ジャズCDレビュー
ジャズ・ピアノ   アドマックス「カフェ・マキシマム」  
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PIANO

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11
TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL
 
オスカー・ピーターソン

The Oscar Peterson Trio
At the Stratford Shakespearean Festival

評論家先生方の世代交替が進んでさすがに耳にしなくなったけれども、かつてはオスカー・ピーターソン・トリオはハーブ・エリスがいた時代が最高だったというご意見が少なくなかった。たしかにかれらはピアノ/ギター/ベースというユニットの最高峰と言える素晴らしいトリオだった。
1956年8月8日、カナダのオンタリオで収録されたこのライヴ盤はこの三人がのこしたアルバムの中で最も評価の高いもの。唸り声をあげながらぐいぐいドライヴしていくピーターソン。アート・テイタムの流れを汲む分厚い響き。とめどなくあふれ出るイマジネーションゆたかなフレーズ。ギターのエリスも負けずに弾きまくる。音の洪水だ。かと思うと(7)などではしっとりしたシングルトーンの美しいソロ。まさに変幻自在。レイ・ブラウンのソロもきちっとフィーチャーされ、名人トリオのすごさ、楽しさを充分に味わうことができる。

 

Oscar peterson, piano
Herb Ellis, guitar
Ray Brown, bass

・Recorded in 1956

At the Stratford Shakesperean Festival
シェイクスピア・フェスティバル

Check it!
Vancouver 1958
The Legendary Oscar Peterson Trio

 
1. Falling in Love with Love
2. How About You?
3. Flamingo
4. Swinging on a Star
5. Noreen's Nocturne
6. Gypsy in My Soul
  7. Nuages
8. How High the Moon
9. Love You Madly
10. 52nd Street Theme
11. Daisy's Dream
オスカー・ピーターソン

The Oscar Peterson Trio: On the Town

上記アルバムの二年後、カナダのトロントで収録されたライヴ。たしかこの顔ぶれでの最後のライヴとなったもの。ベース、ドラムスを従えたトリオとはちがう音の厚み、並はずれたテクニックによる圧倒的迫力が聴きものだ。
マスターは『シェイクスピア…』よりこちらを聴くことが多いが、録音状態がいいからだ。ハーブ・エリスのギターがこちらの方がすっきり捉えられていて聴きやすい。ブルージーでなめらかなフレーズを心おきなく楽しめる。
ピーターソンの若々しい演奏も素晴らしい。ベテランとなってからの余裕しゃくしゃくの演奏もいいのだが、抜群の集中力を感じさせるこの時代の演奏もかれの非凡さを味わうには最適だろう。スリルという点ではむしろ勝っていると思う。

 

Oscar peterson, piano
Herb Ellis, guitar
Ray Brown, bass

・Recorded in 1958

On the Town
オン・ザ・タウン+5

再会セッション
ハロー・ハービー
Hello Herbie

 
1. Sweet Georgia Brown
2. Should I?
3. When Lights Are Low
4. Easy Listenin' Blues
5. Pennies From Heaven
6. The Champ
  7. Moonlight in Vermont
8. Baby, Baby All the Time
9. I Like to Recognize the Tune
10. Joy Spring
11. Gal in Calico
12. Love is Here to Stay
オスカー・ピーターソン

The Oscar Peterson Trio: Night Train

ヴァーヴ時代のオスカー・ピーターソン最大のヒット作。レイ・ブラウン、エド・シグペンを従えたトリオによる1962年録音。シングルヒットを狙った比較的短めの演奏ばかり。聴き疲れのしない軽いノリのアルバムだ。
タイトル曲『ナイトトレイン』はデューク・エリントンの『のんきな各駅停車』が原曲。この10年ほど前にジミー・フォレストがR&Bヒットさせ、多くのカヴァーを生むこととなった。キング・カーティスのほか、ジャズやポップスの連中がこぞって採りあげており、ジャズ界ではピーターソン・トリオが代表格。リッチなサウンドでアーシーかつお洒落な仕上がりになっているのがポイントだ。
曲目も人気の理由。ホーギー・カーマイケルのスタンダード『わが心のジョージア』やエリントン(1,2,8,9,10)、ベイシー(5)などの有名曲がずらりと並んでいる。
CD化にあたって6トラックが追加され、カンツォーネの『ヴォラーレ』やぶりっこソング『わたしの心はパパのもの』なんかが入った。さらに多彩になった?まあ、確かに。でも渋さがないよ、これ。エンディングを失敗したテイク(16)まで入れちゃうってのもどうかと思うが、ファンへのサービスなのかねー。

 

Oscar Peterson, piano
Ray Brown, bass
Ed Thigpen, drums

・Recorded in 1962

Night Train
ナイト・トレイン

定評あるライヴ録音
The Trio Live from Chicago
ブラジルものですが
Soul Espagnol

 
1. Happy-Go-Lucky Local (A.K.A. Night Train)
2. C Jam Blues
3. Georgia on My Mind
4. Bags' Groove
5. Moten Swing
6. Easy Does It
7. The Honeydripper
8. Things Ain't What They Used to Be
9. I Got It Bad (And That Ain't Good)
 

10. Band Call
11. Hymn to Freedom
12. Happy-Go-Lucky Local [Alternate take]
13. Volare
14. My Heart Belongs to Daddy
15. Moten Swing [Rehearsal Take]
16. Now's the Time
17. This Could Be the Start of Something

オスカー・ピーターソン

The Oscar Peterson Trio: Affinity

「いらっしゃいませ、こんにちわあ」「コーヒーと『ワルツ・フォー・デビー』頼むよ」「はい、ご注文はコーヒーと『ワルツ・フォー・デビー』でよろしかったでしょうか」「いま言ったばかりだろ」「こちらオスカー・ピーターソンになりまあす」「へ?ビル・エヴァンスがオスカー・ピーターソンになるのか」「てゆーか、元からピーターソンで…」「ジャケット見せてくれ。ううん、三つ巴のデザインか。アフィニティってのは共感とか親近感て意味だったかな」「かっこいいですよね、なにげに」「ナニゲ?ちゃんと剃っとけ」
「わたしピーターソン好きじゃないですかあ」「知らんよ」「リッチでパワフルな『デビー』ってのもいいですよね、さりげに」「今度はサリゲか。どこに生えてるんだ」「ヴァーヴのピーターソンてマンネリも多いんですけどお」「む、結構きびしいな」「これって引き出し開けただけのソロがないんですよお。50年代より音楽も新しくなってるってゆーか、新鮮ですよねえ。テクニックの無駄づかいしてないし、レイ・ブラウンもエド・シグペンも出番があるし」「たしかに無意味な音の洪水がないのは聴きやすいな。ハードボイルドな『デビー』もかっこいいじゃないか」「ご注文はうでたまごでよろしかったでしょうか」「頼んでないって!」

 

Oscar Peterson, piano
Ray Brown, bass
Ed Thigpen, drums

・Recorded in 1962

国内盤で
アフィニティ

その他のVerve録音
ザ・トリオ
ウェスト・サイド・ストーリー
The Cole Porter Songbook
The Harold Arlen Songbook
Getz & Peterson

 
1. Waltz for Debby
2. Tangerine
3. The Gravy Waltz
4. This Could Be the Start of Something
  5. Baubles, Bangles, and Beads
6. Six and Four
7. I'm a Fool to Want You
8. Yours is My Heart Alone
オスカー・ピーターソン

Oscar Peterson: My Personal Choice

オスカー・ピーターソンがみずから選んだMPS時代のベスト録音集。各曲にピーターソン本人のコメントがついている。
この時代の代表作だった『ガール・トーク』『リユニオン・ブルーズ』(ミルト・ジャクソンとの共演)や『ハロー・ハービー』(ハーブ・エリスとの共演)、シンガーズ・アンリミテッドとの大ヒットアルバム『イン・テューン』などから、なるほどねと納得の名演奏が選ばれている。
クラウス・オガーマン編曲のオケをバックにした美しい『恋のフェニックス』には意表をつかれたが、わたしが知らなかっただけか(笑) 。ほかには祖国カナダに捧げた(13)やソロ録音の(1)(4)(7)(8)。あるときはしっとりと、あるときはノリノリで、聴き手を飽きさせない素晴らしいエンターテイナーぶりを発揮してくれる。とっつきやすいアルバムなのでピーターソン入門用にもいいかも知れない。

 

Oscar Peterson, piano
with
George Mraz, Sam Jones, bass
Louis Hayes,Bobby Durham, drums
Herb Ellis, guitar
Milt Jackson, vibes
The Singers Unlimited, vocals
and others

・Recorded in 1968 - 71

♪ Sesame Street

My Personal Choice

おすすめMPS録音
Hello Herbie
Reunion Blues
Another Day
In Tune
Motions and Emotions

 
1. Body and Soul
2. Teach Me Tonight
3. It Never Entered My Mind
4. Lulu's Back in Town
5. Naptown Blues
6. By the Time I Get to Phoenix
7. A Little Jazz Exercise
8. A Child is Born
  9. On a Clear Day You Can See Forever
10. Dream of You
11. Reunion Blues
12. Smile
13. Wheatland
14. Once Upon a Summertime
15. Sesame Street ♪
16. The Shadow of Your Smile
オスカー・ピーターソン「ソロ」

Oscar Peterson: Solo (Live)

オスカー・ピーターソンの発掘ライヴ。1972年のソロ・ツアー中に録音されたもので、前半8曲は8月にレバノン、バールベックで、後半6曲は11月にアムステルダムで収録されている。
さて、アート・テイタムはお好きだろうか。マスターはあまり好きじゃない。けた外れのテクニックには驚くが、装飾スケール、グリッサンドがいつも同じだからだ。テイタム直系といわれるピーターソンも無意味なグリッサンドを駆けめぐらせることがある。音の洪水がリッチな雰囲気を高めはするが、音楽は空疎になりがち。にぎやかなだけで終わってしまうのである。
このライヴはソロということもあり、やりたい放題。ダブルテンポを多用し、ルバートを効かせ、音楽を自在に伸縮させる。曲目からしっとり静かな演奏もあるだろうと思うと大間違い。指が勝手に走ってしまうようで、バラッドでさえリストやラフマニノフなみに音で埋めつくされる。アップテンポでは言わずもがな。人間技とは思えない超速パッセージがとめどもなくあふれ出し、それを左手ががっちりサポートし続ける。やはり較べるならテイタムくらいしかいないってことになるのだろう。
曲によってハーレム・スタイルを思わせる奏法を入れてくるのは意識しているからか。ヴァーチュオーソ全盛時代の雰囲気。もちろん世代が違うから和声感覚が新しく、モダンなヴァーチュオーソである。
トリオで聴くよりはるかにテイタムとの親近性がわかって面白い。少なくともこのライヴはテイタムほどワンパターンになっていないので聴き飽きることがない。わたしも許容範囲(笑)。とはいえ『プリーズ・リクエスト』でピーターソンのイメージを作っちゃった人にはきつい一枚だろうなー。聴き応えありすぎ。

 

Oscar Peterson, piano

・Recorded in 1972 (Live)

Oscar Peterson: Solo (Live)
「枯葉」オスカー・ピーターソン

MPS時代のピーターソン
Tracks
ソロ
アート・テイタムは
Piano Starts Here
Classic Piano Solos

 
1. Yesterdays
2. Makin' Whoopee
3. Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)
4. Take the "A" Train
5. Body and Soul
6. Blues of the Prairies
7. Corcovado
  8. Blues Etude
9. Autumn Leaves
10. Here's That Rainy Day
11. Sweet Georgia Brown
12. Satin Doll
13. Mirage
14. Hogtown Blues
オスカー・ピーターソン

Oscar Peterson and Joe Pass: Porgy and Bess

オスカー・ピーターソンとジョー・パスによるアコースティック・デュエット。ピーターソンがクラヴィコードを弾いているたいへん珍しいセッションだ。クラヴィコードというのはルネサンス期からバロック期にかけて欧州で使用されていた家庭用鍵盤楽器。通常脚がなく、テーブルに載せて演奏する。それくらい小さいのだ。携帯できるので古典派時代になっても楽旅に持ち歩く音楽家がいたという。
音色はチェンバロに近い。ただし弦をつついて音を出すため、チェンバロよりはるかに音が小さい。生ギターにも負けそうなくらいに。そんな楽器を巨漢ピーターソンが慈しむように繊細に弾いているのだ。姿を想像するとなんだか微笑ましい。実際バリバリ弾こうとしても無理。アクション(というかレスポンス)がピアノとはちがうからバラッドのほうがしっくりくる。ジョー・パスの控えめなギターとの相乗効果で、いままでにない音色のしっとりしたジャズが聴かれる。
アップテンポの曲はさすがに迫力がない。音域がせまい(ピアノの半分!)のも原因のひとつだ。しかしピーターソンはわざわざクラヴィコードを選んだのである。楽器を完全に手中に収めており、表現の不自由さを感じさせない。この組み合わせならではのインティメイトな雰囲気を味わおう。

 

Oscar Peterson, clavichord
Joe Pass, acoustic guitar

・Recorded in 1976

Porgy and Bess

同じ顔合わせのライヴ
LA SALLE PLEYEL
NHOPを加えたトリオで
The Trio
ザ・トリオ
最近の録音から
Oscar's Ballads
Live at the Blue Note

 

1. Summertime
2. Bess, You is My Woman Now
3. My Man's Gone Now
4. It Ain't Neccessarily So
5. I Loves you, Porgy

  6. I Got Plenty O' Nuttin'
7. Oh, Bess, Oh Where's My Bess
8. They Pass By Singin'
9. There's a Boat Dat's Leavin' Soon for New York
10. Strawberry Woman
ジュニア・マンス

Junior Mance Trio: Happy Time

タイトルそのまんまのハッピーなアルバム。最初の“Happy Time”からいきなり微笑み満開のグルーヴィな演奏だ。躍りあがるようなはずむリズム。これを聴いてハッピーになれなかったら医者にいけ(…てこともないか)。
ジュニア・マンスはガレスピーのバンドにいたこともあるバップ・ピアニストで、親方同様ラテンタッチの曲も得意だ。ネアカなのである。(4)の溌剌としたノリのいい演奏や(7)のこなれたバラッド(ちょっぴり哀愁入り)がそれを証明している。
マンスはブルーズも得意で、バディ・ガイ、ジミー・ウィザースプーンなどのバックをつとめた録音もある。このアルバムでもかれらしい〈ネアカのブルーズ〉が充分味わえる。ワルツが2曲あるのも面白い。ファッツ・ウォーラーの(2)とクラーク・テリーの(8)。マンスは前者はしっとりと、後者はチャーミングに、うまく描き分けている。ハッピーなりにちゃんと考えているのであった。

 

Junior Mance, piano
Ron Carter, bass
Mickey Roker, drums

・Recorded in 1962

Happy Time
ハッピー・タイム

代表作はこの辺なんだけど
ジュニア
Sweet and Lovely
ウィザースプーンと
Witherspoon with Mance

 
1. Happy Time
2. Jitterbug Waltz
3. Out South
4. Tin Tin Deo
  5. For Dancers Only
6. Taggie's Tune
7. Azure Te
8. The Simple Waltz
 
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TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL