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演奏家インデクス
サックス

TRUMPET / TROMBONE / PIANO / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL
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フィル・ウッズ Phil Woods: Early Quintets

今ではウッズの名前で出ているけれど、(1)から(4)はジミー・レイニーの10インチLPだったもの。録音は1954年。フィル・ウッズのほかジョン・ウィルソン、ビル・クロウ、ジョー・モレロという顔ぶれだ。残りは1959年の録音で、リーダーはピアニストのディック・ハイマン。ウッズのほかハワード・マギー、テディ・コティック、ロイ・ヘインズというメンバー。
前者は名作“Woodlore”の前年、わずか22歳の録音だ。ジャケ写がやけに若い。レイニーの顔が長い(関係ないか)。演奏は“Woodlore”と基本的には何も変わらない。リーダー作ではないが、のびのびしたウッズらしさは十分発揮されている。4曲中2曲を提供して作曲の才能も示している。レイニーのギターも快調。クールでなめらか、お洒落な仕上がりだ。そしてモレロの「目立たない天才」ぶりがすばらしい。このセンスはだれにも真似できない。
後者にはロイ・ヘインズが参加しており、ドラマーだけ見たらずいぶん贅沢なアルバム。しかし演奏は前者ほどではない。ウッズだけに焦点をしぼった聴き方をすれば満足がいくかも知れないが、バンド全体の魅力は今ひとつってところ。

On 1-4
John Wilson, trumpet
Phil Woods, alto sax
Jimmy Raney, guitar
Bill Crow, bass
Joe Morello, drums
--------
On 5-8
Howard McGhee, trumpet
Phil Woods, alto sax
Dick Hyman, piano
Teddy Kotick, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1954 & 59 (5-8)

Phil Woods: Early Quintets

同時期の録音
Phil Woods: Sugan
スガン

 
1. Stella by Starlight
2. Five
3. Joanne
4. Black and Blow
  5. Consternation
6. Lemon Drop
7. The Little Bandmaster
8. Pee Wee's Dream
フィル・ウッズ Phil Woods Quartet: Woodlore

フィル・ウッズの50年代というと、わたしなんかジーン・クイルとの双頭クインテットを思い出すが、この『ウッドロア』はワンホーンのクァルテット。ピアニストはジョン・ウィリアムスで、テディ・コティック、ニック・スタビュラスという名手が名を連ねる。録音は1955年、エンジニアはルディ・ヴァン=ゲルダー。ウッズのリーダー作としては初のワンホーンアルバムだったそうだ。
演奏は初期ハード・バップの典型。すでに個性が確立されており、エモーショナルでメロディアスな、いかにもウッズらしい素晴らしいソロが満喫できる。とくにタイトル曲“Woodlore”や“Slow Boat to China”のスウィング感、表情の深さと多彩さは、かれが若い頃から優れた表現者だったことを示す。
ピアニストはあまり目立たないが、バップ・スタイルを消化したシュアな演奏。ブルージーな感覚もなかなか。のちのアルバムでも共演しているコティック、スタビュラスの二人はさすがにうまい。センスのよさが感じられる。

 

Phil Woods, alto sax
John Williams, piano
Teddy Kotick, bass
Nick Stabulas, drums

・Recorded in 1955

Phil Woods Quartet: Woodlore
国内盤は別テイク入り
ウッドロア+4

ほかにはこんなんも
Phil & Quill with Prestige
フィル・トークス・ウィズ・クイル
ウォーム・ウッズ

 
1. Woodlore
2. Falling in Love All over Again
3. Be My Love
  4. On a Slow Boat to China
5. Get Happy
6. Strollin' With Pam
ヨーロピアン・リズム・マシーン

Phil Woods: European Rhythm Machine

ジョルジュ・グランツ、アンリ・テキシェ、ダニエル・ユメールというヨーロピアン・リズム・マシーンをしたがえた1968年スタジオ録音。仏EMI原盤。同一メンバーによるモントルーでのライヴがあるが、これはその前年の11月のもの。
まずオリヴァー・ネルソンの “Stolen Moments”ではじまり、自作を2つはさんでソニー・ロリンズの“Doxy”、エディ・ハリスの“Freedom Jazz Dance”で締めくくるという構成。黒ジャケの国内盤とは曲順がちがう。
パーカーの遺産を理想的な形で継承したフィル・ウッズ。ヨーロッパ時代はフリーの波の中でアグレッシヴな演奏に磨きがかかり、ことにERMとは白熱した演奏を行っていた。当録音も例外ではなく、テンションの高い素晴らしいソロを展開している。まさに手に汗にぎる興奮。ライヴみたいな熱気に圧倒される。
リズム・マシーンの面々もゆたかなテクニックと抜群の音楽性を遺憾なく発揮。36年も経っているのに新鮮そのものだ。ことにユメールのうまさには舌を巻く。

 

Phil Woods, alto sax
George Gruntz, piano
Henri Texier, bass
Daniel Humair, drums

・Recorded in 1968

European Rhythm Machine
ヨーロピアン・リズム・マシーン

 
1. Stolen Moments
2. And When You Are Young
3. Alive and Well
  4. Doxy
5. Freedom Jazz Dance
phil woods

Phil Woods & his European Rhythm Machine
at the Montreux Jazz Festival

「おおっ、フィル・ウッズではないかね」「そうさね。ヨーロピアン・リズム・マシーンのモントリュー・ジャズフェスのライヴさね。ウッズの熱いブロウイングが満喫できる掛け値なしの名盤ってやつさ」「しかしきみ、ウッズがヨーロッパに行ったとき、ウッズも落ちぶれたもんだと言ってたじゃないか」「おっと、それを言われるとトシがわかる。ヨーロッパを甘く見ていたのさ」「それが今では名盤あつかい」「まぁまぁ、当時渡欧した連中のすべてが成果をあげてたわけでもなかったし…。しかしこのリズム・マシーンてのはナンだね、ずいぶんプログレッシヴなやつらだったね。ジョルジュ・グランツなんてアメリカにはいないタイプの名手だよ」「オレはダニエル・ユメールがいいな。今でもプログレッシヴだぜ、あいつは」
「ところでどのトラックが好きだい?」「オレは“I Remember Bird”だな。これは泣けるぜ」「ははは、若い頃はそうでもなかったくせに。バラッドのよさが分かるのはトシをくった証拠だってさ」「……」

 

Phil Woods, alto sax
George Gruntz, piano
Henri Texier, bass
Daniel Humair, drums

・Recorded in 1969 (Live)

At the Montreux Jazz Festival

ダニエル・ユメールは
Trio HLP
三文オペラ

 
1. Capricci Cavallereschi
2. I Remember Bird
  3. Ad Infinitum
4. Riot
フィル・ウッズ

Dameronia: Woods in Italy (3)
Phil Woods Meets the Italian New Generation

当カフェのオーナー(自称タコ社長)秘蔵(てこともないか)の一枚。敬愛するフィル・ウッズがイタリアの新世代ジャズ・ミュージシャンと共演したもの。オーナー注目のファブリツィオ・ボッソ、ロザリオ・ジュリアーニが含まれる。ウッズの2000年イタリア・シリーズ第3作にあたるもの。
タイトルの『ダメロニア』ってのはタッド・ダメロン作品集だからで、(9)以外はすべてピアニスト、コンポーザーとして知られるTadd Dameron の曲を採り上げている。演奏のほうも曲にあわせて(?)ハードバップ。なんとも素直なハードバップ。マスターみたいにすれた耳には恥ずかしいくらいだが、うまい。同じヨーロッパでもドイツやフランス、北欧とはじぇんじぇんノリがちがうんだな〜。エキセントリックなところなんてこれっぱかしもありゃしませんのじゃ。理屈はいらねえ、それ歌え。
ボッソ兄さんのトランペットもジュリアーニ君のアルトも切れのいいテクニックでぐいぐいやってくれる。オペラの国だから(?)音色もきれいでよく歌う。ピアニストダンドレア氏も60年代の名手を聴いているような感じだ。この人、作曲家としても優秀だそうである。
そーゆー相手と一緒にウッズおじさんもヨーロピアン・リズム・マシーン以前に戻ったようなオーソドックスなノリノリ演奏。そういえばこのイタリア・シリーズの最後は『イタリアン・リズム・マシーン』てやつなのでご参考までに。

 

Phil Woods, alto sax
Rosario Giuliani, alto sax
Fabrizio Bosso, tumpet
Franco D'Andrea, piano
Massimo Moriconi, bass
Lorenzo Tucci, drums

・Recorded in 2000

Dameronia

イタリアン・リズム・マシーン
Woods in Italy 2000 (7)
ピアニスト、ダンドレアの作品集
Woods in Italy 2000 (6)
ダンドレアとのデュオ
Woods in Italy 2000 (5)
ソロアルバム
Woods in Italy 2000 (4)
ステファノ・ボラーニと
Woods in Italy 2000 (2)
ギターと一緒にブラジルを
Woods in Italy 2000 (1)

 
1. Good Bait
2. If You Could See Me Now
3. Hot House
4. Tadd's Delight (Take 1)
5. Lady Bird
  6. You Are a Joy
7. Our Delight
8. Tadd's Delight (Take 2)
9. The Dream That Comes True
ジミー・ジュフリー

The Jimmy Giuffre 3

使った楽器をすべて抱えているのがジミー・ジュフリその人。なにも全部持たなくたって…。ジュフリはウディ・ハーマンのとこにいたマルチリードプレーヤーで、才人として知られる人物。1950年代後半からトリオ編成にこだわっていて、ちょっとずつメンバーを替えてはトリオで活動を続けていた。このアルバムで聴かれるようにドラムレスが基本。ジム・ホール在籍中の録音が一般には人気が高いようだ。
ジュフリはいかにもハードバップを消化した白人ミュージシャンといった感じ。クラリネット、テナーサックス、バリトンサックスのどれをとってもうまいが、仕上がりはクール。軽快で粋なアドリブを楽しませてくれる。ことにバリトンの軽さはマリガンに匹敵するほど。
ジム・ホールはやはりいい。ソフトでお洒落なソロを聴かせるだけでなく、リズムマシーンとしても優秀なところをみせる。

 

Jimmy Giuffre, clarinet, tenor sax
 and baritone sax
Jim Hall, guitar
Ralph Pena, bass
Jim Atlas, bass (*)

・Recorded in 1956 & 57
Atlantic 1254
7 90981-2

The Jimmy Giuffre 3

The Jimmy Giuffre 3, 1961
Conversations With a Goose
Western Suite
Free Fall

 
1. Gotta Dance
2. Two Kinds of Blues
3. The Song Is You
4. Crazy She Calls Me
5. Voodoo
6. My All
  7. That's The Way It Is
8. Crawdad Suite
9. The Train and the River
10. The Green Country
11. Forty-Second Street
サージ・チャロフ

Serge Chaloff: Blue Serge

ロシア風のつづりのサージ・チャロフ。1923年ボストンの生まれで、父親はピアニスト兼作曲家、母親もピアノの個人レッスンを行っており、ジョージ・シアリング、ハービー・ハンコック、キース・ジャレットらを教えていたという。しかし息子は12歳でピアノからバリトンサックスに転向。上記ジミー・ジュフリ同様フォー・ブラザーズで活躍して人気を得ていく。残念ながら1957年7月16日、わずか33歳で亡くなってしまった。このワンホーン・アルバムは貴重な遺産である。
チャロフはジュフリと較べてパーカーの影響が色濃い。バリトンの太い音色を活かしつつパーカー直伝ともいえるスリルのあるホットな演奏を聴かせる。バリバリした感じはハリー・カーネイみたいでもあり、この辺がチャロフの個性。重量感のあるバリトンが好きな人にもお奨めできる。
リズム隊は黒人ばかり。ソニー・クラーク、リロイ・ヴィネガー、フィリー・ジョー・ジョーンズという東西の名手を揃えた贅沢セッションだ。

 

Serge Chaloff, baritone sax
Sonny Clark, piano
Leroy Vinnegar, bass
Philly Joe Jones, drums

・Recorded in 1956
Capitol Jazz
7243 4 94505 2 3

Serge Chaloff: Blue Serge
ブルー・サージ

The Complete Small Group Bop Sessions
The Baritone Sax Master
ボストン・ブロウ・アップ

 
1. A Handful of Stars
2. The Goof and I
3. Thanks for the Memory
4. All the Things You Are
  5. I've Got the World on a String
6. Susie's Blues
7. Stairway to the Stars
8. How About You
アル・コーン/ズート・シムズ

Jazz Alive!- A Night at the Half Note
Zoot Sims/ Al Cohn/ Phil Woods

連想ゲームみたいになっちまったが、ウディ・ハーマンがらみでズート・シムズ&アル・コーンでこのページを締めくくろう。同種楽器をフロントに据えたコンボはトロンボーンのJ & Kやアルトのフィル&クイル、テナー同士ならグリフィン&ロックジョウあたりが有名だ。そんな中でこのA氏とZ氏のコンビは格別の人気を誇っている。歩いても走っても粋な感覚を保っているのが秘密かも知れない。
このライヴはかれらのベスト・パフォーマンスと言えるもので、アルの簡潔なヘッドアレンジメントに導かれてノリノリのアドリブが展開されていく。似たようなタイプの二人だが、この日はアルがメタル・マウスピースを使っているので混同することはない。それにアルがいつもより熱い。
後半の2曲はフィル・ウッズが加わっている。負けてたまるか根性丸出しでノリノリの二人に立ち向かっていき、おそろしく活きがいい。三人のチェイスもあり、手に汗にぎるスリル。これだからジャズはやめられない。

 

Zoot Sims, tenor sax
Al Cohn, tenor sax
Phil Woods, alto sax*
Mose Allison, piano
Nabil Totah, bass
Paul Motian, drums

・Recorded in 1959 (Live)
Blue Note Records
7243 4 94105 2 7

A Night at the Half Note
ハーフノートの夜

From A to Z
You 'n Me
ボディ・アンド・ソウル

 
1. Lover Come Back to Me
2. It Had to Be You
  3. Wee Dot*
4. After You've Gone*
 
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