ジャズCDレビュー
ジャズ・ヴァイブ   アドマックス「カフェ・マキシマム」  
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VIBES 1 / 2 / [3] / 4 TRUMPET / TROMBONE / WOODWINDS / PIANO / GUITAR / ORGAN
DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL
 
カル・ジェイダー

Cal Tjader/Stan Getz Sextet

サックス吹きのうちのオーナーも知らなかったから、珍盤のたぐいかも。ラテンジャズ・ヴァイブのカル・ジェイダーとスタン・ゲッツの顔合わせ。ピアノはヴィンス・ガラルディだし、スコット・ラファロも参加している。不思議な六人組。
最大の聴きものは11分に及ぶ『銀座サンバ』かな。真正のサンバかどうかは問わないとして、ラテンリズムに乗ったハッピーなソロのオンパレードだ。皆さんノリノリ。マスターが好きなのは(2)や(3)のバラッド演奏。ジェイダーはじつはバラッドがうまいんである。なんて美しいハーモニー!ご堪能あれ。
ゲッツに関してはボサノヴァ・ゲッツを想像しないように。この時代はクールなバップテナーだから。絶好調とはいえないもののさすがただ者ではないのがわかる。

 

Cal Tjader, vibes
Stan Getz, tenor sax
Vince Guaraldi, piano
Eddie Duran, guitar
Scott LaFaro, bass
Billy Higgins, drums

・Recorded in 1958

Cal Tjader-Stan Getz Sextet
ゲッツ-ジェイダー・セクステット

 
1. Ginza Samba
2. I've Grown Accustomed to Her Face
3. For All We Know
4. Crow's Nest
  5. Liz-Anne
6. Big Bear
7. My Buddy

Latin + Jazz=Cal Tjader

アルマンド・ペラーザを迎えたカル・ジェイダー・クインテット1968年のライヴ。プロデュースはノーマン・シュワルツとゲイリー・マクファーランド。LPはかれらの設立した'SKYE'レーベルからのリリースだった。
カル・ジェイダー(1925-82)のスタイルはアングロ・ラテンジャズと呼ばれ、ほかのラテンジャズとは区別される。南米やカリブの音楽の影響が感じられないからだ。リズムはラテンでも音楽自体は聴き応えのあるジャズであり、アドリブのうまさは一般のジャズヴァイブ奏者と同等もしくはそれ以上。前項にも書いたがバラッド演奏の美しさも際立つ。
軽さと洗練が持ち味のバンドだが、ジャケットには指先しか写っていないペラーザの参加で、ラテン度をさらに増したジャズが楽しめる。叩きまくることがないので、リラックスして聴けるお洒落な仕上がりになっている。
ちなみに(4)にあるミロというのは友人マクファーランドの幼い息子の名前だ。この3年後、ミロを遺してマクファーランドは亡くなってしまった。わずか38歳で。

 

Cal Tjader, vibes
Joe Kloess, piano
Paul Warburton, bass
Mike Buono, drums
Armando Perazza, congas

・Recorded in 1968

Latin + Jazz=Cal Tjader [SACD]

サウンズ・アウト・バート・バカラック
プラグス・イン

 
1. Armando's Quajira
2. Armando's Bossa
3. Why Did I Choose You
4. Milo's Other Samba
  5. Song for Pat
6. The Touch
7. Colorado Waltz
8. Nica's Dream
dave pike

It's Time for Dave Pike

デイヴ・パイクのクァルテットはビル・エヴァンスと組んだ“Pike's Peak”が有名だ。これはその前年にバリー・ハリスらと録音したクァルテット盤。ピアニストがファンクなので、当然雰囲気がちがう。 “Pike's Peak”より外向的と言おうか、ブルージーでスウィンギー、実に楽しい。
パーカーの(1)、マイルズの(6)、自作の(5)など、クールな響きで疾走するかっこよさが堪能できる。当時の先鋭だったドン・チェリー(8)を採り上げているあたり、パイクの意欲を感じさせる。一方バラッドの美しさも魅力的で、無伴奏ヴァイブ・ソロのスタンダード(7)には思わず耳をそばだてる。
バリー・ハリスはさすがに味がある。ファンには悪いが、かれはサイドマンにまわったときの方が渋い存在感を発揮するように思う。ワークマンのベースワークもなかなかクリエイティヴだ。かれがこれほどわくわくさせてくれるとは思わなかったが、ワークマンはコルトレーン・クァルテットのベーシストを務めるほどの男だった。

 

Dave Pike, vibes
Barry Harris, piano
Reggie Workman, bass
Billy Higgins, drums

・Recorded in 1961

It's Time for Dave Pike

パイクス・ピーク(限定盤)
パイクス・ピーク
Dave Pike: Carnavals

 
1. Cheryl
2. On Green Dolphin Street
3. It's Time
4. Hot House
  5. Forward
6. Solar
7. Little Girl Blue
8. Tendin' to Business
デイブ・パイク

Dave Pike: Jazz for the Jet Set

金魚鉢を被ったお姉さんが時代を象徴する1966年リリース。ポップ・ジャズの典型といった仕上がりで、前頁のロイ・エアーズ盤に似かよったイメージだ。
デイヴ・パイクはマリンバのみ。余韻の少ないアコースティックな音色で、ご機嫌なブラス&リズムをバックに軽快なソロを聴かせる。とはいえ、音色のせいでどうしても「渇いた」感じがしてしまう。やっぱヴァイブがいいかな。
パイク以外でソロをとるのはトランペッターたち。さすがにクラーク・テリーがうまい。のびのび輝かしい演奏だ。ハンコックは別に…、ってところ。オルガンが聴けるのが貴重といえば貴重だが。
リー・モーガンの『サイドワインダー』を意識した自作(4)やハービー・ハンコックの(1)、ボビー・ヘブのメガヒット『サニー』(3)など曲目に変化をもたせ、それなりに楽しませてくれる。

 

Dave Pike, marimba
Clark Terry, Martin Sheller, trumpets
Herbie Hancock, piano or organ
Billy Butler, guitar
Bob Cranshaw, bass
Grady Tate, drums
and others

・Released in 1966

Dave Pike: Jazz for the Jet Set

Manhattan Latin
Noisy Silence-Gentle Noise
ボサ・ノヴァ・カーニヴァル

 
1. Blind Man Blind Man
2. Jet Set
3. Sunny
4. When I'm Gone
  5. You've Got Your Troubles
6. Sweet Tater Pie
7. Just Say Goodbye
8. Devilette
エディ・コスタ

Eddie Costa: Guys and Dolls Like Vibes

エディ・コスタのヴァイブ・アルバム。アルバムタイトルでピンときた方はミュージカルにお詳しい。フランク・レッサーの大ヒット・ミュージカル“Guys and Dolls”が素材なのだ。日本題は『野郎どもと女たち』だった。劇場版は1950年、映画はマーロン・ブランド、フランク・シナトラで1955年。(3)はマイルズ・デイヴィスが十八番にしていたのでご存知の方も多いだろう。→“Relaxin'”
ビル・エヴァンスを迎えたクァルテットでお洒落にスウィングしていくコスタ。ヴァイブ奏者としても一流だったことがよく判る。かれはピアニストとしてタル・ファーロウのトリオでバリバリの演奏を聴かせていたが、ヴァイブははるかに軽やかだ。ただ音域やフレーズにコスタらしいところが聴かれる。
エヴァンスはまだ1958年だったこともあり、後年とはテイストが異なる。ドラマーがポール・モチアンだというのも興味深いところ。

 

Eddie Costa, vibes
Bill Evans, piano
Wendell Marshall, bass
Paul Motian, drums

・Recorded in 1958

Guys and Dolls Like Vibes
ガイズ・アンド・ドールズ・ライク…

野郎どもと女たち [DVD]

 

1. Guys and Dolls
2. Adelaide's Lament
3. If I Were a Bell

  4. Luck Be a Lady
5. I've Never Been in Love
6. I'll Know
ジョニー・リトル

The Soulful Vibes of Johnny Lytle: Nice and Easy

ジョニー・リトルのヴァイブはパーカッシヴだがメロディーセンス、リズム感が抜群で、なおかつブルーズ・フィーリングにあふれている。非常に聴きやすいタイプ。玉を転がすようなという表現がぴったり。かっこいいヴァイブ奏者だ。その一方でバラッド(3)や(7)の美しさ。ヴァイブ好きなら聴いてみることをお奨めする。
このアルバムは共演者に恵まれたこともあり、楽しさ倍増。ジョニー・グリフィンのドライヴするテナー、ボビー・ティモンズのはずむピアノ、サム・ジョーンズの太いベース、ルイス・ヘイズのシュアなドラムス。穴がない!

 

Johnny Lytle, vibes
Johnny Griffin, tenor sax
Bobby Timmons, piano
Sam Jones, bass
Louis Hayes, drums

・Recorded in 1962

Nice and Easy

The Village Caller!

 
1. But Not for Me
2. Soul Time
3. That's All
4. 322-Wow!
  5. Coroner's Blues
6. Nice and Easy
7. Old Folks
 
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