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アドマックス「カフェ・マキシマム」  
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ドン・バイアス

Don Byas: Laura

ヨーロッパのジャズシーンに大きな影響を与えたドン・バイアス。これは1950年から52年にかけて録音した10インチ2枚をまとめたもの。いずれもワンホーンでのびのびリラックスした演奏ばかり。サム・テイラーとまではいかないが、ヴィヴラートを効かせたムーディーなテナーは夜の雰囲気というかエロチックというか。
選曲も十八番(おはこ)の『ローラ』はじめ、知らなきゃもぐりというくらいの有名曲のオンパレードだ。かれは伝説のミントン・ハウスのメンバーだったのだが、その片鱗を示すのはわずか(14)のみ。昔のナイトクラブの雰囲気(あたしゃ知らないけどさ)を濃厚にただよわす。当シリーズ<78>も同趣向のアルバム。

 

<Jazz in Paris 21>
Don Byas, tenor sax
Art Simmons or Maurice Vander, piano
Jean-Jacques tilche or
Jean-Pierre Sasson, guitar
Roger Grasset, Jacques Medvedko or
Joe Benjamin, bass
Claude Marty, Benny Bennett or
Bill Clark, drums

・Recorded in 1950 to 52

Laura
麗しのローラ

ミントンズは
After Hours

 
1. Summertime
2. Night and day
3. Easy to love
4. Where or when
5. Flamingo
6. Stardust
7. Ol' man river
8. The man I love
9. Georgia on my mind
  10. Over the rainbow
11. Laura
12. Somebody loves me
13. Old folks at home
14. Riviera blues (Blues a la Don)
15. Smoke gets in your eyes
16. I cover the waterfront
17. It's the talk of the town
18. Pretty girl is like a melody
シドニー・ベシェ

Sidney Bechet et Claude Luter

ヨーロッパに移住した米国ジャズ・ミュージシャンは数多いが、シドニー・ベシェはそのパイオニアだった。スウィング時代、白人ジャズの隆盛を受けてかれのようなタイプのミュージシャンは仕事がなかった。消極的理由による移住だったが、結果は大成功。ベシェは厚遇され、ヨーロピアン・ジャズに多大な影響を及ぼしていく。
タイトルがまぎらわしい。12曲目までがベシェの録音で、あとの6曲がクラリネット奏者クロード・ルーターのもの。共演はしていない。
ベシェの12曲はセプテットとクァルテットのセッションからなり、ニューオリンズ・スタイルの明るく軽快な演奏。曲目は定番が多い。ちょっとレイジーなベシェのソプラノがかれ独特の雰囲気をかもし出す。見なれない名前のサイドメンもノリのいいソロを聴かせ、聴き応えある仕上がりだ。

 

<Jazz in Paris 22>
Sidney Bechet, soprano sax
Gerard Bayol, trumpet
Benny Vasseur, trombone
Eddie Bernard, piano
Jean-Pierre Sasson, guitar
Guy de Fatto or Pierre Michelot, bass
Andre Jourdan or Kenny Clarke, drums
--------
Claude Luter, clarinet
Pierre Merlin & Claude Rabanit, trumpet
Mowgli Jospin, trombone
Christian Azzi, piano
Claude Phillippe, banjo
Roland Bianchini, bass
Michel Pacout, drums

・Recorded in 1948 & 49

Sidney Bechet et Claude luter
ベシェといえば
小さな花

 
1. Honeysuckle rose
2. High society
3. On the sunny side of the street
4. I can't believe that you're in love with me
5. Wrap your trouble in dreams
6. It had to be you
7. Baby won't you please come home
8. Please don't talk about me when I'm gone
9. Ooh! boogie!
  10. After you've gone
11. I'm going way down home
12. Margie
13. Gate mouth
14. South African blues
15. Snake rag
16. Weary way blues
17. Sweet lovin' man
18. Panama
ソニー・クリス

Sonny Criss: Mr. Blues pour Flirter

ソニー・クリス1963年のワンホーン・アルバム。例によってこってりメロウなアルト全開フルスロットル。ワンフレーズでクリスと分かる。その場でひらめいたのか在庫を並べたのか、なめらかなフレーズが次々と繰り出される。職人芸である。当カフェのオーナーはそこんとこを高く評価しているんだが、マスターはクリスの「泣き」に閉口気味である。アップテンポの曲は好きだが。
アルヴァニタスのオルガンがいい。面白いことにブルースやっても暑苦しくないのだ。トーマの流麗なギターもフランスのジミー・レイニーみたいでかっこいい。

 

<Jazz in Paris 23>
Sonny Criss, alto sax
Georges Arvanitas, piano & organ
Rene Thomas, guitar
Pierre Michelot, bass
Philippe Combelle, drums

・Recorded in 1963

Mr. Blues Pour Flirter
ミスター・ブルース

♪ On Green Dolphin Street

 
1. Don't get around much anymore
2. This can't be love
3. Early and later, part 1
4. Early and later, part 2
5. Once in a while
  6. Saint Louis blues
7. Daydream
8. On green dolphin street
9. God bless the child
ギ・ラフィット

Guy Lafitte: Blue and Sentimental

ギ・ラフィットのムーディーなテナーで夜の雰囲気をどうぞ。この御仁「ホーキンスはわが父、ドン・バイアスはわが師」とのたまう。松本英彦はわが友、なんて言ってたら面白かったのに。
そうおっしゃるだけのことはある演奏だ。たっぷりした音色、ゆたかなヴィヴラートが古風。朗々とよく歌うテナーである。 (1)とか(7)とか、平岡精二…、じゃなくてジオ・ダリのヴァイヴとの相乗効果で〈大人の時間〉を演出してくれる。酒と女が欠かせないって雰囲気だ。酒はまちがってもビールじゃない。バーボンかウィスキーですな。女も素顔じゃ似合わない。

 

<Jazz in Paris 24>
Guy Lafitte, tenor sax
Peanuts Holland, trumpet (8, 9)
Geo Daly, vibes
Raymond Fol, piano
Jean-Claude Pelletier, piano (8, 9)
Jean Bonal, guitar
Alix Bret, bass
Charlie Blareau, bass (8, 9)
Bernard Planchenault, drums
Mac Kac Reilles, drums (8, 9)

・Recorded in 1954

Blue and Sentimental

 
1. Blue and sentimental
2. She's funny that way
3. If I had you
4. Get happy
5. Stardust
  6. I've got the world on a string
7. Where or when
8. Krum elbow blues
9. Boogie blues
ズート・シムス

Zoot Sims et Henri Renaud

最初の4曲はアンリ・ルノーが1956年、パリを訪れていたジェリー・マリガン・セクステットからズート・シムズとジョン・アードレイを借り出して録音した10インチ盤。会員制レーベルだったため長らく幻となっていたアルバムだ。
ズートはいつもながらの快調なノリ。最初の曲がちょっと控えめな気もするが、その後はいい男ぶりの余裕のソロを聴かせる。このリズム感、泉のように湧き出るフレーズはさすが。いつもは平凡なアードレイもけっこうひらめいているのがよろしい。
そういえば曲名がふざけてますな。『チャーリーはシェルブールに行った』『チャーリーはルーアンにいた』。どっちもズートとアンリの共作。この二人、意気投合して飲んだくれていたそうである。

併録はアンリ・ルノーのリーダー・アルバムの復刻。フランシー・ボーラン若き日のビッグバンド・アレンジが聴ける
何故か(6)でたっぷりソロを聴かせるのはベルナール・ペイフェ。しかもドラマーとのデュオ。パウエル派の優れたピアニストであることを示す演奏だ。それにしてもリーダーはいずこに。

 

<Jazz in Paris 25>
John Eardley, trumpet
Zoot Sims, tenor sax
Henri Renaud, piano
Eddie de Haas, bass
Charles Saudrais, drums

・Recorded in 1956
--------
Henri Renaud, piano
Jean Liesse, trumpet
Nat Peck, trombone
Sandy Mosse, Andre Moss, saxes
Fats Sadi, vibes
Jimmy Gourley, guitar
and others

・Recorded in 1952

Zoot Sims & Henri Renaud
ズート&アンリ

 
-Zoot Sims with Henri Renaud
1. Charlie went to Cherbourg
2. Crazy rhythm
3. I've found a new baby
4. Charlie was in Rouen
  -Henri Renaud New Sound
5. Venez donc chez moi
6. Stompin' at the Savoy
7. Pinch bottle
8. Pot luck
9. Out of nowhere
10. I'll take romance

バルネ・ウィラン

 

Barney Wilen : Jazz sur Seine

ミルト・ジャクスンがピアノを弾いている。ライオネル・ハンプトンと同じ二本指ピアノだ。時折となりのキイをかすってしまう危なっかしい演奏なので少々気になる。ピアノに関しては大先輩のほうが間違いなくうまい。
それはそうと、バグスもパーシー・ヒースも懐かしかったんじゃないかな。ケニー・クラークと久しぶりに共演できたんだから。
バルネはこのころマイルズブレイキーと共演したり名作アルバム『バルネ』を録音したり絶好調だった。豪快にのびのびとブロウしているので気持ちがいい。ジャンゴの曲を4曲も入れてるのは温故知新か。それもいいが、自作の“Bag's Barney Blues”が素晴らしい。つづく“Jazz sur Seine”(マイルスの“Tune Up”そっくりだけど)もいい。

 

<Jazz in Paris 26>
Barney Wilen, tenor sax
Milt Jackson, piano
Percy Heath, bass
Kenny Clarke, drums
Gana M'Bow, percussion (1, 11)

・Recorded in 1956

Jazz Sur Seine
セーヌ川のジャズ

これにも参加
Paris Jam Session

 
1. Swing 39
2. Vamp
3. Menilmontant
4. John's groove
5. B.B.B. (Bag's Barney blues)
6. Swingin' Parisian rhythm (Jazz sur Seine)
  7. J'ai ta main
8. Nuages
9. Route enchantee
10. Que reste-t-il de nos amours?
11. Minor swing
12. Epistrophy
ボビー・ジャスパー

Bobby Jaspar: Modern Jazz au Club St-Germain

ボビー・ジャスパーのクールなワンホーン・アルバム。当時のヨーロッパのテナー奏者はドン・バイアスの影響を感じさせる人が多いが、ジャスパーはゲッツに近い。スムースによく歌うテナーだ。しかもサッシャ・ディステルがジミー・レイニーふうのソロをとるので、ストーリーヴィルのセッションを聴いているような気もする。
どの曲もリラックスした演奏ながらじっくり聴いても飽きがこない。お薦めだ。
“Milestones”はあの有名な曲とは別の作品。マイルズがパーカーのクインテットにいたころのもので、物の本によるとジョン・ルイスの作品だ。

 

<Jazz in Paris 27>
Bobby Jaspar, tenor sax & flute(5)
Sacha Distel, guitar
Rene Urtreger, piano
Benoit Quersin, bass
Jean-Louis Viale, drums

・Recorded in 1955

Modern Jazz au Club St-Germain
クラブ・サンジェルマンで

フルートアルバムもある
Jeux de Quartes

 
1. Bag's groove
2. Memory of Dick
3. Milestones
4. Minor drops
  5. I'll remember April
6. You stepped out of a dream
7. I can't get started
8. A night in Tunisia
ラッキー・トンプソン

Lucky Thompson: Modern Jazz Group

テナーが続くが今度はラッキー・トンプソン。マイルズの名作『ウォーキン』に参加してから2年後の録音だ。5曲がテンテット、4曲がクァルテットによる演奏。会員制レーベルで出ていたものだという。
実質的リーダーはアンリ・ルノーのようだが、トンプソンのソロはたっぷりフューチャーされている。標準的ハードバップ(悪口じゃありまへん)の自在で男っぽいテナーが満喫できる楽しいアルバムだ。ルノーのソロも多く、かっこいいところ、味のあるところを聴かせる。
テンテットのメンバーに有名どころはいない。アンサンブルはけっこううまいがソロはちょっとずつしかない。トンプソンとルノーを聴くアルバムなのだ。

 

<Jazz in Paris 28>
Fred Gerard, Roger Guerin, trumpets
Benny Vasseur, trombone
Teddy Hameline, alto sax
Jean-Louis Chauremps,
Lucky Thompson, tenor saxes
William Boucaya, baritone sax
Henri Renaud, piano
Benoit Quersin, bass
Roger Paraboschi or Christian Garro, drums

・Recorded in 1956

Modern Jazz Group
モダン・ジャズ・グループ

 

1. The man I love
2. Souscription
3. There's no you
4. Influence
5. Marcel le fourreur

  6. Tight squeeze
7. Meet Quincy Jones
8. Gone with the wind
9. G and B
ピエール・ミシュロー

Pierre Michelot: Round About a Bass

ピエール・ミシュロ率いるビッグバンド1963年のアルバム。標準的編成でアレンジも比較的シンプル。活きのいいアンサンブルで楽しませてくれる。5曲あるミシュロのオリジナルもかっこいい。作曲の才もなかなかのものだ。
ソリストではトランペットのロジェ・ゲラン、サックスのミシェル・ポルタル、ピアノのモーリス・ヴァンデールあたりが目立つ。とくにブリリアントなトランペットはバンド全体のカラーを決定するほどの貢献ぶり。

 

<Jazz in Paris 29>
Pierre Michelot, bass
and his big band

・Recorded in 1963

Round About a Bass
ピエール・ミシュロ

 
1. Cherokee
2. Gavotte
3. Akkilino
4. Elephant green
5. Sous les ponts de Paris
  6. Chet
7. Bye bye blackbird
8. Sweet feeling
9. Klook's shadow