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演奏家インデクス
サックス

TRUMPET / TROMBONE / PIANO / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL
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oliver nelson

Oliver Nelson with Eric Dolphy: Straight Ahead

エリック・ドルフィと組んだ2ホーン作品。サックス奏者としてのオリヴァー・ネルソンを楽しむならこれを聴け、という人がいたので、ほんまかいなと思って聴いてみた。ほんまやった。しかしコンポーザーとしてのネルソンを楽しむにも、このアルバムはうってつけだ。
ライナーを見ると“Images”のところにこうある。かれが当時はまっていたバルトークの影響があると。だが聴こえてくるのはエリントンで、それを透かしてドビュッシーの後ろ姿が見えている。“Images”を「イマージュ」と読めば『印象』=ドビュッシーではないか。それまで禁じ手とされていた和声を大胆に採り入れて音楽に新たな地平を切り拓いたドビュッシー。バルトークやエリントンを経由して、モダンジャズにも大きな影響を与えているのだ。理屈はさておき、精妙なハーモニーを用いた興味深い作品である。ただ美しいと感じるかどうかは、聴き手の感性と音楽体験のちがいに左右されるだろう。
アルト2本のアグレッシヴなソロが聴ける“Six and Four”は6拍子と4拍子を用いた作品。“Mama Lou”はファンキーブームを反映した曲でご機嫌にドライヴする。ドルフィがファンキーするなんて面白い。一番走るのは“Straight Ahead”。なるほどシンプルに楽しめる曲だが、ドルフィの刺激的なソロ、ネルソンとのチェイスにわくわくさせられる。この人たち、ほんとにレベルが高い。
唯一の他人の作品、ミルト・ジャクソンの“Ralph's New Blues”はドルフィのバス・クラリネットが大活躍する。思いがけないフレーズが次々と飛び出すアトーナルなソロ。ネルソンが影響されたのかわざと真似したのか、いつもより大胆になっている。10分に及ぶ力演。

Oliver Nelson, alto & tenor saxes, clarinet
Eric Dolphy, alto sax, bass clarinet, flute
Richard Wyands, piano
George Duvivier, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1961

Straight Ahead
ストレイト・アヘッド

ドーハムと組んだ初リーダー作
Meet Oliver Nelson
ミート・オリヴァー・ネルソン

 
1. Images
2. Six and Four
3. Mama Lou
  4. Ralph's New Blues
5. Straight Ahead
6. 111-44
オリヴァー・ネルソン

Oliver Nelson: Screamin' the Blues

上記アルバムと同じエリック・ドルフィとの共演。リズムセクションもまったく同じで、リチャード・ウィリアムスが加わっているだけの違い。しかし印象はだいぶ違う。ストレートなブルーズが多いからだ。タイトル曲などネルソンが思いきりこぶしをきかせて黒っぽさを強調してみせる。テナーのときはとくに黒い。キング・カーティスかジミー・フォレストみたいに。リズムを変えたらR&Bになってしまいそうだ。
曲作りもそう。のちにかれの主要レパートリーとなる(4)はいわゆる応答形式(コール・アンド・レスポンス)で書かれている。かの『モーニン』と同じ書法。精妙な曲作りをしてるのは(5)のみ。アレンジもシンプルでパンチの効いたものが多い。そのせいかヘインズたちリズムセクションのノリがいい。メンバーをのせてしまうアレンジってのはネルソンの得意とするところだった。
リチャード・ウィリアムスがいい。輝かしい音色でパワフルなソロを聴かせてくれる。ジジ・グライスと組んだときとは別人のようだ。え?ドルフィはどうだ?言うまでもないでしょ。この人に手抜きはないんだから。

 

Oliver Nelson, alto & tenor saxes
Richard Williams, trumpet
Eric Dolphy, alto sax, bass clarinet
Richard Wyands, piano
George Duvivier, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1960

Screamin the Blues
スクリーミン・ザ・ブルーズ

ジョー・ニューマンとの2ホーン
Oliver Nelson: Main Stem

 
1. Screamin' the Blues
2. March On, March On
3. The Drive
  4. The Meetin'
5. Three Seconds
6. Alto-itis
オリヴァー・ネルソン

Soul Battle
Oliver Nelson/ King Curtis/ Jimmy Forrest

知ってました?オリヴァー・ネルソンがこーゆーソウルフルなアルバム作ってたなんて。ソウルテナーのキング・カーティス、ジミー・フォレストとのテナー合戦。これは濃いですよ〜。
黒っぽさにかけては上記『スクリーミン・ザ・ブルーズ』を上まわる。音色も節回しもド演歌なみのソウルテナーの競演。誰が一番黒いかを争ってる感じ。比較すればやはりネルソン、フォレスト、カーティスの順に黒くなっていく。かれらの職人芸とそれに負けないネルソンのうまさが満喫できるご機嫌なアルバム。文字どおりのバトルが展開される『パーディド』が最大の聴きものだ。豪快さに圧倒されまっせ、実際。
ネルソンの作編曲も顔ぶれを意識したもので、シンプルかつブルージー。テナー3本をうまく活かしたアレンジセンスのよさにも感心する。決して下品にはなっていないのでその点はご安心を。
ボーナス・トラックはジミー・フォレストのアルバムから。同じ3人が顔を揃えたビッグバンドによる録音(右記)。

 

Oliver Nelson, tenor sax
King Curtis, tenor sax
Jimmy Forrest, tenor sax
Gene Casey, piano
George Duvivier, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1960

Soul Battle

フォレストはこちらも
Soul Street

 
1. Blues at the Five Spot
2. Blues for M. F. (Mort Fega)
3. Anacruses
  4. Perdido
5. In Passing
6. Soul Street [Bonus track]
オリヴァー・ネルソン

Oliver Nelson: Taking Care of Business
with Johnny Hammond Smith & Lem Winchester

これはオリヴァー・ネルソンが1960年、ヴァイブの新鋭レム・ウィンチェスターとオルガンのジョニー・ハモンド・スミスを迎えて録音したもの。早世してしまったウィンチェスターが聴ける貴重なアルバムでもある。
言うなれば変則ワンホーン。ソリストとしてのネルソンがたっぷり味わえるので満足度が高い。ブルーズ・フィーリングゆたかな安定感のあるソロ。アルトとテナーを使い分けているが、かれのアルトはキャノンボールなみに太いので印象はあまり変わらない。唯一のスタンダード『オール・ザ・ウェイ』で聴かせる無伴奏ソロも叙情性と豪快さをそなえた堂々たるアルトである。ルバートを効かせた粋な処理もいい。途中からバックがすーっと加わってくるのもお洒落だ。
レム・ウィンチェスターはこのときラムゼイ・ルイスとの共演盤で少しは名を知られるようになっていた。当盤でもかれの素晴らしいテクニック、あか抜けたブルーズ・フィーリングが味わえる。ハモンド・スミスがこってりなのでなおさらそう感じるのかも知れないけれど。

 

Oliver Nelson, alto & tenor saxes
Lem Winchester, vibes
Johnny Hammond Smith, organ
George Tucker, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1960

Taking Care of Business

ウィンチェスターとの共演はこれも
Oliver Nelson: Nocturne

 
1. Trane Whistle
2. Doxy
3. In Time
  4. Lou's Good Dues
5. All the Way
6. Groove
ブルースの真実

Oliver Nelson: The Blues and the Abstract Truth

オリヴァー・ネルソンの数あるアルバムの中で、たぶんもっとも評価の高いのがこの『ブルーズの真実』だろう。理由はマスターにはよく判らない。
日本語題名がかっこいいってのも理由だろう。うまく名づけたものだ。座布団を差し上げておきたい。もうひとつには右記のような豪華メンバーがある。エリック・ドルフィやビル・エヴァンスなど、誰がリーダーになってもおかしくない顔ぶれ。しかし無心に聴いてみると、突出しているのはドルフィとロイ・ヘインズ。ドルフィのひときわ個性的なアルト、フルートがなかったら、このアルバムの魅力の半分は失せていただろう。はみ出す奴がいるかいないかで、ジャズ演奏は大きく変わってしまうのである。
ロイ・ヘインズはここまで紹介してきたネルソンのアルバムすべてに参加している。かれの貢献度もたいへん大きく、推進力あるビートを叩き出してバンド全体をプッシュしていく。ソロで聴かせる技術とセンスも抜群だ。
かれらに較べるとネルソン本人のソロは感興に乏しく、ラッパのフレディもイマジネーションがいまいち。元気があってバリバリなのは認めるけれども時々空疎になる。エヴァンスがノリのいいソロをとっているのが救い。
曲ではキャッチーな『ホー・ダウン』がダントツの人気らしい。ほかの曲ももちろんいいのだが、中にはアレンジを含めて考えすぎの作品がある。スカッと楽しみたい方は上記のプレスティッジ(OJC)盤から選んだほうがいいと思う。

 

Oliver Nelson, alto & tenor saxes
Freddie Hubbard, trumpet
Eric Dolphy, alto sax & flute
George Barrow, baritone sax
Bill Evans, piano
Paul Chambers, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1961

The Blues & The Abstract Truth
ブルーズの真実

 
1. Stolen Moments
2. Hoe-Down
3. Cascades
  4. Yearnin'
5. Butch and Butch
6. Teenie's Blues
オリヴァー・ネルソン

Oliver Nelson: More Blues and the Abstract Truth

上記『ブルーズの真実』の続編として制作されたもの。メンバーの豪華さも前作同様で、大ベテランベン・ウェブスターの参加が話題となった。オリヴァー・ネルソンはアレンジャーに徹しており、ソロはとっていない。
小編成にもかかわらずビッグバンドなみの分厚く豪快なサウンド、ドライヴ感が快適だ。アレンジのうまさとリズムセクションの質の高さが要因。グラディ・テイトが積極的だし、名手リチャード・デイヴィスがさすがにうまい。若手ロジャー・ケラウェイの起用も成功。かれの気の利いたソロがバンドのアクセントになっている。
ソリストではフィル・ウッズ。ボーナストラック(9)ではかれの美しいバラッドが楽しめる。2曲だけ参加のベン・ウェブスターも存在感あり。ペッパー・アダムスの元気なバリトンがアンサンブルで、ソロで大活躍する。
今回はニール・ヘフティ、ブルーベックなど他人の作品が多いのが特徴だ。ベイシーの“Goin to Chicago Blues”まで採り上げている。雰囲気はだいぶ異なるがいじりすぎていないので、心おきなくネルソンのアレンジの妙を味わうことができる。

 

Oliver Nelson, arrangement
Thad Jones, trumpet
Danny Moore, trumpet (1,5)
Phil Woods, alto sax
Phil Bodner, tenor sax & English horn
Ben Webster, tenor sax (4,7)
Pepper Adams, baritone sax
Roger Kellaway, piano
Richard Davis, bass
Grady Tate, drums

・Recorded in 1964

More Blues & The Abstract Truth
続・ブルーズの真実

 
1. Blues and the Abstract Truth
2. Blues O'Mighty
3. Theme from Mr. Broadway
4. Midnight Blue
5. The Critic's Choice
  6. One for Bob
7. Blues for Mr. Broadway
8. Goin' to Chicago Blues
9. One for Phil
10. Night Lights
ケン・マッキンタイア

Ken McIntyre: Looking Ahead
with Eric Dolphy

マルチ・リード奏者ケン・マッキンタイア(1931-2001)の知名度がいかほどのものか判らないのだが、セシル・テイラーの録音にも参加し、アヴァンギャルドなジャズを聴かせていた人物。これはエリック・ドルフィを相棒に迎えたクインテットだ。
メンバーを見て不思議に思うだろう。リズムセクションが典型的ハードバッパーたちだから。とくにウォルター・ビショップなんて、ドルフィたちと合わせられるの?
心配はご無用だ。メインストリームのノリのいいリズムにのって、フロントの二人がのびのび「新しさ」を発揮している。アトーナルなアプローチのドルフィも決してフリーをやってる訳ではないので、違和感というよりスリルを感じる。
マッキンタイアもかなりうまいのだが、クセが強いからどうかな?ドルフィのうまさが圧倒的で、ついかれのソロばかり聴いてしまう。とくにフルート。何度聴いてもハッとする瞬間がある。

 

Ken McIntyre, alto sax & flute
Eric Dolphy, alto sax, flute & bass clarinet
Walter Bishop, Jr., piano
Sam Jones, bass
Arthur Taylor, drums

・Recorded in 1960

Looking Ahead

Ken McIntyre: Stone Blues
Ken McIntyre: Home
Ken McIntyre: Open Horizon

 
1. Lautir
2. Curtsy
3. Geo's Tune
  4. They All Laughed
5. Head Shakin'
6. Dianna
 
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TRUMPET / TROMBONE / PIANO / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL