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吉野直子という人はレコード会社と戦い続けているんじゃないだろうか。これはかの女のデビュー録音『アラベスク』(まだ学生だった!)からして言える。ハープ音楽には一般に知られていない作品が数多くあり、かの女はみずからの主要レパートリーでもあるそれらの曲を体系的に録音したかったようだ。多くの人に知ってもらいたいという気持を込めて。しかし誕生したアルバムは無難な小曲集。目新しさにとぼしく、編曲者に吉野のこだわりが見えるていどのものだった。 |
Naoko Yoshino, harp 国内盤で デビュー録音は タイトルはひどいが中身はいい |
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| 1.
Paradisi: Toccata 2. Croft: Sarabande 3. Croft: Ground 4. Bach/Grandjany: Prelude from Partita No.3 5. Francisque: Le Tresor d'Orphee 6. Handel: Passacaille |
7. Loeillet:
Toccata 8. Bach/Grandjany: Fugue from Sonata No.1 9. Pescetti: Toccata in C minor 10. Pachelbel: Canon 11. Bach: Andante from Italian Concerto 12. Corelli: Gique |
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Maria
Graf Recital マリア・グラーフ初のリサイタル・アルバムだったもの。待望のソロだったことと近代フランスの作品のみでまとめられた選曲のよさで、発売当初はなかなか好評だった。なぜかハープ独奏曲を書かなかったドビュッシーとラヴェルは編曲もの。ほかはこれがオリジナルで、なかでもトゥルニエは自身が優れたハープ奏者だった。有名作曲家が多くてハープ専門の人がトゥルニエだけなのはメジャーらしい「配慮」と言っておこう。 |
Maria Graf, harp 国内盤で ハープ・オリジナルを聴く |
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| 1.
Caplet: 2 Divertissements 2. Faure: Une Chatelaine en sa tour..., Op.110 3. Faure: Impromptu, Op.86 4. Roussel: Impromptu, Op.21 |
5. Tailleferre:
Sonata for Harp 6. Debussy: 2 Arabesque 7. Ravel: Pavane pour une infante defunte 8. Tournier: Au Matin - Etude de concert |
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Isabelle
Moretti Harp Recital イザベル・モレッティのリサイタル・アルバム。小品なし。すべてハープのために書かれたソナタでまとめられている。バロックの残滓を感じるエマヌエル・バッハ、古典派のデュセック(ドゥシーク)、そして20世紀のヒンデミット、カセッラ、タイユフェール。いずれもハープ奏者にとって大切なレパートリーであり、演奏する側も聴く側も手応え充分の作品ばかり。 |
Isabelle Moretti, harp ・Recorded in 1986 モレッティのフランス作品集は |
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| 1. C. P. E. Bach:
Sonata in G major (1762) 2. Dussek: Harp Sonata in C minor, Op.2, No.3 3. Hindemith: Harp Sonata (1939) |
4. Casella: Harp Sonata, Op.68
(1941) 5. Tailleferre: Harp Sonata (1957) |
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Nicanor
Zabaleta: New Age Harp - Old Age Music 20世紀の代表的ハープ奏者ニカノール・サバレタの小品集。何故この音源がこのレーベルから出ているのか判らない。わたしはこれをCDショップのワールド・ミュージックのコーナーで偶然見つけた。録音年月の記載がないが古い録音であることは間違いなく、少々硬めの音質だ。ただ音の粒立ちがはっきりしているので、かなり聴きやすい。 |
Nicanor Zabaleta, harp ・Recording date unknown サバレタを聴く |
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Spohr: Fantasy, Op.35 2. Parish-Alvers: Three Romances 3. Dizi: Sonata No.2 4. Glinka: Nocturne 5. Ribayas: Hachas and Pavane |
6. Anonymous:
Seguidillas 7. de Huete: Italian Song with Variations 8. Coelho: Tiento para arpa 9. Naderman: Sonatina 10. Labarre: Caprice |
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Viotti:
Music for Harp (Viotti/ Paisiello/ Clementi/ Pollini/ Cherubini) 18世紀終わり頃から19世紀前半にかけて活躍したイタリア系作曲家の作品を集めたオムニバス。聴く機会の少ない曲がほとんどで、よくあるハープオムニバスとは様子が違う。ちょっと地味だが存在価値の高いアルバムだ。 ヴィオッティの『ソナタ』はマリー・アントワネットに献呈されたと言われるもの。かの女が実際に演奏したかどうかは分かっていない。典型的な古典派のソナタで、構成はこの時代の一般的なピアノソナタとかわらない。第一楽章は二つの主題をもとにした巧みな展開が聴かれる。華麗で優雅な響きのなかからのびのびした楽想とたしかな構成力が感じられ、満足感を味わえる。美しいアダージョ楽章につづく第三楽章は輝かしいアレグロ。技巧的な旋律線が面白い。これだけの曲を献呈されるのだから、マリーの腕前は相当なものだったのだろう。次のイ長調のロンドはもとはピアノ曲で、プレイエルがハープ用にアレンジしたものだという。プレイエルの工房ではハープも作っていた。 パイジェッロとケルビーニの曲はオペラからとられたもの。『序曲』となっているがパイジェッロのほうはポプリみたいな作りで、オペラ中の色々な旋律をつなぎ合わせている。原曲を知らないのでよく分からないが、当時の人はこれを聴いてオペラの各場面を思い起こすことができたのだろう。 クレメンティとポリーニの作品は変奏曲。どちらもよく書き込まれた佳品だ。クレメンティにハープ作品があるとは知らなかったが、友人だったデュセックはピアノソナタのほかにハープソナタも多数のこしており、影響を受けたのかも知れない。 |
Antonella Ciccozzi, harp 同種のアルバム |
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| 1.
Viotti: Sonata in B-flat major 2. Viotti: Rondo in A major 3. Paisiello: Overture "Theodore" |
4. Clementi:
Andante con variazioni 5. Pollini: Capriccio e aria con variazioni 6. Cherubini: Overture "Lodoiska" |
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J.
L. Dussek: Harp Sonatas ドゥシーク(=デュセック1760-1812)はクレメンティと名声を分かちあうほどのピアニスト、ピアノ教師だった。最近次々とリリースされたピアノソナタ、ピアノ協奏曲を聴くと、かれがベートーヴェンの先輩だったことが実感できる。 |
Kyung-Hee Kim, harp ・Recorded in 1997 ドゥシーク(デュセック)のハープ |
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| 1. Sonata in G
major 2. Sonata in B-flat major 3. Grande Sonate in B-flat major 4. Sonatine No.1 5. Sonatine No.2 6. Sonatine No.3 |
7. Sonatine No.4 8. Sonatine No.5 9. Sonatine No.6 10. Sonata in F major 11. Premiere Sonate in E-flat major, Op.34 |
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F.
J. Naderman: Sept Sonates pour Harpe ナデルマン(1773-1835)はクルムフォルツに学んだハープ奏者。ハープ製作者でもあり、教師でもあり、作曲家でもあった。ハープ協奏曲、ハープを含む室内楽、ハープ独奏曲を遺したが、一般に知られている曲はない。 それはそうと、アニー・シャランが使用しているのはナデルマン工房のライヴァルだったエラール製のハープ。なんで? |
Annie Challan, harp ・Recorded in 1979 Music
for Flute and Harpe |
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| 1. Sonata No.1
in E-flat major 2. Sonata No.2 in C minor 3. Sonata No.3 in B-flat major 4. Sonata No.4 in G minor |
5. Sonata No.5 in F major 6. Sonata No.6 in D minor 7. Sonata No.7 in C major |
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Ieuan
Jones: Rhapsodie 13歳でウェールズのナショナル・ユース・オーケストラの最年少メンバーになったというハープ奏者ユーアン・ジョーンズ。マリーサ・ロブレスに学んでいるそうだ。これまでにソロ、協奏曲、室内楽など数枚のアルバムを発表。ただ、自らの名前を冠したアルバムは2〜3枚しかないはず。 |
Ieuan Jones, harp |
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| 1. Grandjany: Rhapsodie 2. Tailleferre: Harp Sonata (1957) 3. Faure: Une Chatelaine en sa Tour 4. Faure: Apres un Reve 5. Roussel: Impromptu 6. Pierne: Impromptu Caprice |
7. Debussy: Clair de Lune 8. Khachaturian: Oriental Dance 9. Khachaturian: Toccata 10. Damase: Sicilienne Variee 11. Salzedo: Variations sur un Theme dans Le Style Ancien |
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