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Tchaikovsky:
Suite No.1, The Storm, Fate チャイコフスキーは管弦楽のための組曲を4曲遺した。ネーメ・ヤルヴィとデトロイト交響楽団は1990年代にそのすべてを連続録音し、あまり演奏されない管弦楽曲と組み合わせて合計4枚のアルバムをリリースした。録音順では最後となった当アルバムは『あらし
作品76』と『宿命 作品77』を採り上げている。 |
Detroit Symphony Orchestra |
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Tchaikovsky:
Suite No.2, The Tempest 『組曲第2番 ハ長調』はフランス語のタイトルのついた5つの曲からなる。いかにも書きたいように書いたふうな「音の遊び(Jeu
de sons)」がディヴェルティメントな全曲を予告する。ユーモラスというかひょうきんというか、チャイコのいたずらっぽい笑みが見えるような曲である。お得意の「ワルツ」でも優美というより浮かれた雰囲気を漂わす。中央に置かれた「スケルツォ」はさらにひょうきんさを増し、誰の曲を聴いているのか分からなくなってしまうほど。1884年にオペラ『マゼッパ』上演に先立って初演されたという。 |
Detroit Symphony Orchestra |
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Tchaikovsky:
Suite No.3, Francesca da Rimini Detroit Symphony/ Jarvi 4曲の中で演奏時間が44分ともっとも長い『組曲第3番 ト長調』。しかしこの聴き応えは長さのせいばかりではない、いちばん出来がいいのである。チャイコらしい品のある哀しみをたたえた「エレジー」、沈んだ足どりの「憂鬱なワルツ」、アクセントとなる軽く切れ味のいい「スケルツォ」、そして最後に長大な「主題と変奏」が待っている。ことにソロヴァイオリンが活躍する「主題と変奏」は表情ゆたかな12の変奏それぞれが魅力的。聴き終えて充足感の味わえる作品である。4曲中この曲ばかりが頻繁に演奏されるのも無理からぬことだと思う。1885年1月28日ハンス・フォン・ビューローによって初演。多くの聴衆の感動を誘ったと確信したチャイコフスキーはフォン・メック夫人に、今までこれほどの勝利を経験したことはなかったと書き送ったそうである。 この盤のオマケはダンテによる『フランチェスカ・ダ・リミニ』。『神曲』の一部を交響詩としたもので、フランチェスカは物語中の美女の名。道ならぬ恋の果てに死んだ(嫉妬する夫に殺害された)かの女の苦しみが巧みな管弦楽法で表現される。実際きめ細かな配慮・工夫が素晴らしく、そうとう熱を入れて取り組んだものと思われる。長い旋律線や半音階進行など、ちょっとヴァグナーの影響も入っている気がする。 1. Suite No.3 in G major, Op.55 (1885) 2. Francesca da Rimini, Op.32 -Fantasia after Dante (1876) |
Detroit Symphony Orchestra |
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Tchaikovsky:
Suite No.4 'Mozartiana', The Seasons Detroit Symphony/ Jarvi モーツァルト作品を編曲して組曲に仕立て上げたのが『組曲第4番 ト長調』。素材はほとんどモーツァルト後期のもので、あの短い『ジーグ ト長調』(K.574)や『アヴェ・ヴェルム・コルプス』(K.618)など比較的なじみのうすいもの。二管編成への編曲はたしかにうまいけれどチャイコフスキーならこれくらいは当然だろうと思ってしまう。たいへん聴きやすい楽しい曲ではあるけれども。この曲も『第3番』同様に最後が変奏曲になっていて、ソロヴァイオリンが出てくるところまで同じ。出来映えは『第3番』ほどではないと思うのだが、どうだろう。 このアルバムの主役はピアノ組曲『四季』の管弦楽版のほうかも知れない。あの人気の高い12曲のセットをアレクサンドル・ガウク(1893-1963)が編曲したものだ。原曲のイメージを壊すまいと努力したところを好ましいと見るか、なんだけっこうそのまんまじゃないかと思うかで評価がわかれそう。アルバム全体を聴くとオール編曲もので耳当たりもよく、それはそれで面白いのだが。 1. Suite No.4 'Mozartiana' in G major, Op.61 (1887) 2. The Seasons, Op.37b (arr. A. Gauk)(1876/1942) |
Detroit Symphony Orchestra |
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English
Tone Pictures (Bax, Ireland & Delius) London Symphony/ Barbirolli バルビローリとロンドン響が1965年から翌年にかけて録音した英国近代交響詩集。ただ(5)(6)の2曲は1968年のハレ管とのもので、LPは緑のジャケットで出ていたもの。バックスの『ティンタジェル』、アイアランドの『ロンドン序曲』とディーリアスの『楽園への道』『アーメリン前奏曲』『夏の歌』の計5曲というのがオリジナル。すべてCD既出音源だが、英EMIご自慢の“art”で音がよくなっている。 ロマンチックなバックス、ていねいなアイアランドもいいが、やはりディーリアスはバルビローリの独壇場。ことに『夏の歌』は名演。『夏の庭にて』と並ぶディーリアス夏の名品のひとつであり、木洩れ日の下でそよ風を感じながら過ぎ去りし日々を思い出すような、どこかもの憂い昼下がり。この寂寥感が『夏の庭にて』との大きなちがいだろう。この曲は病に倒れたディーリアスと青年フェンビーとの最初の共同作品だった。 『アーメリン前奏曲』は最初のオペラ『アーメリン』から採られたノスタルジックな旋律が美しい。木管を巧みに使い分けた微妙な音色の変化など、ディーリアス好きにはたまらない魅力を持った作品だ。 オペラ『村のロメオとジュリエット』の道行きの音楽として書かれたのが『楽園への道』。親同士のいさかいに巻き込まれた若く無力なカップルが死の旅に出る絶望的な場面で流れる音楽(ビーチャムによる演奏会版を使用)。冒頭ののどかな響きは暗さと哀しみを含み、こみあげる感情が一瞬高揚したのち、はかなく消え去っていく。バルビローリは弦のカンタービレを中心に若者たちの悲劇を共感たっぷりに歌いあげていく。救いようのない愚かな悲劇。正直に言うとそこまでコブシを利かせなくてもと思うが、うまいのはどうしようもない。 |
London Symphony Orchestra ・Recorded in 1965 - 68 |
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Granville
Bantock: A Hebridean Symphony, etc. 1. Celtic Symphony for String Orchestra and Six Harps
(1940) |
Royal Philharmonic Orchestra ・Recorded in 1990 Pagan
Symphony, etc. |
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