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Philip
Glass: Music in the Shape of a Square
Alter Ego
ミニマル・ミュージック第一世代のフィリップ・グラス(1937-)。かれの初期の作品のディジタル新録音は、ミニマルの教科書を見るようなわかりやすさ。これからミニマルを聴いてみようという人、どうもミニマルってのはよくわからん、という人にはお奨めだ。いきなり『浜辺のアインシュタイン』に行かずに、まずはこれから。
一小節くらいの短い音型をしつこくくり返すのがミニマル・ミュージックの技法。くり返しながら音型を少しずつ変形させていく。ヴァイオリン一挺の(2)はその典型だ。楽器が二つになると、ずらすという方法が使える。フルート二重奏の(3)が好例。アンサンブルではさらに複雑化できる。(1)と(5)がそれ。曲名に見るように、同じような動きをさせるのが(1)で、反対の動きをさせるのが(5)。
じつはこういった作曲技法は何百年も前からあったもの。バッハだってやっているのだ。それをグラスやライヒは一小節、二小節という思いきり短い単位に切りつめた。最近では単位が長くなってわかりづらい作品が多いが、こういうスタート地点の作品を聴けば、ああこうやって作っていたのねと納得がいくだろう。
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<Alter Ego>
Manuel Zurria, flute
Paolo Ravaglia, clarinet
Francesco Peverini, violin
Francesco Dillon, cello
Oscar Pizzo, keyboard
Gianluca Ruggeri, marimba
・Released in 1999
Stradivarius
STR 33602
Music
in the Shape of a Square
初期の主要作品
The
Photographer
ポップ路線の
Songs
from Liquid Days
ソングス・フロム・リキッド・デイズ
大規模作品では
Symphony
No.2
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1. Music in Similar Motion (1969)
2. Strung Out (1967)
3. Pieces in the Shape of a Square (1952)
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4. Gradus (1968)
5. Music in Contray Motion (1969) |
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Philip
Glass: Glassworks
フィリップ・グラスがポップな方向に大きく一歩を踏み出した作品。テリー・ライリーに近づいたと言えるだろうか。グラスがプログレッシヴ・ロックなどポップ・ミュージックに大きな影響を及ぼし始めるのはこのあたりからだ。
6つの部分で構成され、部分ごとに楽器編成が変わる。(1)はピアノソロ。それ以降はロックのようなビートを効かせた部分やヒーリングミュージックのようなたゆたうイメージの部分がつづく。ミニマルだから単位となるフレーズは短いが、旋律が明確で調性のある曲なので、上記の最初期作品より親しみやすいだろう。よく聴けば作曲技法の点でかなり複雑化しているが、気にせず楽しむことができる。
実際ライヒを聴かせるとイライラするという人もこれだと気に入ってくれる。メロウなソプラノ・サックスの音色、抒情的なピアノの響きがクラシックっぽくない、現代音楽っぽくない「やさしさ」を感じさせるからだろう。
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Philip Glass, electric organ
Michael Riesman, piano, electric organ
Jack Kripl, woodwinds
Jon Gibson, soprano sax
Richard Peck, tenor sax
and others
・Released in 1982
CBS MK37265
Philip
Glass: Glassworks
グラスワークス
ポップス仕様でも出ている
Glassworks/In
the Upper Room
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1. Opening
2. Floe
3. Island |
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4. Rubric
5. Facades
6. Closing |
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Jon
Hassell: Power Spot
ジョン・ハッセルはテリー・ライリーの『イン・C』(1964年)に参加していたトランペッター。
かれはその後ブライアン・イーノ、ダニエル・ラノワらと組んで第四世界(The Fourth World)の音楽を創出していく。単純に言えば第三世界ふうのプリミティヴな音楽とエレクトロニクスの融合ということになる。類似した何枚かのアルバムのうちこの『パワー・スポット』はもっともまとまりがよく、聴きやすい。
電気を通したスカスカした音色のトランペット。エレクトロニクスがかもし出す茫洋とした原始霧(ブルックナーか!)の向こうから、鼓動のような打楽器のリズム(これも電気を通したものが含まれる)が響いてくる。印象はヴァーチャル・アフリカといったところか。
イーノみたいなアンビエント・ミュージックととらえることもできる。小さめの音量で流しておくと非常に気持ちがいい。人によってはヒプノティックなBGMになってしまい、眠ってしまう可能性もある。
しかし音量を上げると印象がちがってくる。かっこいいのである。あくまでも聴かれることを意識した音楽なのだ。
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Jon Hassell, trumpet
Jean-Philippe Rykiel, keyboards
Richard Horowitz, keyboards
Miguel Frasconi, flute
J. A. Deane, alto flute & percussion
Michael Brook, guitar
Brian Eno, bass
Richard Armin & Paul Armin, RAAD electro-acoustic strings
・Recorded in 1983 & 84
ECM Records ECM 1327
829 466-2
Jon
Hassell: Power Spot
テリー・ライリーは
Terry
Riley: In C
A
Rainbow in Curved Air
Shri
Camel
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1. Power Spot
2. Passage D. E.
3. Solaire
4. Miracle Steps
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5. Wing Melodies
6. The Elephant and the Orchid
7. Air |
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Jon
Hassell/ Farafina: Flash on the Spirit
異才ジョン・ハッセルとファラフィナの共演盤。第四世界と第三世界の共演なので、電気を通さないプリミティヴな打楽器が多数加わっている。とはいえ基本はハッセルであり、西アフリカのサウンドがかれの音楽のパワーアップに貢献しているといったところ。
上記『パワー・スポット』と較べたら音色にリアリティが増し、音楽表現が積極的になっている。環境音楽として流しておくにはうるさいかも。大きめの音量で音楽に身を浸す聴き方をすれば、独特の仮想世界の音楽を楽しむことができる。
ミニマル系なので、フレーズはあるがまとまったメロディはない。今回はアドリブと思われるフレーズが多いのが特徴だ。ハスキーなトランペットの音色はいつも通り。そこに電子音とさまざまな打楽器が加わって、マイルズ・デイヴィスの“Bitche's
Brew”にも通じる音世界が構築されていく。
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Jon Hassell, trumpet, keyboards, etc.
J. A. Deane, percussion, etc.
Daniel Schwartz, bass, etc.
<Farafina>
Mahama Konate, Paco Ye, Soungalo Coulibaly,
Tiawara Keita, Beh Palm, Baba Diarra,
Souleyname Sanou
・Recorded in 1987
Intuition Records
CDP 566-7 91186-2
Flash
on the Spirit
Possible
Musics
Dream
Theory in Malaya
Vernal
Equinox
White
Man Sleeps
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1. Flash on the
Spirit [Laughter]
2. Night Moves [Fear]
3. Air Afrique [Wind]
4. Out Pours (Kongo) Blue [Prayers]
5. Kaboo [Play] |
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6. (Like) Warriors Everywhere [Courage]
7. Dreamworld [Dance]
8. Tales of the Near Future [Clairvoyance]
9. A Vampire Dances [Symmetry]
10. Masque [Strength]
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Brian
Eno: Ambient 1 - Music for Airports
ブライアン・イーノのアンビエント・シリーズ第一作。ロバート・ワイアットらの協力を得て制作した『エアポートのための音楽』は発表当初からたいへんな話題となり、音楽界のみならず建築や医療など各方面に多大な影響を及ぼした。類似品(?)が次々と生まれるなど、社会現象ともいえる状態だったのである。
エリック・サティの提唱した「家具の音楽」の具現化であるという評価も見られたが、当時はミニマルの手法であるという指摘はあまりなかったようだ。ま、どうでもいいけど。
聴くための音楽ではなく、そこにあるだけの音楽。演奏者の姿は見える必要がない。聴かれることを拒否しているわけではないが、聴かせようとはしていない。なによりこの音楽が流されることで、空港の騒音が気にならなくなる効果(マスキング効果)がある。不快な響きが避けられているのはそのためだ。断片の連なりというミニマルの手法だからこそ、つまり音楽にストーリーがないからこそ、耳に入っても邪魔にならない。どこで中断しても違和感がない。実用音楽として使えるわけだ。
しかしこれを自分の部屋に流して「聴く」人がいるのも事実。トリップ・ミュージックとしても使えてしまう。
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Robert Wyatt, piano
Christa Fast, Christine Gomez,
Inge Zeininger, voices
・Released in 1978
EG Records
EEGCD 17
Brian
Eno: Ambient 1
ミュージック・フォー・エアポーツ
別レーベルから
Ambient
1 [Virgin]
Ambient
2 [Virgin]
ザ・プラトウ・オヴ・ミラー
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1. 1/1
2. 2/1 |
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3. 1/2
4. 2/2 |
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Brian
Eno: Ambient 4 - On Land
ブライアン・イーノのアンビエント・シリーズ。上記『エアポートのための音楽』と較べて当作品は具体的なのが特徴だ。つまり、音楽としての音の連なりが後退してしまい、単なる音の連続、音の情景になっているのだ。(6)ではホンジュラスで録音したという蛙の鳴き声が用いられ、具体的な情景がイメージされる。
音によって想起される情景の中に聴き手は引き込まれていく。抽象的なのに具体的?理屈はさておき、雑念をはらって大きめの音量で流しておくと不思議な浮遊感が味わえる。ヒーリング・ミュージックではないのでお間違いのなきよう。
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Jon Hassell, trumpet
Michael Brook, guitar
Bill Laswell, bass
Michael Beinhorn, synthesizer
and others
・Released in 1982
EG Records
EEGCD 20
Brian
Eno: Ambient 4
Ambient
4 [Virgin]
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1. Lizard Point
2. The Lost Day
3. Tal Coat
4. Shadow |
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5. Lantern Marsh
6. Unfamiliar Wind (Leeks Hills)
7. A Clearing
8. Dunwich Beach, Autumn, 1960 |
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Brian
Eno: Thursday Afternoon
1984年に東京で初演。TV画面に女性のエロティックなヴィデオが映し出され、部屋全体にこの「音楽」が流れるというものだった。BGVとBGM?ちょっと違うな〜。現代アートの(といっても20年前の)流れに沿った作品で、ヨゼフ・ボイスやナム・ジュン・パイクらの活動を知っていた人間には目新しくも衝撃的でもなかった。エキジビションとしては面白くなかったのだ。
時を経て音だけを聴いてみると、『エアポートのための音楽』と大差ない。弟ロジャー・イーノ(と思われる)のポツンポツンとしたキーボード演奏にシンセサイザーがホワワワンとかぶさってくるだけの超シンプルな構造。それが61分にわたって延々と続く。この長さがいいのである。
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Musicians unknown
・Released in 1985
EG Records
827 494-2
Thursday
Afternoon
Thursday
Afternoon [Virgin]
サーズデイ・アフタヌーン
The
Pearl
Apollo
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| 1. Thursday Afternoon
(61 Minute Version) |
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