ジャズCDレビュー
jazz organ   カフェ・マキシマム  
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ORGAN 1 / [2]

TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / GUITAR
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL

 
ジャック・マクダフ

Jack McDuff: Tough 'Duff

当カフェ唯一のジャック・マクダフ。レム・ウィンチェスターが参加してなかったら見向きもしなかったかも知れない。それくらいマスターはマクダフが苦手だ。ところが聴いてみたら意外にまともなジャズをやっている。ジミー・フォレストもソウルっぽさをほどほどに抑え、上品と言ってもいいくらい。録音時期が1960年というのも影響しているのだろうか。
あえて黒っぽさを強調しなくても、かれらの演奏からは自然にブルーズがにじみ出してくる。この自然さが気持ちいいのである。マクダフに関して言えばジミー・スミスより軽やかなブルーズ。ずっとこの路線で行けなかったのは、時代がこの後過剰ファンクに傾きすぎたからかも知れない。
マスターのお目当てウィンチェスターももちろんブルージーなのだが、ハーモニー感覚に他の二人より新しさを感じる。この人にはもっと生きていて欲しかった。ポスト・バグスの最右翼と目されていたヴァイブ奏者だったのである。

 

Jack McDuff, organ
Jimmy Forrest, tenor sax
Lem Winchester, vibes
Bill Elliot, drums

・Recorded in 1960
Prestige Records (P-7184)
OJCCD-324-2

Jack McDuff: Tough 'Duff

The Honeydripper
Brother Jack Meets the Boss
Screamin'

 
1. Smooth Sailing
2. Mean to Me
3. Tippin' In
  4. Yeah, Baby
5. Autumn Leaves
6. Tough 'Duff
ジョニー・ハモンド・スミス Johnny "Hammond" Smith: Talk That Talk

ジョニー・ハモンド・スミスの“Talk That Talk”(New Jazz 8241)と“Gettin' the Message”(Prestige 7217)を一枚にまとめた徳用盤。前者にはオリヴァー・ネルソン、後者にはレム・ウィンチェスターが参加しているが、この三人は同年にネルソンのアルバム“Taking Care of Business”でも共演している。
実はこれもウィンチェスターが目当てだったのが、スミスのグルーヴィなオルガンには大満足。時期も時期だしコテコテソウルではない、わりとすっきりしたブルーズ・オルガンが楽しめる。ブルーズはほとんど自作で、作曲の巧みさも味わえるしかけ。かっこいい曲やしっとりきれいな曲がつぎつぎあらわれる。
ほかの曲では“Misty”に目がいく。同業者リチャード・グルーヴ・ホームズが大ヒットさせた曲だからだ。残念ながらスミスはシングルカットしても売れなさそう。踊れないし。それより自身がアレンジした“Swanee River”のほうが面白い。
ジミー・スミスではすごすぎるとお感じのかたは、こういうのほほんタイプのオルガンがいいかも知れない。同じスミスでもジョニーはジミーのようには弾かない/弾けない。リラックスできますよ、実際。
 

Johnny "Hammond" Smith, organ
#1-8 (Talk That Talk)
Oliver Nelson, tenor sax (*)
George Tucker, bass
Arthur Taylor, drums
Ray Barretto, congas
#9-14 (Gettin' the Message)
Lem Winchester, vibes
Eddie McFadden, guitar
Wendell Marshall, bass
Bill Erskine, drums

・Recorded in 1960
Prestige Records
PRCD-24151-2

Talk That Talk

Soulful Blues
Breakout
ザ・スティンガー

 
1. Talk That Talk
2. An Affair to Remember
3. The End of a Love Affair
4. Minors Allowed*
5. Rip Tide*
6. Misty
7. Bennie's Diggin'*
  8. A Portrait of Jennie
9. Swanee River
10. Just Say So Long
11. Lid Flippin'
12. Gettin' the Message
13. Princess
14. Dementia
リチャード・ホームズ Richard "Groove" Holmes: After Hours

ジョニー・ハモンド・スミスやシャーリー・スコットはベーシストを使うが、たいていのオルガニストは使わない。足鍵盤でベースが弾けるからだ。足でベースを弾く連中の中で、おそらく一番うまいのがリチャード・グルーヴ・ホームズ。独立したベースラインとして聴いても鑑賞に耐えるくらいだ。単純な4ビートではないのである。これで独学だというから驚く。
オルガンのスタイルはジミー・スミス派に属する。これはジャズ・オルガニストの宿命みたいなものだ。ヨーロッパに逃れた(?)ローダ・スコットやモード手法に活路を見いだしたラリー・ヤングはともかく、ブルーズに基礎を置くオルガニストはたいていジミー・スミスの強い影響下にある。その中でホームズは軽やかさと先述のフットワーク(文字どおりの!)に特徴があるといえるだろう。
このアルバムは典型的なオルガントリオによるもの。1962年のセッションはギターがジョー・パス。これがドンピシャの組み合わせで、粋な仕上がりがたまらない。曲目もご覧のように多彩だ。ちなみに(8)はレイ・チャールズの当時のヒット曲。
 

Richard "Groove" Holmes, organ
Joe Pass, guitar (1-7)
Gene Edwards, guitar (8-13)
Lawrence Marable, drums (1-7)
Leroy Henderson, drums (8-13)

・Recorded in 1961 & 62
Blue Note Records/ Pacific Jazz
CDP 7243 8 37986 2 9

After Hours

The Best of the Pacific Jazz Years
Comin' on Home
Giants of the Organ in Concert

 
1. Sweatin'
2. Jeannine
3. Minor Surgery
4. This Here
5. It Might As Well Be Spring
6. Moose the Mooche
7. Groove's Bag
  8. Hallelujah, I Love Her So
9. After Hours
10. Later
11. Do It My Way
12. Secret Love
13. Denise
ソウル・メッセージ Richard "Groove" Holmes: Soul Message

ホームズにとってもプレスティッジにとっても最大のヒットとなった『ミスティ』。1966年のビルボード・ポップチャートで最高44位を記録した。思えば『サイドワインダー』や『マーシー・マーシー』もシングルでヒットしていた時代だった。
ホームズのスタイルは上記アルバムよりぐっとソウルフルになっている。はずむミディアム・アップの『ミスティ』はさすがヒットするだけのことはあるご機嫌な演奏。しかしホレス・シルヴァーの『ソング・フォー・マイ・ファーザー』はさらにご機嫌だ。ジーン・エドワーズのファンクなギターも活きている。自作のタイトル曲も時代を感じさせる黒っぽいアプローチ。ただその黒っぽさがしつこくないのがホームズ。軽妙さが失われていないのだ。
 

Richard "Groove" Holmes, organ
Gene Edwards, guitar
Jimmie Smith, drums

・Recorded in 1965
Prestige Records (P-7435)
OJCCD-329-2

Soul Message
Misty
On Basie's Bandstand

 
1. Groove's Groove
2. Dahoud
3. Misty
  4. Song for My Father
5. The Things We Did Last Summer
6. Soul Message

ラリー・ヤング

Larry Young: Unity

オルガン界のコルトレーンなどという称号を与えられていたラリー・ヤングの、紛う方なき傑作アルバム。1965年、ウディ・ショウ、ジョー・ヘンダーソン、エルヴィン・ジョーンズという最強の顔ぶれで録音されている。
たしかにコルトレーン以後を感じさせる奏法には違いないが、真似してるわけではない。コードをベースにしたジミー・スミスふうソウル・オルガンとは一線を画す、モーダルでシャープなオルガン・スタイルである。
ウディ・ショウの作品という“Zoltan”はハンガリーの作曲家ゾルターン・コダーイのこと。かれの歌劇『ハーリ・ヤーノシュ』からモチーフがとられている。ショウはほかにも2曲を提供。演奏のほうでも切れ味鋭くフレッシュなフレーズを連発。恐るべき若手であった。ヘンダーソンも素晴らしい集中力だ。かれも最初の輝きを放っていた時期なのである。そしてコルトレーン・クァルテットになくてはならない存在だったエルヴィン・ジョーンズ。多彩で重量感のあるドラムスがバンドを絶え間なくあおり続ける。まさに完全燃焼!

 

Larry Young, organ
Woody Shaw, trumpet
Joe Henderson, tenor sax
Elvin Jones, drums

・Recorded in 1965
Blue Note Records
7243 4 97808 2 8

Larry Young: Unity

Of Love and Peace
Into Somethin'
Mother Ship
Emergency!

 
1. Zoltan
2. Monk's Dream
3. If
  4. The Moontrane
5. Softly As In a Morning Sunrise
6. Beyond All Limits
 
  ORGAN 1 / [2] TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / GUITAR
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL