ジャズCDレビュー
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GUITAR 1 / 2 / 3 / [4] TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL
 
ヴァーモントの月

Johnny Smith: Moonlight in Vermont
featuring Stan Getz

ジョニー・スミスの代表作『ヴァーモントの月』。このアルバムを語らずしてジョニー・スミスを語るなかれ、というくらいの名盤なのだが、有名とはいえない。ジョニーはミュージシャンズ・ミュージシャンと言われるギタリスト。一般にはあまり人気がないが同業者には高く評価されるというタイプ。理由はひとつ、演奏があまりに流麗だから。耳あたりがいいのですごさが分かりにくいのだ。しかしギタリスト仲間からすれば、オレたちにゃとてもあんなふうに弾けないぜ、すごいヤツだ、ということになる。驚くほどのテクニックを持ちながら、ゴツゴツしたところがまったくない。えらく聴きやすいがスーパー・ギタリストなんである。あのタル・ファーロウだってジョニーに憧れていた。
なわけでBGMに流しておいても気持ちいいがじっくり聴いても楽しめる。曲もきれいなものが多いし、スタン・ゲッツ、ズート・シムスらの活きのいいソロも聴ける。
ちなみに(7)の“Vilia”はレハールのオペレッタから『ヴィリアの歌』。ジョニーはクラシックや民謡旋律をいくつもレパートリーに入れており、これもその一つ。得意技のコードワークを活かした演奏だ。

 

Johnny Smith, guitar
Stan Getz, tenor sax (1-5, 9-12)
Zoot Sims, tenor sax (6,7,13,14)
Paul Quinichette, tenor sax (15,16)
Sanford Gold, piano (1-16)
Eddie Safranski, bass (1-8)
Bob Carter (9-12)
Arnold Fishkin, bass (13-18)
Don Lamond, drums (1-8, 13-18)
Morey Feld, drums (9-12)

・Recorded in 1952 & 53
EMI/Roulette Jazz

Moonlight in Vermont

マイ・ディア・リトル・スイートハート

 
1. Where or When
2. Tabu
3. Moonlight in Vermont
4. Jaguar
5. Jaguar [Alternate take]
6. A Ghost of a Chance
7. Vilia
8. My Funny Valentine
9. Sometimes I'm Happy
10. Stars Fell on Alabama
  11. Nice Work If You Can Get It
12. Tenderly
13. Cavu
14. I'll Be Around
15. Yesterdays
16. Cherokee
17. What's New?
18. I'll Remember April
19. Lullaby of Birdland
急がば回れ

Johnny Smith: Walk, Don't Run!

ベンチャーズのルーツがジョニー・スミスにあったことが確認できる興味深いアルバム。1960年代のエレキ・ブームを牽引した人気グループ、ベンチャーズは、音楽好きの工場労働者たちが集まってジョニー・スミス・クァルテットのコピー・バンドを結成したのが始まり。ドラマーがオリジナルメンバーのホーウィー・ジョンソンだった頃の録音にはジョニーのレパートリーが多い。エリントンの『キャラヴァン』やジャズ・スタンダード『木の葉の子守歌』を演っていたのもジョニーの影響だった。
このアルバムに含まれる『ウォーク・ドント・ラン(急がば回れ)』(1)と『ストレンジャー・イン・パラダイス(パラダイス・ア・ゴーゴー)』(7)はベンチャーズのカヴァーがシングルカットされ、日本でも大ヒットしている。後者はボロディンの『イーゴリ公』の旋律『ダッタン人の踊り(ポロヴェッツ人の歌と踊り)』をベースにした曲で、録音時トニー・ベネットのレコードがヒットしていた。
右記メンバー一覧に見るように編成がベンチャーズと同じ。リズムがロックしてないだけの違いだ。もちろんジャズであるからしてジョニーの流れるようなソロが聴け、アーノルド・フィシュキンのたくましいベースソロも入る。おなじみのスタンダード満載の親しみやすいアルバムである。『バードランドの子守唄』(14)のみジョニーのギター二重録音でサイドメンはお休み。

タル・ファーロウは同じ頃、このアルバムと同じ編成でブルーノートに10インチを録音していた。憧れのジョニーに倣ったわけだが、さすが推進力ある個性的仕上がりで面白い。興味のある方はそちらも。

 

Johnny Smith, guitar
Perry Lopez, rhythm guitar
Arnold Fishkin, bass
Don Lamond, drums

・Recorded in 1954
EMI/Roulette Jazz
7243 5 60441 2 8

♪ Stranger in Paradise

Johnny Smith: Walk, Don't Run!

Tal Farlow Quartet
ベスト・オブ・ベンチャーズ

 
1. Walk, Don't Run!
2. Sophisticated Lady
3. I'll Remember April
4. What's New
5. How About You?
6. In a Sentimental Mood
7. Stranger in Paradise
  8. Someone to Watch over Me
9. Easy to Love
10. Lover Man
11. Autumn in New York
12. 'S Wonderful
13. Our Love Is Here to Stay
14. Lullaby of Birdland
ジョニー・スミス

Johnny Smith and His New Quartet

ルースト原盤のジョニー・スミス・クァルテット。メンバーをご覧いただきたい。もしベーシストがジョニーだったら全員がジョニー。ザ・ジョニーズ…。なんて話はさておき、ピアノの代わりにヴァイブが入った涼しげなクァルテットだ。
ジョニー・スミスの流れるような超絶技巧にジョニー・レイのこれまた圧倒的テクニックのヴァイブがからみ、響きはお洒落なのに聴き応えは十分。レイ・ブライアントの作品(4)の走りは爽快そのもの。バラッドでは得意のコードワークが冴える。ほんとにアドリブなのかと思えるほど破綻がないのである。ヴァイブのジョニーも雰囲気たっぷりで美しい。

 

Johnny Smith, guitar
Johnny Rae, vibes
George Roumanis, bass
Johnny Lee, drums

・Recorded in 1956
Fresh Sound Records
FSR-CD80

 

 
1. It Never Entered My Mind
2. Samba
3. Black Is the Color of My True Love's Hair
4. Pawn Ticket
5. S'wonderful
  6. You'd Be So Nice to Come Home to
7. Blue Lights
8. Montage
9. Bag's Groove
10. 'Round About Midnight
ジョニー・スミス

The Sound of the Johnny Smith Guitar

これもルースト原盤で、9曲目までが“The Sound of the Johnny Smith Guitar”、残る11曲は“Johnny Smith Plus the Trio”だったもの。前者はピアノがハンク・ジョーンズ。ベースもドラムスもこっちのほうが名手だし演奏時間も長く、聴き応えがちがう。ジョニーは集中力があり、変幻自在のソロを展開。とくにバラッド演奏の美しさは特筆に値する。
もうひとつのセッションも決して悪くはない。デューク・エリントン(10)やバド・パウエル(18)をやってみたり、選曲もいい。でももうワンコーラスやってくれよってところで終わってしまうんだな、これが。BGMにするならすごい贅沢だけど…、それじゃもったいないか。

 

Johnny Smith, guitar
Hank Jones, piano
George Duvivier, bass
Ed Shaughnessy, drums
Bob Pancoast, piano*
George Roumanis, bass*
Mousey Alexander, drums*

・Recorded in 1960 & 61

The Sound of the Johnny Smith Guitar

 
1. Come Rain or Come Shine
2. Gypsy in My Soul
3. Embraceable You
4. Misty
5. As Long As There's Music
6. 'Round About Midnight
7. This Can't Be Love
8. Blues Chorale
9. Prelude
10. I Got It Bad*
  11. Let's Fall in Love*
12. I Can't Get Started*
13. Some of These Days*
14. You Took Advantage of Me*
15. Over the Rainbow*
16. Out of Nowhere*
17. Prelude to a Kiss*
18. Un Poco Loco*
19. Hippo the Sentimental Hippy*
20. It's You or No One*

カレイドスコープ

Johnny Smith's Kaleidoscope

ジム・ホールが好きならジョニー・スミスも気に入るだろう。共通点はコード・ワークが素晴らしく、音色がやさしく、メロディアスなこと。技術的にはジョニーのほうがはるかに上だ。あまりになめらかで美しいためにインパクトが感じられないが、こんなに流麗な演奏はそうそうできるものではない。アドリブでこういうお洒落なコードやフレーズを次々と繰り出してくるのは神ワザとしか言いようがない。
当盤はホーンのいないクァルテット編成なので、ジョニーの非凡なギター・ワークが充分に堪能できる。ハンク・ジョーンズたちサイドメンもリラックスした演奏でジョニーをサポートしている。
(1)の『ウォーク・ドント・ラン』はベンチャーズのカヴァーで有名だ。オリジナルは上記1954年録音。お約束のクラシックは2曲ある。(4)はもちろんドビュッシー、(9)はバリオス=マンゴーレ(パラグアイの作曲家)がオリジナル。

 

Johnny Smith, guitar
Hank Jones, piano
George Duvivier, bass
Don Lamond, drums

・Recorded in 1967

Johnny Smith's Kaleidoscope

イージー・リスニング
ジェリ・サザン・ミーツ…
Walk, Don't Run!

 
1. Walk, Don't Run
2. Old Folks
3. Days of Wine and Roses
4. The Girl With the Flaxen Hair
5. My Foolish Heart
  6. By Myself
7. I'm Old Fashioned
8. Sweet Lorraine
9. Choro da Saudade
10. Dreamsville
 
  GUITAR 1 / 2 / 3 / [4] TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL