass
Franz Schindlbeck, drums & percussion
Thomas Quasthoff, vocals

・Recorded in 2004 (Live)
IPPNW-Concerts
CD 49

Jazz Consert in the Berlin Philharmonic

IPPNW-Concerts

 
1. Freedom Jazz Dance
2. Misty
3. Song for My Father
4. Nothin Personal
5. Solo Improvisation
  6. Wave
7. My Funny Valentine
8. Shinjuku
9. Summertime
ウェザー・リポート Weather Report: Heavy Weather

ジョー・ザウィヌル、ウェイン・ショーターらマイルズ・スクールのメンバーを中心に結成されたジャズ・フュージョン・グループ、ウェザー・リポート。マイルズが切り拓いたエレクトリック・ジャズをポップス方向に大きくシフトさせ、当時の若い世代を熱狂させた
バンドだった。かれらの最盛期はジャコ・パストリアス在籍時と言われている。アルバムで言うとこの『ヘヴィ・ウェザー』であり『ブラック・マーケット』あたりということになる。
『バードランド』の大ヒットを覚えている方もあるだろう。こんなもんジャズじゃねえよと拒否した経験をお持ちの方も…。あの頃は軽くて明るくてノリのいい音楽が好まれていた時代であり、メインストリームは古くさいもの、もしくは難解なものと思われていたのだ。手に汗握る真剣勝負のアドリブがないのは、それが暑苦しいとして排斥されていたからで、集中して聴くより腰を振りながら聴くものだからだ。
今にして思えばこれだけの顔ぶれでやる音楽が低級であるはずもなく、よく練り込まれた完成度の高い作品ばかり。細部を聴けばかなり凝った作りをしている(一部のフュージョン・ファンからは難しいとか重いとか言われるくらい)のだが、残念ながら腰を振りながらの聴衆はそこまで聴きとってはいなかった。耳当たりのいいメロディと明快なリズムしか聴いていなかった。嘆きを込めて「ジャズの大衆化」と言われたのはその辺りに理由がある。
 

Wayne Shorter, soprano & tenor sax
Joe Zawinul, piano & keyboards
Jaco Pastorius, bass
Alex Acuna, drums
Manolo Badrena, percussion

・Released in 1977
Columbia/ Legacy
CK 65108

Weather Report: Heavy Weather
ヘヴィ・ウェザー

Weather Report: Black Market
ブラック・マーケット

 
1. Birdland
2. A Remark You Made
3. Teen Town
4. Harlequin
  5. Rumba Mama
6. Palladium
7. The Juggler
8. Havona
マーティ・ペイチ

A Jazz Band Ball, First Set

ちょいとめずらしい編成のセプテット。左のイラストに見るようにヴァルヴ・トロンボーンとトランペットが2本ずつという4管がフロントを務めている。それもステュー・ウィリアムソン、ジャック・シェルダンら西海岸の渋い名手たち。
顔ぶれでお判りのようにアレンジはマーティ・ペイチが担当している。かれはビッグバンドばかりじゃなくて、こういうスモール・グループのアレンジもうまい。メル・トーメのバックを付けたデクテットを思い出していただきたい。まして今回は変則編成。才人は意欲が増すんだろうな。シンプルながら粋な仕上がりで、軽快さが心地よい。グッドマン(2)、ベイシー(5)、パーカー(8)やライヴァルのビル・ホルマン(6)まで採り上げていて面白い。
演奏はぜーんぜん白熱していない。みんなうまいなーとは思うが、テクニカルなフレーズを繰り出してもクールなのだ。ペイチのピアノも音数を少なめにして涼しげにスウィングしていく。つまり、夏場に聴いても暑苦しくない!

セカンド・セットはヴァイブ3人というこれもめずらしい編成なのでご参考までに。

 

Jack Sheldon & Don Fagerquist, trumpets
Stu Williamson & Bob Enevoldsen, valve trombones
Marty Paich, piano
Buddy Clark, bass
Mel Lewis, drums

・Recorded in 1957
Mode Records/ V.S.O.P. Records #23

A Jazz Band Ball, First Set

A Jazz Band Ball, Second Set
At the Jazz Band Ball

 
1. Blue Lou
2. Soft Winds
3. Dinah
4. Iris of the IRA
5. Jumpin' at the Woodside
  6. Look Around
7. Ida
8. Yardbird Suite
9. Logrolling
 
  COMBO 1 / [2] TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / GUITAR / ORGAN
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