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オスカー・ピーターソン「フラミンゴ」

オスカー・ピーターソン「枯葉」

マスターのおすすめ

Oscar Peterson/Stephane Grappelli Quartet Vol.1 & 2

ちょっと調べてみた。録音時グラッペリは65歳の誕生日目前、ピーターソンは47歳6ヶ月、クルック59歳、ペデルセン27歳。世代がバラバラだ。どうでもいいんだけどね、演奏は極上だから。
第1集。快調に飛ばす“Them there eyes”。グラッペリが縦横に駆けめぐる一方でピーターソンはひかえめだ。いつもより軽い。これだけではない、かれは全編にわたってシングルトーンを多用した繊細で抑制の効いたソロを聴かせる。“My one and only love”の美しいこと!
第2集の方も同じだ。“The folks who live on the hill”や“If I had you”で聴かせる落ち着いたソロはピーターソンの懐の深さを感じさせる。グラッペリの闊達多彩なソロを引き立て、丁々発止になることがない。NHOPもクルックも心得たもので、さりげなく名手ぶりを示しながらサポートしていく。

 

<Jazz in Paris 30 & 31>
Stephane Grappelli, violin
Oscar Peterson, piano
Niels-Henning Orsted Pedersen, bass
Kenny Clarke, drums

・Recorded in 1973

Peterson-Grappelli Vol.1
フラミンゴ

Peterson-Grappelli Vol.2
枯葉

これもおすすめ
Plays Cole Porter

 
-Vol. 1
1. Them there eyes
2. Flamingo
3. Makin' whoopee
4. Looking at you
5. Walkin' my baby back home
6. My one and only love
7. Thou swell
  -Vol. 2
1. I won't dance
2. Folks who live on the hill
3. Autumn leaves
4. My heart stood still
5. Blues for Musidisc
6. If I had you
ミシェル・ルグラン

Michel Legrand: Paris Jazz Piano

ルグランがピアノの名手なのはよく知られていると思うが、この録音は珍しいんじゃあるまいか、内容が。曲目は懐かしのシャンソンとスタンダードのオンパレード。ピアフの『バラ色の人生』もあればレオ・フェレの『パリ・カナイユ』もある。『パリの空の下』『パリの四月』『アイ・ラヴ・パリ』…パリ、パリ、パリ。ジャズ・イン・パリの権化みたいなアルバムだ。
演奏もノリまくり。軽やかに弾むピアノを聴いていると幸せな気分になる。アイディア、テクニック満開で走るルグラン。ガス・ウォーレスもテクニシャンだ。(6)で聴かせるボンゴも面白い。

 

<Jazz in Paris 32>
Michel legrand, piano
Guy Pedersen, bass
Gus Wallez, drums & bongos

・Recorded in 1959

Paris Jazz Piano
パリ・ジャズ・ピアノ

♪ Paris Canaille

 
1. Sous les ponts de Paris
2. Paris in the spring
3. April in Paris
4. Sous le ciel de Paris
5. Paris canaille
  6. Paris, je t'aime... d'amour
7. I love Paris
8. Last time I saw Paris
9. Moulin rouge
10. La vie en rose
クロード・ボリング

Claude Bolling Plays the Original Piano Greats

偉大なジャズピアニストたちの傑作・代表作をずらり揃えてソロでやっちまったクロード・ボラン。ランパルとの共演なんぞで知られる、あのピアニストだ。
古めの曲が特にうまいのは、ラグタイムの録音がある人だけに納得がいく。下記一覧のうちファッツ・ウォーラー、ジェリー・ロール、ウィリー・スミス、アール・ハインズあたり(ほとんど全部じゃないか)だ。左手のテクニックが半端じゃないので重厚感もばっちり。ノリのいいご機嫌な演奏満載の一枚。

 

<Jazz in Paris 33>
Claude Bolling, piano

・Recorded in 1972

Claude Bolling Plays

同工異曲?
Inspirations
ランパルと
Suite for Flute & Jazz Piano Trio
ラゴヤと
Concerto for Guitar

 

1. Preacher (Horace Silver)
2. In a sentimental mood (Duke Ellington)
3. Honeysuckle rose (Fats Waller)
4. Alligator crawl (Fats Waller)
5. Viper's drag (Fats Waller)
6. 'Round about midnight (Thelonius Monk)
7. King Porter stomp (Jelly Roll Morton)

  8. Echoes of spring (Willie the Lion Smith)
9. Morning air (Willie the Lion Smith)
10. My monday date (Earl Hines)
11. Caution blues (Earl Hines)
12. Rosetta (Earl Hines)
13. Misty (Errol Garner)
シャーリー・スコット

Rhoda Scott + Kenny Clarke

かすかな記憶では、シャーリー・スコットを上まわるファンキー・オルガンを弾いていたはずのローダ・スコット。パリに渡り、ブーランジェ女史に師事してから芸風が変わった。未来の夫にも出会い、パリに住みついたかの女が、欧州移住組の先輩ケニー・クラークと二人で吹き込んだのがこのアルバムだ。
ジミー・スミスのようなシングルトーンの速弾きとは違い、オルガンならではのロングトーンを活かした奏法。(3)などその典型だ。和声も重視されているのはブーランジェに学んだ成果だろうか。曲によってさすがにアーシーな味わいがあるものの、全体にあか抜けた印象になっている。
ギターが加われば普通のオルガントリオになるが、二人だけでもの足りないということはない。かの女の個性がたっぷり味わえていいんじゃないかな。

 

<Jazz in Paris 34>
Rhoda Scott, organ
Kenny Clarke, drums

・Recorded in 1977

Rhoda Scott & Kenny Clarke

ライヴ盤はこちら
Live at the Olympia
これもいかが
Hammond Organ of Christmas

 
1. Bitter street
2. Satin doll
3. It's impossible
4. Speak low
5. Now's the time
  6. Out of nowhere
7. What are you doing the rest of your life
8. Toe jam
9. On green dolphin street
エディ・ルイス Eddy Louiss: Bohemia After Dark

オルガニストのエディ・ルイス1972年の録音。ケニー・クラークとジミー・ゴーリーがつき合っており、6曲中3曲にギ・ペデルセンが加わる。エディは1941年の生まれだからまだ31歳。ライナーにはケニーより27歳若くジミーより15歳若いと書いてある。年齢などどうでもいいようなものだが、バップの流れをくむ連中と共演していると言いたかったらしい。エディのオルガンはバップにルーツがあるので、スタイルが合えば歳の差なんて…、という感じでぴったりはまった演奏を繰り広げている。
いきなり“Bohemia after dark”のドライヴ感あふれるプレイに引き込まれる。典型的バップ・オルガンでジミー・スミスの影響下にあるが、ソウルフルというほどではない。“Bag's groove”でもそうだ。コテコテの演奏にはならない。このすっきりした仕上がりはギターが白人というせいもあるだろう。
ギターといえば、ジミーはなかなか魅力的な演奏家で、とくにバラッドプレイが美しい。圧倒的テクニックはなさそうだが、粋な感じがよい。
 

<Jazz in Paris 35>
Eddy Louiss, organ
Jimmy Gourley, guitar
Guy Pedersen, bass (1, 3, 6)
Kenny Clarke, drums

・Recorded in 1972

Bohemia After Dark

ビッグバンドとの共演
Porgy & Bess
ペトルチアーニとの共演
Conference De Presse

 
1. Bohemia after dark
2. I should care
3. Bag's groove
  4. Ow
5. I'm getting sentimental over you
6. Angel eyes
メンフィス・スリム

Memphis Slim/Willie Dixon: aux Trois Mailletz

何故これがJazz in Parisなのかという問題はさておき、中身はORIGINAL BLUES CLASSICSで出ていたもの(Battle盤)と同じ。お間違いのなきよう。
メンフィスのピアノ、ウィリーのベースにドラムスが加わるトリオ編成。メンフィスとウィリーが半分ずつ歌っているので、どちらがリーダーということもない。渋くてノリのいい正統派ブルーズが満喫できる。ジャズファンにはウィリーのブルーズ界には稀な〈クリエイティヴな〉ベースワークが楽しめると思う。

 

<Jazz in Paris 36>
Memphis Slim, piano & vocals
Willie Dixon, bass & vocals
Philippe Combelle, drums

・Recorded in 1962

Aux Trois Mailletz
Battle盤は
Baby Please Come Home

こちらも
Alone with My Friends

 
1. Rock & rolling the house
2. Baby please come home
3. How come you do me like you do?
4. Way she loves a man
5. New way to love
6. African hunch with a boogie beat
7. Shame pretty girls
  8. Baby, baby, baby
9. Do de do
10. Cold blooded
11. Just you and I
12. Pigalle love
13. All by myself
ラッキー・トンプソン

Sammy Price and Lucky Thompson: Paris Blues

バードやマイルズとの共演で知られるラッキー・トンプソン。しかし実際は一世代前の感覚のテナーマンなのではないだろうか。ずっとそんな思いがあったのだが、これを聴くとますますそう思う。ここでは1908年生まれのサミー・プライスを相棒に、水を得た魚のようにいきいきした演奏を行っている。
プライスは1930年代のブギウギ時代から活躍しているピアニスト。ギターはサッスーン、ベースはミシュロ、ドラムスはポショネという米仏混合バンドだが、ブルーズ・フィーリングあふれるプレイが展開されている。サッスーンなどブルーズギタリストそのもの。プライスのヴォーカルもブルーズ界の弾き語りの名手をほうふつとさせる。なんとブギウギもうまいがブルーズもうまいのだった。リロイ・カーの名作ブルーズ(6)なんて、余技じゃないってのがよく分かる。
トンプソンは40年代ジャズにルーツを持つといった感じ。ブルーズ・バンドのテナーとはちがうソフトな音色とノリで、かれなりのゆたかな歌を聴かせてくれる。なによりリラックスしているのがいい。

 

<Jazz in Paris 37>
Lucky Thompson, tenor sax
Sammy Price, piano & vocals
Jean-Pierre Sasson, guitar
Pierre MIchelot, bass
Gerard Pochonet, drums

・Recorded in 1957

Paris Blues

こちらも
Sammy Price & Doc Cheatham
Modern Jazz Group
With Dave Pochonet

 
1. I want a little girl
2. Paris blues
3. Up above my head
4. Minor blues
  5. Sweet Georgia Brown
6. How long blues
7. Lucky T
8. Embassy boogie
アール・ハインズ

Earl Hines: Paris One Night Stand

楽旅中のアール・ハインズがパリのミュージシャンを従えて録音したトリオ盤。おなじみのスタンダードをずらっと並べた親しみやすい選曲だ。
悠揚迫らぬミディアムスローもひたすら走るスピードチューンも余裕しゃくしゃく。よどみない滑らかなフレーズがいくらでも出てくるという感じ。左手のリッチなハーモニーと自在な右手のメロディーが産み出すゆたかなサウンドは「バップ以前」のピアノの魅力をたっぷり味わわせてくれる。
かれはルイ・アームストロングのホット・ファイヴ在籍中にスタイルを確立させたといわれる。ルイの革新的トランペット奏法をピアノに採り入れたのだ。言うなればホーンライクなピアノ。ルイの影響力の大きさを示す一例だ。

  <Jazz in Paris 38>
Earl Hines, piano
Guy Pedersen, bass
Gus Wallez, drums

・Recorded in 1957

Paris One Night Stand
パリ・ワン・ナイト・スタンド

Earl Hines in Paris
 
1. Love is just around the corner
2. You're gettin' to be a habit with me
3. Hallelujah
4. I got it bad and that ain't good
5. Royal garden blues
6. Save it pretty mama
7. If I could be with you one hour tonight
8. Walkin' my baby back home
  9. Moonlight in Vermont
10. Makin' whoopie
11. Muskrat ramble
12. Am I wasting time on you?
13. 'S wonderful
14. Perdido
15. Nice work if you can get it
16. Muskrat ramble [Alternate take]
アンドレ・オデール Kenny Clarke's Sextet: Plays Andre Hodeir

ボリス・ヴィアンのプロデュースによる1956年録音。マーシャル・ソラール、ピエール・ミシュロー、ユベール・ロスタン、ビリー・バイアースらを含むケニー・クラークのオールスターコンボがジャズ・オリジナルばかり12曲を演奏したもの。曲目を見ていただきたい。モンク、エリントン、マリガン、ダメロンといった優れたジャズ・コンポーザーの名品がずらりと並んでいる。
名手ぞろいだけあってさすがにうまい。ソロも気合が入っていてなかなか聴き応えがある。問題はアレンジだ。アンドレ・オデールのよく言えば「個性的」なアレンジがたいして面白くないのだ。工夫はしているのだがひらめきや多様性に乏しく、12曲もあると飽きてしまう。
 

<Jazz in Paris 39>
Roger Guerin, trumpet
Billy Byers or Nat Peck, trombones
Hubert Rostaing, alto sax
Armand Migiani, baritone sax
Martial Solal or Rene Urtreger, piano
Pierre Michelot or Jean Warland, bass
Kenny Clarke, drums
Andre Hodeir, arrangements

・Recorded in 1956

Plays Andre Hodeir
スウィンギン・バップ

Le Jazz Groupe de Paris

 
1. Bemsha swing (Thelonious Monk)
2. Oblique (Andre Hodeir)
3. Blue serge (Duke Ellington)
4. Swing spring (Miles Davis)
5. On a riff (Andre Hodeir)
6. Jeru (Gerry Mulligan)
 

7. The squirrel (Tadd Dameron)
8. Eronel (Thelonious Monk)
9. 'Round about midnight (Thelonious Monk)
10. When light's are low (Benny Carter)
11. Cadenze (Andre Hodeir)
12. Tahiti (Milt Jackson)

Art Blakey: Paris Jam Session

アート・ブレイキーのジャズメッセンジャーズが1959年12月18日、パリのシャンゼリゼ劇場で行ったライヴを収めたもの。リー・モーガン、ウェイン・ショーター、ウォルター・デイヴィスJr.、ジミー・メリットというメンバーに、バルネ・ウィラン、バド・パウエルが加わっている。
若いショーターがこの時点ですでにコルトレーンの影響をうけつつ独自のスタイルを開拓していたのがわかる。マイルズのバンドで開花させたあのスタイルだ。モーガンのソロも輝かしくてよい。ただ曲によって若干ムラがあるのが残念。パウエルのソロは快調。敬意を表してか、けっこう長いソロをまかされているので堪能できる。ウォルターのピアノもよいのだが、やはり格がちがうという印象。
アルトが聴こえるので解説を見たら、バルネがアルトを吹いている。なかなかアグレッシヴで“Bounding with Bud”のソロはけっこう聴ける。
ブレイキーは“A Night in Tunisia”でスーパードラマーぶりを発揮。少々うるさい気もするが、驚くほどのテクニシャンだとあらためて認識させられる。
 

<Jazz in Paris 40>
Lee Morgan, trumpet
Barney Wilen, alto sax (1 & 2)
Wayne Shorter, tenor sax
Bud Powell, piano (1 & 2)
Walter Davis, Jr., piano (3 & 4)
Jymie Merritt, bass
Art Blakey drums

・Recorded in 1959

Paris Jam Session
パリのジャム・セッション

1958 Paris Olympia

 
1. Dance of the infidels
2. Bouncing with Bud
  3. The midget
4. A night in Tunisia