クラシックレビュー
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ライト・クラシック

[1] early music / baroque / orchestral / concerto / chamber / instrumental
theatrical / vocal works / contemporary / historical recordings
 
ジャック・ルーシェ

Jacques Loussier: Baroque Favorites

ジャック・ルーシェによるバロック名曲集。パッヒェルベルの『カノン』やヘンデルの『ラルゴ』、偽作の『アルビノーニのアダージョ』も入っている。
一番面白いのはマレ。『サント・ジュヌヴィエーヴ・ドゥ・モン教会の鐘』が5/4拍子で演奏されているのだ。原曲は3拍子なのだが、ピアノで鐘の音を模した音型を示した後、あの『テイク・ファイヴ』そっくりのリズムでおなじみの旋律が奏されていく。ドラマーのアルピノがジョー・モレロを意識した演奏を聴かせる。
マルチェッロの『オーボエ協奏曲』はバッハがチェンバロ独奏曲に編曲したことで知られる作品。ルーシェはそのバッハ版を基本にしているようだ。即興部分は少ないがたいへん美しい仕上がりで、有名な第二楽章もしみじみとした感興がわきあがる。
ルーシェは何でもジャズ化してしまうが、やはりバロック音楽が一番無理がない。手なれたアレンジに少しばかりスパイスを工夫し、楽しいアルバムになっている。

Jacques Loussier, piano
Benoit Dunoyer de Segonzac, bass
Andre Arpino, drums

・Recorded in 2001

Baroque Favorites
バロック・ヒッツ

新しいところでは
Loussier plays Beethoven
ルーシェの代名詞
Best of Play Bach

 

 
1. Handel: Sarabande & Variations from Suite No.11
2. Marais: La sonnerie de Sainte-Genevieve du Mont
3. Scarlatti: Sonatas Nos.33 & 32
4. Handel: Largo from "Xerxes"
  5. Pachelbel: Canon in D major
6. Marcello: Oboe Concerto in D minor
7. Albinoni: Adagio
8. Handel: Organ Concerto in F major
オイゲン・キケロ

Eugen Cicero Trio: Spring Song

ルーシェもいいけどキケロもねってことでオイゲン・キケロ。一時期ルーシェをしのぐほどの人気だったこともあるが、故人となってしまった。
8分近い『モルダウ』が最大の聴きもの。原曲を忠実になぞることはせず、新たなフレーズを加えた自由な編曲。雄大な自然を描写した管弦楽曲が無理なくスウィンギーなジャズに生まれ変わっている。
マリガンのセクステットで有名なショパンの『前奏曲ホ短調』はクレイトンのアルコを前面に出した渋い導入。夜の雰囲気。あとはパガニーニの弾むようなアレンジが面白いかな。ちらっと『マイルストーンズ』のフレーズが顔を出す。選曲に変化があり編曲もうまいので飽きずに最後まで一気に聴ける。

附記)左は輸入盤の写真。国内盤はジャケットが異なる。

 

Eugen Cicero, piano
John Clayton, bass
Billy Higgins, drums

・Recorded in 1983

Eugen Cicero: Spring Song
オイゲン・キケロ:春の歌

キケロはほかにも
スウィンギング・チャイコフスキー
クラシック・イン・リズム

 

1. バッハ:前奏曲第2番
2. パガニーニ:カプリース第24番
3. メンデルスゾーン:紡ぎ歌(無言歌集より)
4. スメタナ:モルダウ

  5. メンデルスゾーン:春の歌(無言歌集より)
6. ショパン:前奏曲ホ短調
7. バッハ:G線上のアリア
8. キケロ:パラフレーズ
フラメンコ・ファンタジー

Gustavo Montesano: Flamenco Fantasy

ロバでも知ってるクラシックの名曲を、フルオーケストラをバックに、よりによってフラメンコにしてしまったという珍品。モーツァルトやパッヒェルベルがフラメンコギターや手拍子、足拍子とともに情熱的に、ときに哀愁をこめて演奏される。モンテサーノ氏によれば、生まれたときから身のまわりにフラメンコとクラシック音楽があったそうで、こげなアルバムの誕生は必然だったのだとか。曲によってはこれがオリジナルなんじゃないかと思えるほどハマっているものもあり、強烈なインパクトに病みつきになるかも。オケはロイヤル・フィル。うまさにかけては文句なし。

 

Gustavo Montesano, guitar, piano
Royal Philharmonic Orchestra
Carlos Gomez, conductor

・Released in 2000

♪ Fandango for Elise

Flamenco Fantasy

 
1. Tango Adagio (Albinoni)
2. Moonlight Rumba (Beethoven)
3. Solea Canon (Pachelbel)
4. Rumba Allegro (Mozart)
5. Tango Aria (Bach)
6. Tango Serenata (Schubert)
  7. Buleria Adagio (Mozart)
8. Andanre Rumba (Mendelssohn)
9. Fandango for Elise (Beethoven)
10. Flamenco Bolero (Ravel)
11. Primavera Tango (Vivaldi)
ストルツマン

Richard Stoltzman: Worldbeat Bach

セバスチャン・バッハ第三世界に出逢う?バッハの旋律をサンバ、ボサノヴァ、タンゴやカリプソのリズムに乗せて演奏しているのはリチャード・ストルツマン。ゲイリー・バートンやエディ・ゴメスらジャズ界の猛者を並べて、ラテンジャズ版バッハを聴かせてくれる。アレンジはジェレミー・ウォール。
ストルツマンのクラリネット大活躍はもちろん、ヴァイブ、ピアノ、ギター、ベースのソロもたっぷり。高度なテクニックと音楽性に裏打ちされた立派なジャズである。それにしてもバッハとラテンリズムとの違和感のなさには驚く。アレンジのうまさもあるのだが、アフロキューバンの『シチリアーナ』のはまりようといったら…。『アヴェマリア』(グノーが『平均律』に旋律をのせたあれ)にしても、もの憂いスローなサンバがそれはそれは美しいのだ。

 

Richard Stoltzman, clarinet
Gary Burton, vibes, marimba
Romero Lubambo, guitar
Paul Meyers, guitar
Jeremy Wall, keyboards
Peter John Stoltzman, piano
Eddie Gomez, bass
Cyro Baptista, percussion

・Recorded in 1999
RCA Victor
09026-63554-2

Stoltzman: Worldbeat Bach
ワールドビート・バッハ

Satie for Relaxation
Visions

 
1. Maidens Awake (Samba)
2. Minuet (Bossa Nova)
3. Siciliano Intro (Spanish)
4. Siciliano (Afro Cuban)
5. Priceless Treasure (Tango)
6. Jesu, Joy of Man's Desiring (West African)
7. Invention (Flamenco)
  8. Fugue in C Minor (Calypso)
9. Ave Maria (Samba)
10. Sheep May Safely Graze (Bolero)
11. Arioso (Gospel)
12. Prelude in E (West African)
13. Courante (Jazz)
14. Air (Bossa Nova)
12チェロ:ビートルズ

Beatles in Classics
ベルリンフィルの12人のチェロ奏者たち

ビートルズの曲をクラシックのアンサンブルやオーケストラが手がけるというのは珍しくない…が、これはなんとチェロだけのアンサンブルでやってしまったというアルバム。しかもベルリンフィルの腕っこきたちが。
編曲を担当したのはロルフ・キューンとヴェルナー・ミューラー。ミューラーはリカルド・サントスという名前でラテンバンドを、本名でムードミュージックをやっていたドイツのポップス界を代表する名アレンジャーである。このふたりの趣向を凝らしたお洒落な編曲で、あるときは渋く、あるときは軽快に、12人の名手たちがビートルズのヒット曲の数々を楽しげに演奏していく。

 

The 12 Cellists of the Berlin Philharmonic
Werner Muller, Rolf Kuhn, arrangements

・Released in 1983
Teldec Classics
0630-100 12-2

→廉価盤に移行“Cello Submarine”

 
1. Yellow Submarine
2. Let It Be
3. Something
4. The Fool on the Hill
5. Help
6. Yesterdau
  7. Michelle
8. A Hard Day's Night
9. Norwegian Wood
10. Here, There and Everywhere
11. Can't Buy Me Love
12. Hey Jude
トリオ・ロココ

Trio Rococo: Norwegian Wood

デンマークのグループ、トリオ・ロココによるビートルズ。オーボエ(オーボエ・ダモーレ持ち替え)とチェロ、ハープという編成で、ロココというよりバロックの味わいでしっとり美しい演奏を聴かせてくれる。主旋律はほとんどオーボエ奏者が担当するが、チェロ、ハープとのお洒落な絡みやさりげない旋律の受け渡しによって意外なほど単調さがない。予想どおりバラッド系がいい。『イエスタデイ』『イン・マイ・ライフ』など原曲がクラシカルなものはドンピシャではまっている。リラクゼーション・ビートルズといったおもむきだ。
不向きではないかと思われる『デイ・トリッパー』や『おいらはセイウチ』がユーモアをともなって巧みに処理されているのだが、どうやっているかは聴いてのお楽しみということで。(このグループはサイモンとガーファンクル、ビーチボーイズのアルバムも出しているのでご参考までに=右記参照)

 

<Trio Rococo>
Niels Eje, oboe & oboe d'amore
Inge Mulvad, cello
Berit Spaelling, harp

・Recorded in 1994
BMG/RCA Victor
74321 22488-2

Norwegian Wood
ノルウェーの森

S&G、ビーチボーイズ

 
1. Eleanor Rigby
2. Yesterday
3. Here Comes the Sun
4. Because
5. Day tripper
6. Michelle
7. And I Love Her (Harp solo)
8. Blackbird
  9. In My Life
10. For No One
11. All My Loving
12. Here, There and Everywhere
13. I Am the Walrus
14. She's Leaving Home
15. The Fool on the Hill
16. Norwegian Wood
 
ヒストリカル [1]
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