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VIBES [1] / 2 / 3 / 4 TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / GUITAR / ORGAN
DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL
 

The Lionel Hampton Quintet

ジャズ・ヴァイブ史上最大の存在ライオネル・ハンプトン(1908-2002)。ヴァイブをジャズ楽器として定着させた斯界のパイオニアというだけでなく、インプロヴァイザーとしても巨大な存在だった。1954年の当録音もそのグレートな演奏が堪能できる一枚。共演者のレベルの高さも特筆に値する。
初めて聴く人は圧倒的テクニックに驚くだろう。神ワザのマレットさばき。パワフルなので 、ハンプのすごさはだれにもわかる。そしてイマジネーションのゆたかさ!放っておいたら何十分でも叩き続けそうなくらいあふれ出るフレーズ。アップテンポでもバラッドでも、陳腐なソロなんて微塵もない。脱帽である。
曲は『フライング・ホーム』(17分もある!)や『その手はないよ』などハンプにはおなじみのナンバーばかり。目新しいものはないのだが、どれもフレッシュな全力投球だ。
横綱級共演者たちも張り切っている。モダン・クラリネットの第一人者バディ・デフランコが熱くなっている。オスピーもレイ・ブラウンも力強い。しかしいちばんわくわくさせてくれるのはバディ・リッチだ。後半のアップテンポの曲を聴いてみていただきたい。叩きまくるハンプに挑みかかるように、顔を真っ赤にして(見えないけどね)スーパー・テクニックを炸裂させる。マレットとスティックの手に汗にぎるバトル。

 

Lionel Hampton, vibes
Buddy DeFranco, clarinet
Oscar Peterson, piano
Ray Brown, bass
Buddy Rich, drums

・Recorded in 1954

The Lionel Hampton Quintet

ほかには
Jazz in Paris
スターダスト
エアメイル・スペシャル
Hamp and Getz
Golden Men of Jazz/ Live at Blue Note

 
1. Flying Home
2. Je Ne Sais Pas
3. On the Sunny Side of the Street
4. April in Paris
  5. Don't Be That Way
6. These Foolish Things
7. The Way You Look Tonight
8. It's Only a Paper Moon
ミルト・ジャクソン

Milt Jackson Quartet

略せば〈MJQ〉だけど、これはミルト・ジャクソン・クァルテット。しかもジョン・ルイスがホレス・シルヴァーに代わっただけ。一人しか違わないのだが、これが大きな違いだ。LPが再発売されたときのタイトル“Soul Pioneers”がそれをあらわしている。バグスはこの5カ月後に人気作“Opus de Jazz”を録音するが、すでにこのアルバムでソウルフルなハードバップへの先鞭を付けていたのである。
とはいうものの、ほとんどがスタンダードのこのアルバムではよく判らないかも。オリジナル(5)以外は。音楽監督ジョン・ルイスの下でのスタンダード演奏に較べたらソウルフル、といったていど。期待したほど奔放ではなかった^_^;)。しかし技は抜群だし、センスのいいメロディアスなフレーズが楽しめる。
シルヴァーもまたファンクの始祖の一人。ブレイキーやマイルズとの共演を経てイーストコースト・ジャズの重要人物となりつつあった。名作アルバムを次々と発表する直前である。独特のシンプルなラインで自在なソロを聴かせ、やはり(5)が秀逸。

 

Milt Jackson, vibes
Horace Silver, piano
Percy Heath, bass
Connie Kay, drums

・Recorded in 1955

Milt Jackson Quartet (Rmst)

参考までにMJQ
Concorde
コンコルド
Django
ジャンゴ

 
1. Wonder Why
2. My Funny Valentine
3. Moonray
  4. The Nearness of You
5. Stonewall
6. I Should Care
オパス・デ・ジャズ

Milt Jackson: Opus de Jazz

ミルト・ジャクソンの代表作。歴史的名盤。ジャズ入門書の常連。SJ誌選定ゴールドディスク…。こう並べてくると聴かなきゃいけないような気がする。
1955年10月28日、ハードバップ初期に録音されたこのアルバムはファンキーの始祖と見なされている。その栄誉は“Opus de Funk”に負うところが大きい。曲名がちがったらどうなっていただろう。この落ち着きはらった演奏は前年に録音したマイルズとの名盤『バグス・グルーヴ』の延長線上にあるからだ。ブルーズのアプローチもそんなに変わっていない。
ファンキーの始祖といっても『モーニン』以降のこってりファンクとは違う。演奏はゆったりしたリズムで淡々と進んでいく。刺激的なところはない。堂々とした風格ある演奏だ。

 

Milt Jackson, vibes
Frank Wess, flute & tenor sax
Hank Jones, piano
Eddie Jones, bass
Kenny Clarke, drums

・Recorded in 1955

Opus de Jazz
オパス・デ・ジャズ

オパス・シリーズは
オパス・デ・スウィング
オパス・デ・ブルース
オパス・デ・バップ

 
1. Opus de Funk
2. Opus Pocus
  3. You Leave Me Breathless
4. Opus and Interlude
ジョニー・レイ

Johnny Rae: Opus de Jazz, Vol.2

ヴァイブとパーカッションの名手ジョニー・レイが1960年12月に吹き込んだ『オパス・デ・ジャズ 第2集』。ミルト・ジャクソンの名盤(上記)とまったく同じ編成で、こちらは白人でまとめている。パーカーの曲やブルーズをやっているけれど、当然仕上がりは白っぽい。
バグス盤がゆったりしているのに対し、こちらはかなり走る。積極的な印象だ。ジョニー・レイは相当なテクニシャンでスピード感もスリルも申し分ない。ハービー・マンやカル・ジェイダーのラテンタッチのアルバムで聴くのとは別人のようだ。
フルート奏者ボビー・ジャスパーもふくよかな音色で創造的なアドリブを展開。聴き応えがある。若いスティーヴ・キューンの参加も珍しく、のちのリリカルと評されるタッチとは異なるアグレッシヴなところを聴かせる。一所懸命な感じが微笑ましくもある。
録音状態が今ひとつなのが残念だが、単なる二番煎じには終わっていない。ジャズヴァイブが好きな人には注目して欲しい一枚だ。

 

Johnny Rae, vibes
Bobby Jaspar, flute
Steve Kuhn, piano
John Neves, bass
Jake Hanna, drums

・Recorded in 1960

Opus de Jazz, Vol.2
オパス・デ・ジャズ(2)

ラテン・ジャズは
Flautista!
フローティスタ!

 

1. Potlikker Blues
2. Ah-Leu-Cha
3. Roll on Down

  4. Back Yard Blues
5. By My Side
6. Parker's Mood
ジョー・ローランド

Joe Roland Quintet

ジョー・ローランドの魅力はちょっと古めの感覚にある。なにせアーティー・ショウのグラマシー・ファイヴやジョージ・シアリング・クインテットに在籍していたことがあるくらいだ。ギターのガルシアも同時期にシアリング・クインテットにいた人物。再会セッション?編成がシアリング・クインテットと同じだしな〜。
しかしピアニストのフレディ・レッドはシアリングとはまったく違うタイプ。どちらかといえば訥弁スタイルだ。曲によってシアリングみたいなユニゾンやグッドマンみたいなアレンジもあるが、仕上がりは50年代の普通のジャズになっている。
ローランドのヴァイブはなめらかで美しい。基本は40年代のスウィング。それもライトでお洒落な都会的スタイル。聴いているとカクテルが欲しくなるかもね。しかしミルト・ジャクソンの影響が入っているらしく、美しいだけの無難な演奏ではない。ハードバップがちょっぴり入っているわけだ。
ガルシアのギターも同様に美しい。むやみに速弾きしないし、メロディ・センスがいいのでリラックスして聴ける。やはりシアリング卒業生ってイメージ。
アップテンポの曲は“After You've Gone”しかない。じつはたいへんな名手たち、というのがこの曲ではじめて判るのだが、控えめというか奥ゆかしいというか。

 

Joe Roland, vibes
Dick Garcia, guitar
Freddie Redd, piano
Dante Martucci, bass
Ron Jefferson, drums

・Released in 1956

Joe Roland Quintet
ジョー・ローランド・クインテット

ほかには
ジョルティン・ジョー
シアリング・クインテット時代は
バードランドの子守唄
フレディ・レッドは
シェイズ・オブ・レッド
Redd's Blues

 
1. Easy Living
2. Stairway to the Steinway
3. Soft Winds
4. Teach Me Tonight
5. Robin
6. Sweet Lorraine
  7. Goodbye, Bird
8. After You've Gone
9. Anticipation
10. I Cover the Waterfront
11. The Moon Got in My Eyes
12. Street of Dreams
ゲイリー・バートン「ダスター」

The Gary Burton Quartet: Duster

1967年4月18日録音。バートン、コリエル、スワロー、ヘインズというクァルテット編成。ゲイリー・バートンの新機軸として話題になったアルバムで、ラリー・コリエルの刺激的なギターが物議をかもした。1967年という時代を考えれば、コリエルが従来のジャズのイメージを破壊するかのように聴こえたのも無理はない。今聴けばそれほど斬新でもないが、かっこいいのは間違いない。ロックとの融合の一パターンとしても興味深い。
バートンはしかし、ドラマーにベテランのロイ・ヘインズを起用した。ロック色の濃いドラマーを選ばずに。しかもヘインズにロックのリズムを要求していないのだ。
バートンの弁によると、ヘインズはゲッツのバンドで共演して以来のアイドルだった。スワローとかれはヘインズの非凡な演奏を目の当たりにして絶句したという。ヘインズはここでもその非凡さを十分に発揮して他のメンバーを煽りつづける。独特の上滑りするような推進力のあるドラミングが素晴らしい。ソロもテクニックの限りを尽くしてスリルたっぷりだ。
主役バートンももちろんアグレッシヴ。フリーとロックを採り入れていくその後の方向性を示唆するような演奏。いやむしろ、その後のよりロック色の強いアルバムより刺激的で完成度も高い。

 

Gary Burton, vibes
Larry Coryell, guitar
Steve Swallow, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1967

ダスター
Duster

コリエルとのライヴ盤
カーネギー・ホール・コンサート
これもRCA時代の代表作
葬送

 
1. Ballet
2. Sweet Rain
3. Portsmouth Figurations
4. General Mojo's Well Laid Plan
  5. One, Two, 1-2-3-4
6. Sing Me Softly of the Blues
7. Liturgy
8. Response
ゲイリー・バートン/キース・ジャレット

Gary Burton & Keith Jarrett / Throb

話題作の2in1アルバム。1969年の『鼓動』はジェリー・ハーンのギターが、70年の『バートン&ジャレット』はもちろんジャレットとの共演が話題になった。どちらもよく売れたように記憶する。
『鼓動』のジェリー・ハーンはブルーズギタリストの影響が濃厚なロックギターといったところ。大胆なフレーズもブルーズのアウト・オヴ・スケールを聴いているような感じ。快適なロックリズムの曲が多いが、ヴァイオリンのリチャード・グリーンが参加することで一風変わったロックになっている。ヴァイブとヴァイオリンのブレンドがきれいだし、重音奏法のロングトーンでシンセみたいな不思議な効果を出している。面白い試みだ。
キース・ジャレットはピアノのほかエレピ、ソプラノ・サックスを担当。曲も5曲中4曲がキースの作品。ちょっと黒っぽいご機嫌なロックだ。現在のキースとはえらい違い。ただロックやってもきれいなタッチは変わらない。さすがだ。バートンもあっけにとられるほどうまい。そしてスローナンバーで聴かれる叙情的な美しさ!
賛否両論だったのがキースのサックス。コルトレーンの真似だといわれたフリーキーでドシャメシャのソプラノ。そういえばロックからフリーに突入してしまう曲があるんですな。これも賛否両論。わたしは面白いと思うんだけど…。

 

<Throb>
Gary Burton, vibes & piano
Jerry Hahn, guitar
Richard Greene, violin
Steve Swallow, bass
Bill Goodwin, drums

・Recorden in 1969
--------
<Gary Burton & Keith Jarrett>
Gary Burton, vibes
Keith Jarrett, piano, electric piano &
 soprano sax
Sam Brown, guitar
Steve Swallow, bass
Bill Goodwin, drums

・Recorded in 1970

Gary Burton & Keith Jarrett

 
<Gary Burton & Keith Jarrett>
1. Grow Your Own
2. Moonchild/ In Your Quiet Place
3. Como en Vietnam
4. Fortune Smiles
5. The Raven Speaks
<Throb>
6. Henniger Flats
  7. Turn of the Century
8. Chickens
9. Arise, Her Eyes
10. Prime Time
11. Throb
12. Doing the Pig
13. Triple Portrait
14. Some Echoes
gary burton

Gary Burton: Like Minds

贅沢な顔ぶれを揃えたゲイリー・バートン1997年の録音。耳当たりのいいスムースな音楽。美しくて気持ちがいいが、さらさらと流れていってしまう。ほぼ全員がとんでもないテクニシャンなのに…。
ぼんやり聴いているとパット・メセニーばかりが印象に残る。バートンはちっとも刺激的に聴こえないが、音色がソフトなだけで超絶技巧は健在。クリエイティヴでかっこいいソロ満載である。かっこいいと言えばヘインズ。控えめながらセンス抜群のサポートだ。
気になるのがチック・コリア。これはエレクトリック・ピアノのフレーズだ。フュージョンやりすぎで指がなまったか、タッチも今ひとつにぶい。

 

Gary Burton, vibes
Chick Corea, piano
Pat Metheny, guitar
Dave Holland, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1997

Like Minds
ライク・マインズ
あるいは
Like Minds [SACD]

チックとの共演盤
デュエット

 
1. Question and answer
2. Elucidation
3. Windows
4. Futures
5. Like Minds
  6. Country Roads
7. Tears of Rain
8. Soon
9. For a Thousand Years
10. Straight Up and Down
ジョー・ロック

The Joe Locke Quintet: Slander (& Other Love Songs)

気鋭のヴァイブ奏者ジョー・ロック。楽器編成は上記バートン盤と同じ
。国内盤のタイトルが“Mission Impossible(スパイ大作戦のテーマ)”とあるように、ウリはこのトラックだろう。テクニックは万全だしよく走るし、颯爽とした素晴らしい演奏だ。いかにも〈今ふう〉といった仕上がり。
ほかにもロックのオリジナルに混じってプレスリー、ジョニ・ミッチェルやスティーヴィー・ワンダーの曲が採りあげられていて変化のある選曲だ。しっとり美しいバラッド(2)(8)もあれば猛スピードで疾走する曲(9)もある。いずれも気合いの入った聴き応えある演奏。ヴィック・ジュリスの個性的なギターがバンドのカラーを決定づけ、リード、ジャクソンのスリリングなサポートが心地よいテンションを保っている。

 

Joe Locke, vibes
Billy Childs, piano
Vic Juris, guitar
Rufus Reid, bass
Gene Jackson, drums

・Recorded in 1997

輸入盤は
Slander (& Other Love Songs)
国内盤はタイトルが
MISSION IMPOSSIBLE

 
1. Song for Cables
2. Saturn's Child
3. Tuesday Heartbreak
4. Mission Impossible
5. Blue
  6. Cecil B. DeBop
7. Slander
8. Can't Help Falling in Love with You
9. Second Story Man
 
  VIBES [1] / 2 / 3 / 4 TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / GUITAR / ORGAN
DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL