ジャズ・イン・パリ

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アドマックス「カフェ・マキシマム」  

 

エディ・ルイス

Porgy & Bess

エディ・ルイスのオルガンとビッグバンドによる『ポーギーとベス』。下の曲目一覧を見て『サマータイム』がないからやめようと思ったあなた、もったいないです。
20名を超す大編成のバンドがぐいぐいドライヴしてルイスのオルガンを盛り立て、ガーシュウィンの一大叙事詩を創りあげていく。普通のビッグバンドのイメージはない。これはもうブラスロックだ。基本は8ビートで、ベース(エレクトリック)もドラムスもシカゴやブラッド・スウェット・アンド・ティアーズを思わせる。
ルイスも以前の録音で聴かせていたハードバップとは違うアプローチ。けっこうアヴァンギャルドでラリー・ヤングに近いところもある。迫力!!!!
イヴァン・ジュリアンのアレンジがうまくて、切れ目なく続く6つのパートが有機的に連なり、手応え充分のトーンポエムになっている。

 

<Jazz in Paris 41>
Eddy Louiss, organ
with Ivan Jullien Orchestra

・Recorded in 1971

Jazz in Paris: Porgy & Bess

これを忘れてはいけない
Miles Davis: Porgy and Bess

マスターのお気に入りは
さあ誰でしょう

 
1. My man's gone now
2. There's a boat dat's leavin' soon for New York
3. Gone, gone, gone!
  4. Street cries (Strawberry woman, crab man)
5. Bess, you is my woman now
6. Clara, don't you be downhearted
グラッペリ

Stephane Grappelli: Improvisations

グラッペリがピアノトリオをバックに思う存分スウィングする。盟友ジャンゴの没後3年ほど経っており、ショックも癒えたか快調そのもの。リズムセクションも一体となってグラッペリをサポートしている。
時は1956年。ハードバップの息吹はパリにも伝わっていた。トリオの演奏は典型的なハードバップである。その最新型スポーツカーに乗っても何の違和感もないのがグラッペリのグラッペリたる所以だ。採りあげた曲が古くさいものが多いので分かりづらいかも知れないが、30〜40年代のかれとは明らかに別人である。
モーリス・ヴァンデールの伴奏が多彩で気が利いているのもいい。チェンバロを弾いた(8)はさておき、アップテンポでもバラッドでもセンスのよさを発揮。かなりのテクニシャンでソロもうまい。

 

<Jazz in Paris 42>
Stephane Grappelli, violin
Maurice Vander, piano & harpsichord
Pierre Michelot, bass
Mac Kac Reilles, drums

・Recorded in 1956

Grappelli: Improvisations
魅惑のリズム

こちらも
Plays Cole Porter
Stuff and Steff
Django

 
1. The lady is a tramp
2. Fascinatin' rhythm
3. Dans la vie
4. Cheek to cheek
5. A nightingale sang in Berkeley Square
6. Takin' a chance on love
7. 'S wonderful
8. Someone to watch over me
9. If I had you
  10. Body and soul
11. I want to be happy
12. She's funny that way
13. Time after time
14. Just one of those things
15. Slow en Re majeur (I'll be around)
16. Taking a chance on love [Alternate take]
17. Someone to watch over me [Alternate take]
ポンティ

Jean-Luc Ponty: Jazz Long Playing

ジャン=リュック・ポンティ1964年の録音。フュージョンをはじめる前のもので、アコースティックヴァイオリンを弾いている。もちろんのちのポンティとはイメージが全くちがう。パーカー、ガレスピーやジャンゴたちの作品に自作をまじえ、ハードバップの流れをくむジャズを聴かせてくれる。サイドメンは右記のように申し分ない顔ぶれだ。
演奏はたいへん積極性のあるもので聴き応え充分。重音奏法やピツィカートなどの多彩な技を用い、テンションの高い演奏を繰り広げる。有望新人とさわがれたのもうなずける。ただ、単純に腕前だけ較べたらグラッペリにはかなわない。ピッチも不安定だ。感覚の新しさがなければしょうもないアルバムになっていただろう。
ダニエル・ユメールのアグレッシヴなドラムスがソリストを煽りたて、演奏レベルを高めるのに貢献している。エディ・ルイスのピアノも意外にうまい(オルガンしか知らなかったので)。

 

<Jazz in Paris 43>
Jean-Luc Ponty, violin
Michel Portal, flute (2 & 6)
Eddy Louiss, piano & organ
Gilbert Rovere or Guy Pedersen, bass
Daniel Humair, drums

・Recorded in 1964

Jazz Long Playing

最近の売れ筋
Enigmatic Ocean

 
1. Une nuit au violon
2. Modo azul
3. Spanish castels
4. Sniffin' the blues
5. Postlude in C
6. Au privave
  7. Manoir de mes reves
8. YTNOP blues
9. I want to talk about you
10. A night in Tunisia
11. Satin doll

ライオネル

ハンプトン

Lionel Hampton and His French New Sound Vol.1 & 2

ライオネル・ハンプトンのオールスター・バンドによる1955年録音。ハンプの好きな大編成。テクニック炸裂のノリノリセッションかと思ったら意外にシリアス。なおかつドライ。じっくり聴けということか。ホーンを休ませた“A La French”やミディアムスローの“All the Things You Are”なんて、じつに落ち着きはらった演奏だ。ふつうこの曲走るよな〜。バラッドの“I Cover the Waterfront(あらゆる可能性を考える)”も甘さはおさえめだ。サイドメンも含め〈じっくり〉タイプの演奏を聴かせる。ほかの曲もお祭り騒ぎの演奏は一つもない。面白いことに例のうなり声もほとんどない。
主役がハンプなのはわかるがサイドメンのソロが短い。サッシャ・ディステルとかモーリス・ムニエ、ルネ・ユートルジェなんかがちゃんとしたソロをとっているので、もう少し時間を与えてやって欲しかった。ハンプが長いソロの途中に休憩をはさみ、その部分を他人のソロに割り振ったという感じがする。

 

<Jazz in Paris 44 & 45>
Nat Adderley, Benny Bailey,
Bernard Hulin, trumpets
Dave Amram, french horn
Maurice Meunier, clarinet & tenor sax
William Boucaya, baritone sax
Lionel Hampton, vibes
Rene Urtreger, piano
Sacha Distel, guitar
Guy Pedersen, bass
Jean-Baptiste Reilles, drums
Christian Chevalier, arrangements

・Recorded in 1955

French New Sound Vol.1
French New Sound Vol.2

 
-Vol.1
1. Voice of the north
2. A la French
3. Crazy rhythm
4. Zebu
  -Vol.2
1. All the things you are
2. I cover the waterfront
3. Red ribbon
4. Night and day
ライオネル・ハンプトン

Lionel Hampton: Ring dem Vibes

上記セッションの21年後、1976年の録音。1909年の生まれだからハンプトン67歳のときの演奏ということになる。
冒頭の“Ring dem bells”で歌いながらメンバーを紹介するあたり「つかみ」のうまいエンターテイナーぶりが発揮されていて面白い。“On the Sunny Side of the Street”のヴォーカルも明るくハッピー。おなじみ“Vibraphone Blues”の味わい深い演奏にも惹かれる。
興味深いのはホレス・シルヴァーの“Psychedelic Sally”が採りあげられていること。これがかっこいいのだ。年齢をまったく感じさせない圧倒的テクニックでこの「新しい」作品をこなしている。サイドメンのソロも熱い。
メンバーではエリントンのドラマー、サム・ウッドヤードの参加が大成功。この人のドライヴ感はバンド全員に刺激を与え、トロンボーンのグーセも、テナーのバディーニも、ピアノのフォルも腕達者ぶりを遺憾なく発揮している。当シリーズ中屈指の名演としてお奨め。

 

<Jazz in Paris 46>
Claude Gousset, trombone
Michel Attenoux, alto sax
Gerard Badini, tenor sax
Lionel Hampton, vibes
Dany Doriz, vibes (2)
Raymond Fol, piano
Reynold Mullins, piano & organ
William Mackel, guitar
Michel Gaudry, bass
Sam Woodyard, drums

・Recorded in 1976

Ring Dem Vibes

こちらもおすすめ
Mai 1956

 
1. Ring dem bells
2. Seven come eleven
3. On the sunny side of the street
4. Blue Lou
  5. Psychedelic Sally
6. Vibraphone blues
7. Hamp's thing
Classic Jazz at Saint-Germain-des-Pres

前半8曲はクラリネット奏者アルバート・ニコラスのバンド。1954年の録音で典型的ニューオリンズ・スタイルの演奏だ。ニコラスのスムーズなクラリネットが軽快にスウィングする楽しいセッション。じつにのびのびしている。ベルナール・ツァハリアスやミシェル・アトノーらのソロも聴けるし、ギ・ロンニォン(まったく知らなかった奏者だが)のトランペットがうまい。
残る6曲は1955年の録音でトロンボーン奏者ジミー・アーチェイを中心とするグループ。ニコラスのセッションに較べてこちらはずいぶん張り切っている。ノリのいいアーチェイのソロがたっぷり聴けて楽しい。サイドメンとしてジョルジュ・アルヴァニタス、ギ・ペデルセン、ジェラール・バディーニたちが参加。タイプがバラバラなように思うが、すんなり収まっている。ちなみにバディーニはクラリネットを担当。テナーのときは悪達者な感じがするのだが、ここでは比較的すなお。スウィング感はさすがだ。アトノーはこちらにも参加していて、個性的で存在感あるソプラノソロを聴かせる。
あつらえたような有名曲ばかりで、その点では新鮮味がない。しかし演奏が充実しているので、たまに取り出して聴くとつい最後まで聴きとおしてしまう。つまらないトラックが一つもないのだ。
 

<Jazz in Paris 47>
Guy Longnon or Jean Liesse, trumpet
Bernard Zacharias, trombone
Albert Nicholas, clarinet
Michel Attenoux, soprano sax
Andre Persiany or Claude Bolling, piano
Buddy Banks, bass
Jacques David, drums
and others

・Recorded in 1954
--------
Louis Henry, trumpet
Jimmy Archey & Claude Gousset, trombone
Gerard Badini, clarinet
Michel Attenoux, soprano sax
George Arvanitas, piano
Guy Pedersen, bass
Francois Galepides, drums

・Recorded in 1955

Classic Jazz at St-Germain des Pres

アート・ホーデスと
New Orleans-Chicago Connection

 
-Albert Nicholas
1. I'm coming Virginia
2. Blues for the club
3. Ol' man river
4. In a mellow tone
5. Basin Street blues
6. Clarinet marmalade
7. Way down yonder in New Orleans
8. Demi-tasse
  -Jimmy Archey
9. Tiger rag
10.Texas moaner blues
11. Sensation
12. Christopher Columbus
13. Swanee river
14. That's a plenty
Modern jazz at Saint-Germain-des-Pres

ベルナール・ペイフェ率いるサンジェルマン・デ・プレ・オーケストラとベルナール・ツァハリアスのオクテットによるセッション。タイトルには “Modern Jazz”とあるけれど、54年という時代を考えるとモダンとは言えない。40年代のスウィングバンドの流れそのままだ。アレンジは前者がフランシー・ボーラン、後者がバディ・バンクス。ボーランはケニー・クラークと双頭バンドを結成した10年後のすがたとはまったくちがう。個性的ではあるが古風な印象。
メンバーを見るとボビー・ジャスパーがいたりギ・ペデルセンがいたりするし、演奏はご機嫌。ペイフェのピアノもツァハリアスのトロンボーンも快調だ。当シリーズによく顔を出すロジェ・ゲランはトランペットの他ユーフォニアムやフリューゲルホルンまで手がけて大活躍。
 

<Jazz in Paris 48>
Roger Guerin, trumpet & euphonium
Bobby Jaspar & Bib Monville, tenor saxes
Bernard Peiffer, piano
Jean-Marie Ingrand, bass
Jean-Baptiste Reilles, drums
Francy Boland, arrangements
--------
Roger Guerin, flugelhorn
Bernard Zacharias, trombone
Robert Casier, english horn
Michel de Villers, bass clarinet
Jean-Claude Fohrenbach, tenor sax
Andre Persiany, piano & celesta
Guy Pedersen, bass
Jacques David, drums
Buddy Banks, arrangements

・Recorded in 1954

Modern Jazz at St-Germain des Pres

 
-Bernard Peiffer
1. I want to be happy
2. Paris je t'aime... d'amour
3. When you wish upon a star
4. Who is me?
5. Frozen feet
6. There's a small hotel
7. Strip tease
8. Don't touch the grisby
  -Bernard Zacharias
9. Transcendentology
10. The man I love
11. Somebody loves me
12. Lady be good
13. It ain't necessary so
14. Summertime
15. My man's gone now
16. I got plenty or nothing
ジャズ&シネマ

Jazz & Cinema Vol.1

エドゥアール・モリナロ監督のフィルム・ノワール『彼奴を殺せ(きゃつをけせ)』はリノ・バンチュラの主演。復讐の殺人を犯す男とそれを目撃してしまったタクシー・ドライバーの焦燥感をバルネ・ウィランのクインテットが見事に表現していく。バルネは2年前にマイルズとシネ・ジャズの傑作『死刑台のエレベーター』を録音していた。編成も同じで、ここではケニー・ドーハムがつき合っている。
ミシェル・ガスト監督の『墓に唾をかけろ』はボリス・ヴィアンが偽名で発表した犯罪小説を映画化したもの。音楽を担当したのはアラン・ゴラゲール。ボリス自身のプロデュースによる録音。

 

<Jazz in Paris 49>
Barney Wilen, tenor & soprano saxes
Kenny Dorham, trumpet
Duke Jordan, piano
Paul Rovere, bass
Kenny Clarke, drums
--------
Alain Goraguer, piano
and his orchestra including
Roger Guerin, trumpet
Claude Garden, harmonica
Michel Hausser, vibes
Pierre Michelot, bass
and others

・Recorded in 1959

Jazz & Cinema, Vol. 1
ジャズ&シネマ(1)

 
<彼奴を殺せ>
1. 「彼奴を殺せ」のテーマ
2. 絞首刑
3. タクシーのメロディ
4. 追跡
5. 血
6. 謀略
7. 限りなき闘い
8. 身に迫る危機
9. アンテナ
  10. ブルース
11. S.O.S
12. 終焉
<墓に唾をかけろ>
13. 褐色のブルース
14. ジェネリーク
15. 愛のテーマ
16. リズのテーマ
17. 褐色のブルース
18. 驚き

Jazz & Cinema Vol.2

第二集は『危険な曲がり角』(マルセル・カルネ監督)、『殺られる』(エドゥアール・モリナロ監督)、『何がなんでも首ったけ』(ロジェ・ヴァディム監督)の3本の映画から。
『危険な曲がり角』はJATPメンバーが作曲・演奏を担当したもので、右記の豪華な顔ぶれ。映画を知らなくても楽しめる立派なジャズである。
『殺られる』はアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ。当時のレパートリーを活かした構成になっている。曲を書いているのはゴルソンとブレイキー。ゴルソンのソフトで余韻のあるテナー、モーガンのミステリアスなミュートなど聴きどころが多い。とはいえこのころのメッセンジャーズがこれくらいの演奏をするのはむしろ当たり前。映画と切り離してしまうともの足りない感じがする。
ブリジット・バルドー主演のコメディ『何がなんでも首ったけ』は最後の2曲のみ。アルヴァニタスのクインテットによる。

 

<Jazz in Paris 50>
Roy Eldridge & Dizzy Gillespie, trumpets
Stan Getz & Coleman Hawkins, tenor saxes
Oscar Peterson, piano
Herb Ellis, guitar
Ray Brown, bass
Gus Johnson, drums
--------
Lee Morgan, trumpet
Benny Golson, tenor sax
Bobby Timmons, piano
Jymie Merrit, bass
Art Blakey, drums
--------
Bernard Vitet, flugelhorn
Francois Jeanneau, tenor sax
Georges Arvanitas, piano
Louis Trussardi, bass
Michel Babault, drums

・Recorded in 1958 & 61(23 & 24)

Jazz & Cinema, Vol. 2
ジャズ&シネマ(2)

 
<危険な曲がり角>
1.「危険な曲がり角」のテーマ
2. クロのブルース
3. フィルのテーマ
4. ミックのジャンプ
<殺られる>
5.「殺られる」のテーマ
6. ピエールとベアトリス
7. ナゾール
8. トム
9. 路地の追撃
10. 内緒話はやめろ
11. 車内のマンボ
12. メルラン
  13. かれ自身のために
14. ドゥードゥーのブルース
15. マルセルのブルース
16. ヴァヴァのブルース
17. パスキエ
18. クアリオ
19. レオ・ファルの別れ
20. サスペンス
21.「殺られる」のテーマ
22. ピエールとベアトリスのフィナーレ
<何がなんでも首ったけ>
23. 何がなんでも首ったけ
24. ブリジット・ストリップ・ブルース