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マイルス・デイビス   アドマックス「カフェ・マキシマム」  
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演奏家インデクス
ジャズ・トランペット

TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND /COMBO / VOCAL
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マイルス・デイビス「クールの誕生」

Miles Davis: The Complete Birth of the Cool

マイルズの『クールの誕生』は一朝一夜にして誕生したものではなかった。マイルズやギル・エヴァンス、ジェリー・マリガンやジョン・ルイスたちが連日連夜議論を重ね、新しいジャズのあり方を模索していく過程で産み出されたものなのだ。ディズやバードが開拓したバップを洗練させること、アレンジの導入etc。ディスカッションの成果を確認するために編成されたのがこのビッグコンボ。かれらは新しいコンセプトを実際にステージで確認しながら新しい音楽を創りあげていったのである。
このアルバムは後半に「ロイヤル・ルースト」で行われたライヴ(1948年9月)を収録したもの。このライヴの成果をうけて翌年のスタジオ録音が実現したのだ。再編成だったためメンバー、曲目とも微妙に異なるが音楽はほとんど同じ。洗練されたライトなアレンジとスムースなソロがフューチャーされた演奏ばかりである。
ちなみに『クールの誕生』というタイトルはこれらの録音をのちにLPにまとめてリリースする際にレコード会社がつけたもの。演奏者たちの意図とは関係がない。しかしこれは実にうまいネーミングだった。雰囲気に合っているし、「クール」は当時の流行語で「かっこいい」という意味だったのだから。

ジャズ史において必ず語られるアルバムだが、ハードバップ以降のジャズが好きな人にはこれを敬遠する人が多い。アドリブが短い、スリルがない、アレンジが余計だというのだ。歴史上重要だから聴かなければならない法はないわけで、いやなら止めましょう。義理もなければ義務もない。
バップムーヴメント、エリントンやソーンヒルバンドの試み、西欧近現代音楽の影響といった、これ以前の音楽の流れを知っていれば聴き方も変わってくる。少なくとも納得のいく音楽として聴こえるだろう。

Miles Davis, trumpet
Kai Winding, J.J. Johnson
& Mike Zwerin, trombone
Junior Collins & Sandy Siegelstein, horn
Bill Barber, tuba
Lee Konitz, alto sax
Gerry Mulligan, baritone sax
Al Haig and John Lewis, piano
Joe Shulman, Nelson Boyd
& Al McKibbon, bass
Max Roach & Kenny Clarke, drums
Kenny Hagood, vacals

Arranged by Gerry Mulligan, John Lewis,
Gil Evans and John Carisi

・Recorded in 1948 - 50

♪ Move (Studio Session)

The Complete Birth of the Cool
コンプリート クールの誕生

通常盤はこちら
Birth of the Cool
クールの誕生

 
<Studio Sessions>
1. Move
2. Jeru
3. Moon Dreams
4. Venus de Milo
5. Budo
6. Deception
7. Godchild
8. Boplicity
9. Rocker
10. Israel
11. Rouge
12. Darn That Dream
  <Live Sessions>
13. Birth of the Cool Theme
14. Symphony Sid Announces the Band
15. Move
16. Why Do I Love You?
17. Godchild
18. Symphony Sid Introduction
19. S'il Vous Plait
20. Moon Dreams
21. Budo (Hallucination)
22. Darn That Dream
23. Move
24. Moon Dreams
25. Budo (Hallucination)
マイルス・デイビス「ディグ」

Miles Davis featuring Sonny Rollins: Dig

『クールの誕生』から間もない1951年10月5日の録音。うって変わってこちらはシンプルなブロウイングセッションだ。クールな感覚には通じるものがあるが、アドリブの展開に重きが置かれ、アレンジははるかに控えめになっている。演奏時間も長い。これはLPという新しいフォーマットが普及して、何コーラスもある長いソロを収録できるようになったためだ。このアルバムはその特徴を活かしたごく初期のジャズアルバムでもある。
マイルズは50年代を通じて楽器で「歌う」ことを重視していくが、このアルバムですでにその新しい方向が示されている。見事に構築された長いソロが聴かれるのだ。
サイドメンでは1928年生まれのソニー・ロリンズ(マイルスより2歳年下)がこの時点ですでに堂々たるインプロヴァイザーなのに感心する。ジャッキー・マクリーンはまだ二十歳前で、これがかれの初録音だった。パーカーの影響が強いのがわかる。

 

Miles Davis, trumpet
Jackie McLean, alto sax
Sonny Rollins, tenor sax
Walter Bishop, Jr., piano
Tommy Potter, bass
Art Blakey, drums

・Recorded in 1951

Miles Davis: Dig

 
1. Dig
2. It's Only a Paper Moon
3. Denial
4. Bluing
  5. Out of Blue
6. My Old Flame
7. Conception
ブルー・ミッチェル

おすすめ

Blue Mitchell: Blue's Moods

〔Owner's Review〕さてジャズトランペットは何から聴けばよいか?そんな質問を受けるとこのへんをお勧めするようにしている。なぜマイルズじゃない!クリフォード・ブラウンはどうなんだ!?まあまあ、とにかく聴いてみなさいよ。1曲目のこのやさしいテーマ。これで口説いた人を3人知ってます。アルバムの後半には“When I Fall in Love”もしっかり入っているしね。まあ下心の無い人も、ゆったりリラックスできること請け合いです。
「ハードバップはこう演るの!」のお手本を示すブルー・ミッチェルのラッパは、クリフォードより超絶技巧じゃないけど、マイルスほどとっつきにくくない。またリー・モーガンほど荒削りでもないし、ケニー・ドーハムほど思索的でもない。なんつうか「ぼくラッパふけますねん」みたいな感じで、「じゃあやってみな」「へぃ。ぷーっ」こんなお気楽な運転手にエンジンはウイントン・ケリー(p) サム・ジョーンズ(b)ロイ・ブルックス(ds)だから乗り心地は非常によろしい。アルバムは『アイル・クローズ・マイ・アイズ』のような解かり易いコードチェンジの気持ちよさに始まり、マイナーブルース、パーカーチューン、そしてバラッドの基本とまるでジャズ研1年生の必修曲目が並んでます。そういえば20年以上前も吉祥寺のジャズ喫茶で盛んにリクエストされたアルバムでもある。おいおい、2曲目で席立つなよ。

 

Blue Mitchell, trumpet
Wynton Kelly, piano
Sam Jones, bass
Roy Brooks
, drums

・Recorded in 1960

Blue's Moods
ブルース・ムーズ

 
1. I'll Close My Eyes
2. Avars
3. Scrapple From the Apple
4. Kinda Vague
  5. Sir John
6. When I Fall in Love
7. Sweet Pumpkin
8. I Wish I Knew
キャンディ、リー・モーガン

おすすめ

Lee Morgan: Candy

リー・モーガンがわずか19歳で録音した傑作アルバム『キャンディ』。しかし若いのはモーガンだけではなかった。最年長アーサー・テイラーが28歳、ソニー・クラーク26歳、ダグ・ワトキンスは23歳。じつにフレッシュな連中だったわけだ。
その若さと、若さに似ぬ成熟ぶりがこのアルバムの魅力。実際モーガンの天衣無縫ぶりはとても若造とは思えない。よどみなくあふれるメロディアスなフレーズ。深みさえ感じさせるしみじみしたバラッド。そして美しくヌケのよい音色…。「クリフォード・ブラウンの再来」という賛辞は大袈裟なものではなかった。
ピアニストがクラークだったのもよかった。モーガンの歌を巧みにもり立て、自身も素晴らしいソロを聴かせる。二つのバラッドはとくに聴きものだ。

 

Lee Morgan, trumpet
Sonny Clark, piano
Doug Watkins, bass
Arthur Taylor, drums

・Recorded in 1957 & 1958

Candy
キャンディ

『キャンディ』を歌っているのは
Nat Cole: After Midnight
Manhattan Transfer

リー・モーガンといえば
The Sidewinder

 
1. Candy
2. Since I Fell for You
3. C. T. A.
4. All The Way
  5. Who Do You Love, I Hope
6. Personality
7. All at Once You Love Her
リー・モーガン/ウィントン・ケリー

Dizzy Atmosphere
(Lee Morgan and Wynton Kelly)

スペシャルティというロック、ゴスペル、ドゥーワップなどを出しているレーベルの社長がガレスピーバンドのライヴを聴いて感激し、ぜひウチのレーベルに録音を、ということで誕生したアルバムだという。メンバーはガレスピー抜きのガレスピーバンド。1957年にモノラル録音されている。
LPで聴いたとき、まず音に驚いた。エンジニアが慣れてないのか、ジャズの音色ではない。迫力はあるが、マイクがオンすぎるためか空気感がなく、リトル・リチャードが出てきそうな感じ。ゴリゴリと力ずくで迫ってくるのだ。
音もそうだが演奏もぐいぐい迫ってくる。“Dishwater”はとくに迫力満点だ。モーガン、グレイ、ミッチェル、ルートの重量級フロントラインが熱気のこもったソロを繰りひろげ、パーシップのドラムスが痛快に突っ走る。少年リー・モーガンのひらめきに満ちたソロが素晴らしい。しかしバリトンのビリー・ルートが存在感抜群で主役の座を奪ってしまった感じ。
今でこそモーガンとウィントン・ケリーの名で売られているが、ジャケ写から判るようにこの二人はまだ無名に近い存在だった。録音時に有名だったのはベイシーバンドでの活動でも知られるアル・グレイとビリー・ミッチェル。熱気あふれる溌剌としたソロを繰り出し、並はずれた実力を思い知らせてくれる。

 

Lee Morgan, trumpet
Al Grey, trombone
Billy Mitchell, tenor sax
Billy Root, baritone sax
Wynton Kelly, piano
Paul West, bass
Charlie Persip, drums

・Recorded in 1957

Dizzy Atmosphere

親方のいるやつ
Dizzy Atmosphere [Direct source]

 
1. Dishwater
2 .Someone I Know
3. D.D.T.
4. Whisper Not
5. About Time
6 .Day by Day
  7. Rite of Swing
8. Over the Rainbow
9. Someone I Know [Alternate take]
10. Whisper Not [Alternate take]
11. Over the Rainbow [Alternate take]
サッチモ

The Best of Dixieland: Louis Armstrong

ピート・ファウンテンの選定によるディキシーランド名作選の一枚。楽しめるコンピレーションだ。面白いのは(4)。ジャズ発祥伝説を音で再現している。
ジャズの初期形態はマーチングバンドだったといわれる。かれらの主な〈職場〉のひとつが葬式。棺を運ぶ墓地への行列にバンドが悲しい曲を奏でながら従う。埋葬が済むと一転して陽気なマーチを吹き鳴らしながら街に帰ってくる。そんな様子を再現しているのだ。
前半は情感を込めた“Flee as a Bird”(日本で『追憶』の名で知られる曲=スペイン起源とされる)。演奏が終わると神父役のサッチモが追悼の言葉を述べる。背後に参列者たちのすすり泣き(バンドメンバーのジャック・ティーガーデンアール・ハインズたちの泣き声)が聴こえる。ひとしきり泣いたあとはにぎやかな“Oh, Didn't He Ramble”で盛り上がるという寸法。細かいことを言えばマーチングバンドにピアノやベースがいるはずがない。そこはそれ、雰囲気を味わっていただくということで、ひとつよしなに…。
アルバム中一番古い録音は1927年のジョニー・ドッズ・ブラック・ボトム・ストンパーズ(13)。サッチモはサイドメンの一人として参加している。ほかは1950年代の録音が中心でいずれも音質がいい。バンドメンバーも豪華なので聴き応え充分。

 

Louis Armstrong, trumpet & vocals
with
Yank Lawson, trumpet
Jack Teagarden, trombone
Peanuts Hucko or Edmond Hall, clarinet
Earl Hines or Billy Kyle, piano
George Barnes, guitar
Arvell Shaw, bass
Cozy Cole or Barrett Deems, drums
and others

・Recorded in 1927 - 58

Pete Fountain Presents

同じシリーズで
Pete Fountain
Al Hirt
Various Artists

ジョージ・ルイスのアルバムもいい
Jazz Funeral in New Orleans

サッチモのおすすめライヴ盤
The Best Live Concert

 
1. Back o' Town Blues
2. Basin Street Blues
3. Canal Street Blues
4. New Orleans Function
5. Dear Old Southland
6. High Society
7. Mahogany Hall Stomp
8. Muskrat Ramble
  9. Panama
10. That's A-Plenty
11. Tin Roof Blues
12. Way Down Yonder in New Orleans
13. Weary Blues
14. When It's Sleepy Time Down South
15. When the Saints Go Marching In
ルイ・アームストロング

The Definitive Louis Armstrong

1923年、まだキング・オリヴァーのクレオール・ジャズバンドにいた頃から1967年の録音まで、半世紀近いルイ・アームストロングの活動をたどることができる。有名曲が多い、共演者が多彩、というだけでなく、歴史上重要とされる録音が含まれているのがおすすめの理由だ。
ジャズ史上初のスキャット録音『ヒービー・ジービーズ』もそのひとつ。歌っている途中で楽譜を落としてしまったから即興でドゥワダバやったという、あの伝説の録音だ。『ウェスト・エンド・ブルーズ』ではテーマの前にカデンツァを入れている。これも画期的試みだった。まあそれ以前にサッチモの登場じたいが歴史上重要だったんだが…。
サッチモは楽器をよく理解しており、コントロール巧みに誰よりも大きく輝かしい音で吹くことができた。同業者はかれの楽器には仕掛けがあると疑ったという。サッチモはそのテクニックを活かして以前にはない自由なアドリブを開拓した。かれの影響は大きく、ホーン奏者ばかりかアール・ハインズのピアノスタイルまでサッチモふうにしてしまった。ヴォーカルも同じだ。ホーンライクな唱法はかれが創始者と言われている。かれはジャズ史上屈指の偉大なイノヴェーターだったのである。

 

Louis Armstrong, cornet, trumpet & vocals
King Oliver, cornet
Henry Red Allen, trumpet
Kid Ory, trombone
Jack Teagarden, trombone
Peanuts Hucko, clarinet
Earl Hines, piano
Eddie Condon, banjo
Bob Haggart, bass
Sid Catlett, drums
and others

・Recorded in 1923 - 67

The Definitive Louis Armstrong
ルイ・アームストロング

同じシリーズで
コールマン・ホーキンス
シドニー・ベシェ
デューク・エリントン
カウント・ベイシー
レスター・ヤング
ビリー・ホリディ

 
1. Chimes Blues
2. Cake Walkin' Babies
3. Heebie Jeebies
4. Potato Head Blues
5. West End Blues
6. Tight Like This
7. Mahogany Hall Stomp
8. Ain't Misbehavin'
9. Black and Blue
10. St. Louis Blues
11. When It's Sleepy Time Down South
12. Blue Again
13. Lazy River
  14. Chinatown, My Chinatown
15. Stardust
16. Shadrack
17. I Double Dare You
18. When the Saints Go Marching In
19. Marie
20. Rockin' Chair
21. Blueberry Hill
22. Mack the Knife
23. A Fine Romance
24. Hello, Dolly!
25. What a Wonderful World
ディジー・ガレスピー

Sonny Side Up
(Dizzy Gillespie/ Sonny Rollins/ Sonny Stitt)

タイトルはサニー・サイド・アップ(目玉焼き)のもじり。玉子二つでsunny-side up eggs。ソニーが二人だから?一曲目が“On the Sunny Side of the Street”てのも洒落かな。どうでもいいけど…。
LPのころ、マスターはB面ばっかり聴いていた。“After Hours”で聴かれるレイ・ブライアントのピアノにしびれていたんである。どっぷりのブルーズ。たくましい右手のライン。中低音域を活かした渋いソロ。傾聴すべし。
ま、しかしアルバム最大のポイントはロリンズ対スティットのテナー対決だ。天才ロリンズを相手に職人スティットがいつにない集中力で新鮮なソロを聴かせ、かくなる名盤の誕生となった。対抗意識かねェ、若造に負けるかっていう。もとよりテクは申し分ないわけで、スリリングにあふれ出る多彩なフレーズには圧倒される。
ロリンズも堂々たるもの。“The Eternal Triangle”のバトルでは個性的で力強いソロを繰り出してぐいぐいテンションを高めていく。スティットが触発されてさらに熱くなっていく。
なわけでガレスピーに注意が向かなくなってしまう。せっかく張り切ってかれらしい輝かしいソロをとっているんだから聴いてあげなくちゃ。

 

Dizzy Gillespie, trumpet & vocals (1)
Sonny Rollins & Sonny Stitt, tenor saxes
Ray Bryant, piano
Tommy Bryant, bass
Charlie Persip, drums

・Recorded in 1957

Sonny Side Up
ソニー・サイド・アップ

ガレスピーはこちらも
The Giant

 
1. On the Sunny Side of the Street
2. The Etaernal Triangle
  3. After Hours
4. I Know That You Know
 
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