ジャズCDレビュー
ジャス・ピアノ   アドマックス「カフェ・マキシマム」  
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PIANO

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[11]
TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL
 
セロニアス・モンク

Thelonious Monk: Brilliant Corners

リヴァーサイド時代のセロニアス・モンクは名盤ぞろいで、この『ブリリアント・コーナーズ』も下記『セロニアス・ヒムセルフ』もダウンビート誌で☆☆☆☆☆を獲得している。リヴァーサイド第3作目にあたる本作は右記のようにおそろしく豪華なメンバーで録音されている。モンクのコンボ録音でもっとも人気のある一枚だ。
モンクワールドをご存知の方には何も言うことがない(笑)けれど、風変わりでムズカシイ曲が次々あらわれてファンにはたまらない魅力。初めての人は思いがけなさにとまどうこと請け合い。かれの摩訶不思議なメロディは意図的に「はずれた」和声に基づくもので、独特のミステリアスな表情をもつ。これもバップ以降のジャズの探究の一形態なのだ。ちょっと現代音楽っぽいと感じるかも知れないが、ユーモアも感じられるのがモンクの特徴。
これら至難の作品を演奏させられるサイドメンはたまったもんではない…と思うのだが、さすが大物たち、モンクの意向を理解して素晴らしいソロを聴かせる。ひょっとするとこの連中、緊張せざるをえなかったというのが実情かも知れないのだが、この集中力はただごとでない。マックス・ローチひとり楽しんでいるのも面白い。
唯一のスタンダード(4)がモンクのソロで演奏されており、特異性がよくわかる。かれはオンボロピアノの軋むような音さえ音楽の要素として採り込み、きわめて個性的な音世界を紡ぎだしてみせる。

 

Ernie Henry, alto sax
Sonny Rollins, tenor sax
Thelonious Monk, piano & Celesta
Oscar Pettiford, bass
Max Roach, drums
Clark Terry, trumpet*
Paul Chambers, bass*

・Recorded in 1956
Riverside RLP-226
OJCCD-026-2

Brilliant Corners
Brilliant Corners [20bit]
ブリリアント・コーナーズ

Unique Thelonious Monk
Straight No Chaser [DVD]

 

1. Brilliant Corners
2. Ba-Lue Bolivar Ba-Lues-Are
3. Pannonica

 

4. I Surrender, Dear (solo piano)
5. Bemsha Swing*

セロニアス・ヒムセルフ

Thelonious Himself
Solo Piano by Thelonious Monk

あるはずがない音があるからミスタッチだろう、と思ってモンクは下手くそであると評価する人がいる。かれの演奏からピアニスティックな流麗さを感じることはできないけれど、あの音、ミスタッチみたいに思える音は意図的に選ばれた音なのだ。
CD化にあたって追加されたトラック“'Round Midnight (in progress)”を聴くとそれがよくわかる。22分に及ぶ長いトラックのなかで、モンクはなにやら考え深く慎重に音を選び、あーでもないこーでもないと作品に彫琢を施していく。違和感さえ感じる不協和音が孤高の世界を築いていくスリリングなひととき。かれの作曲のプロセスをかいま見る思いもする。
これを聴くとほかの曲のアドリブも同様のプロセスで成り立っていることがわかる。考え抜かれた結果の個性的なソロ。だれもが手がけるスタンダードから唯一無二の音楽を産み出すためのたゆまぬ研鑽が、背後にあるのだろう。かれはジャズ界の修道僧(monk)だったのである。

 

Thelonious Monk, piano
John Coltrane, tenor sax*
Wilbur Ware, bass*

・Recorded in 1957
Riverside RLP-235
OJCCD-254-2

Thelonious Himself
Thelonious Himself [20bit]
セロニアス・ヒムセルフ

Alone in San Francisco
ソロ・モンク

 
1. April in Paris
2. A Ghost of a Chance With You
3. Functional
4. I'm Getting Sentimental Over You
5. I Should Care
  6. 'Round Midnight (in progress)
7. 'Round Midnight
8. All Alone
9. Monk's Mood*
ミステリオーソ

Thelonious Monk Quartet: Misterioso

いつぞや鎌倉でジョルジオ・デ・キリコ(左のジャケット画を描いたイタリア人画家)の大規模展覧会があったとき、面白い話を聞いた。贋作が大量に出まわっていることに関して、ご自分が見ればどれが偽物か判りますよねと問われたキリコ、いやあわからんね、たくさん描いたし、みんなうまいし…。
セロニアス・モンクについては偽物は現れず、だれが聴いても聴き間違えることがない。真似できない独自の世界があるのだ。かれの影響を感じさせるジャズメンは何人かいるけれども…。
1958年にニューヨークのファイヴ・スポット・カフェで録音された当盤はジョニー・グリフィンとロイ・ヘインズが参加したクァルテット編成。またもや実力者揃い。例によってモンクワールド全開だがリラックスした演奏なので、モンク入門には適していると思う。代表作『ラウンド・ミッドナイト』がボーナス・トラックとして追加されているのもお奨めの理由。

 

Johnny Griffin, tenor sax
Thelonious Monk, piano
Ahmed Abdul Malik, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1958 (Live)
Riverside RLP-1133
OJCCD-206-2

Misterioso
Misterioso [20bit]
ミステリオーソ

Monk's Music

 
1. Nutty
2. Blues Five Spot
3. Let's Cool One
4. In Walked Bud
  5. Just a Gigolo
6. Misterioso
7. 'Round Midnight
8. Evidence
セロニアス・モンク Thelonious Monk: 5 by Monk by 5

セロニアス・モンク1959年録音。当時の固定メンバーだったチャーリー・ラウズとゲスト参加したサド・ジョーンズの二人がフロントを務める。タイトルどおりモンクの作品ばかり5曲を5人で演奏。かっこいいわかりやすい曲が多い。
わたしの好きな『ストレイト・ノー・チェイサー』が入っているのでよく聴くのだが、この演奏、テンポが遅い。マイルズたちの演奏と較べるとテンションも低い。で、その結果曲の面白さが際立ってくる。ナルホド。
サド・ジョーンズの起用は大成功だった。輝かしく闊達なソロがアルバムに華やかさを添え、親しみやすさを増している。ラウズはさすがに手なれたもので、ふくよかでたくましい音色を活かしてのびのび歌っていく。モンクの不思議なバックに影響されず(?)堂々たるもの。

 

Thad Jones, cornet
Charlie Rouse, tenor sax
Telonious Monk, piano
Sam Jones, bass
Arthur Taylor, drums

・Recorded in 1959
Riverside RLP-1150
OJCCD-362-2

5 by Monk by 5

At the Blackhawk
Monk Underground
Monk's Dream

 
1. Jackie-Ing
2. Straight, No Chaser
3. Played Twice [Take 3]
4. Played Twice [Take 1]
  5. Played Twice [Take 2]
6. I Mean You
7. Ask Me Now
ソロ・モンク Solo Monk

1964年秋から翌年春にかけて録音された文字どおりセロニアス・モンクのソロアルバム。『ヒムセルフ』など先行するソロアルバムとの違いはエキセントリックでないこと。ここでのモンクはむしろ古風なピアニストである。30年以上もタイムスリップしてしまったようなハーレム・スタイル。下降線をたどっていたといわれるこの時期、かれは何を考えていたのだろう。ジャズのルーツに立ち返り、ひとり黙々となつかしい曲の数々を弾いていく男。何か変わったことをやってやろうという意識は微塵もなく、音楽は驚くほど素直だ。モンクならではのセンスは聴きとれるものの、世捨て人のような無欲の音楽。そして不思議な味わい深さ。超越の世界。

 

Thelonious Monk, piano

・Recorded in 1964 & 65
Columbia/Legacy
513358 2

Solo Monk
ソロ・モンク

DVD
ストレート・ノー・チェイサー
真夏の夜のジャズ

 
1. Dinah [Take 2]
2. I Surrender, Dear
3. Sweet and Lovely [Take 2]
4. North of the Sunset
5. Ruby, My Dear [Take 3]
6. I'm Confessin' That I Love You
7. I Hadn't Anyone Till You
8. Everything Happens to Me [Take 3]
9. Monk's Point
10. I Should Care
11. Ask Me Now [Take 2]
  12. These Foolish Things
13. Introspection
14. Darn That Dream
15. Dinah [Take 1]
16. Sweet and Lovely [Take 1]
17. Ruby, My Dear [Take 1]
18. I'm Confessin' That I Love You [Take 1]
19. I Hadn't Anyone Till You [Take 2]
20. Everything Happens To Me [Retake 1]
21. Ask Me Now [Take 1]
 
  PIANO 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10
[11]
TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL