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WOODWINDS 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / [7] / 8 / 9 / 10
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TRUMPET / TROMBONE / PIANO / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL
 
ハンク・モブレー Hank Mobley: No Room for Squares

黒眼鏡のこわいお兄さんはハンク・モブレー。不良のふりなんかしてどうしたの?そんなツッコミを入れたくなるけど、聴いてみるとジャケット・イメージそのまんまのかっこいい演奏だった。なまった包丁みたいなところがなくて、ビシビシぐいぐい切れ味鋭く迫ってくるのだ。最初の“Three Way Split(三分割?)”からお見それしましたの快演。メンバーを見ると不良の代名詞みたいな男リー・モーガンがいるではないか。さては影響されたな。トランペットがドナルド・バードに代わった2曲ではいつものモブレーになってるから間違いない。
モブレーが煽られるだけあって、モーガンが力強くかっこいい。自分が主役だと勘違いしているという説もある(笑)。かれは曲も提供していて、(5)は『サイドワインダー』みたいなリズムが快適なナンバー。(2)はきれいなバラッドだ。こっちのセッションではアンドリュー・ヒルのピアノもユニーク。和声とフレージングに異才ぶりが発揮されている。
ドナルド・バードとのセッションはピアノがハービー・ハンコックに交代。バードの輝かしいソロ、ハンコックのアイディアのあるピアノ、フィリー・ジョーのパワフルなドラムスがご機嫌。こっちのほうが「普通」な感じがするが、これもかっこいい。タイトルどおり「古くさいヤツはお断り」なのかね。
 

Hank Mobley, tenor sax
Lee Morgan, trumpet
Andrew Hill, piano
John Ore, bass
Philly Joe Jones, drums

-on 3 & 6 only
Hank Mobley, tenor sax
Donald Byrd, trumpet
Herbie Hancock, piano
Butch Warren, bass
Philly Joe Jones, drums

・Recorded in 1963
Blue Note Records
7243 5 24539 2 4

No Room for Squares

Soul Station
ソウル・ステーション
Dippin'
ディッピン
Roll Call
ロール・コール

 
1. Three Way Split
2. Carolyn
3. Up a Step
4. No Room for Squares
  5. Me 'n You
6. Old World, New Imports
7. Carolyn [Alt. take]
8. No Room for Squares [Alt. take]
ティナ・ブルックス Tina Brooks: The Waiting Game

ティナ・ブルックスの1961年録音。顔ぶれが素晴らしくて放っておけないアルバムだ。やってることはいかにもブルーノートらしいハード・バップなのだが…。
もちろん録音の少ないティナの、わずかなリーダー作の一つという貴重さがある。力強いイマジネイティヴなバップテナーがたっぷり楽しめる。そしてウォームトーンが魅力的なジョニー・コールズ。リトル・ジョニー・Cと呼ばれて親しまれたかれの美しくメロディアスなソロが聴けるのだ。ギル・エヴァンスとの共演で知られるが、この人も録音は多くない。
リズムセクションではケニー・ドリューが目を引く。面白いことにここではいつもよりアヴァンギャルドなアプローチを試みており、意外に刺激的だ。ウィルバー・ウェアはロリンズの名ライヴに参加していたパワフルなベーシスト。そしておなじみフィリー・ジョー。なんとおいしい組み合わせ。
ちなみに(5)はボロディンが原曲(歌劇『イーゴリ公』に含まれる「ポロヴェッツ人の踊り」)で、トニー・ベネットがヒットさせたもの。ケニー・ドリューはのちにペデルセンらとトリオで再録音している。
 

Tina Brooks, tenor sax
Johnny Coles, trumpet
Kenny Drew, piano
Wilbur Ware, bass
Philly Joe Jones, drums

・Recorded in 1961
Blue Note Records
7243 5 40536 2 7

The Waiting Game

Minor Move
True Blue
The Sermon!

 
1. Talkin' About
2. One for Myrtle
3. Dhyana
 

4. David the King
5. Stranger in Paradise
6. The Waiting Game

デクスター・ゴードン

Dexter Gordon: Daddy Plays the Horn

デクスター・ゴードンの1955年ベツレヘム録音。ケニー・ドリューと組んだワンホーンで、なにやらのほほんとしたダディである。もちろん典型的なハードバップなのだが、ずいぶんリラックスしている。タイトル曲はその典型。なんてハッピーな演奏!パーカーの(2)も評論家言葉でいうなら悠揚迫らぬ名演。むやみに走らず堂々としているんである。二つのバラッド(3)と(5)も軽く流しながら聴き手のハートをつかむ匠の技。ダディ、かっこいいじゃん。
ドリューも最初の代表作を録音した頃で、活きのいいソロを楽しませてくれる。(5)でも低音主体に歌うダディに合わせた渋くてきれいなソロが聴ける。ドリューのファンにもおすすめだ。

 

Dexter Gordon, tenor sax
Kenny Drew, piano
Leroy Vinnegar, bass
Larry Marable, drums

・Recorded in 1955
Avenue Jazz [Bethlehem Archives]
R2 75991

Daddy Plays the Horn

This Time the Drums on Me
Dexter Rides Again

 
1. Daddy Plays the Horn
2. Confirmation
3. Darn That Dream
  4. Number Four
5. Autumn in New York
6. You Can Depend on Me
アワ・マン・イン・パリ Dexter Gordon: Our Man in Paris

この録音も上記アルバムと同じケニー・ドリューと組むはずだったという。曲はすべてゴードンの新作が予定されていた。しかし「諸般の事情」により土壇場でバド・パウエルに交替。リハーサルが間に合わず、お互いよく知っている曲をやることになった。なんだよーと思うのはマスターだけで、懐かしのバップ・チューンとスタンダードを織りまぜたこのアルバムはベストセラーとなった。
みんなが知ってる曲ばかりというだけでなく、この時期のパウエルがいい状態で聴ける貴重なアルバムでもあった。ドラマーはケニー・クラークだし、言うなればバップ同窓会。昔取った杵柄。楽しくてしょうがないって感じでゴードンが豪快に吹きまくり、つられたかパウエルも張り切ってノリのいいソロをとっている。
 

Dexter Gordon, tenor sax
Bud Powell, piano
Pierre Michelot, bass
Kenny Clarke, drums

・Recorded in 1963
Blue Note Records
CDP 7 46394 2

Our Man in Paris
アワ・マン・イン・パリ

BNのはずせない2枚
Go
A Swingin' Affair

 
1. Scrapple from the Apple
2. Willow Weep for Me
3. Broadway
4. Stairway to the Stars
  5. A Night in Tunisia
6. Our Love is Here to Stay [Bonus track]
7. Like Someone in Love [Bonus track]
デクスター・ゴードン Dexter Gordon: Gettin' Around

デクスター・ゴードンがなんとボサノヴァをやったアルバム。といってもボンファの『カーニヴァルの朝』だけ。この曲を重量感のあるテナーで聴くのも面白い。テンポに遅れ気味のいつものスタイルで「オレ流」のボッサ。バリー・ハリスもゴリッとした低音でソロをとり、ユニークな仕上がりになっている。
スタンダードはいつも通り。上記アルバムほど熱くなっていないが、その分リラックスして聴ける。おなじみブルーノートのミュージシャンが脇をかため、悪かろうはずがないんである。ハリスの渋いピアノ、ハッチャーソンのセンスのいいヴァイブがたっぷり味わえるから、かれらのファンにもお奨めだ。
個々の曲ではフランク・フォスターの名曲『シャイニー・ストッキングス』が秀逸。バラッド(2)で聴かせるゴードンとハッチャーソンの物静かな対話も美しい。
 

Dexter Gordon, tenor sax
Bobby Hutcherson, vibes
Barry Harris, piano
Bob Cranshaw, bass
Billy Higgins, drums

・Recorded in 1965
Blue Note Records
CDP 7 46681 2

Gettin' Around

The Tower of Power
Tangerine

 
1. Manha de Carnaval
2. Who Can I Turn To
3. Heartaches
4. Shiny Stockings
  5. Everybody's Somebody's Fool
6. Le Coiffeur
7. Very Saxily Yours [Bonus track]
8. Flick of a Trick [Bonus track]
フランク・フォスター Fearless Frank Foster

カウント・ベイシー・オーケストラの“2フランク”の片われ、フランク・フォスター。コンポーザー、アレンジャーとしても有能だったフォスターをコンボでたっぷり聴くことができるアルバム。ロックリズム(1)やファンク(4)など、時代を捉えた作品を並べ、さすがというほかない。唯一の他人の曲、ファッツ・ウォーラーの『ジターバグ・ワルツ』(5)のアレンジもかっこいいこと。うーん、参った。
フォスターはフルートもうまいのだが、ここではテナーのみ。豪快でスムースなテナーである。コルトレーンの影が若干感じられるが、堂々たる主流派といえる。ビッグバンドのときより長いソロが聴けるからファンとしてはうれしい。
トランペットがヴァージル・ジョーンズという人選もよかった。輝かしい美音が魅力的で、溌剌とよく歌うラッパが素晴らしい。単にソロだけを較べたらかれが主役だと思ってしまいそうなくらいに。
 

Virgil Jones, trumpet
Frank Foster, tenor sax
Albert Dailey, piano
Bob Cunningham, bass
Alan Dawson, drums

・Recorded in 1965
Prestige PR7461
OJCCD-923-2

Fearless Frank Foster

Two for the Blues
Soul Outing!

 
1. Raunchy Rita
2. Janie Huk
3. Thingaroo
  4. Baby Ann
5. Jitterbug Waltz
6. Disaproachment
ジャッキー・マクリーン Jackie McLean: Let Freedom Ring

1962年のジャッキー・マクリーン。今聴けばまっとうなハードバップなのだが、あまりにアグレッシヴだというので敬遠する人が少なくなかった。オーネット・コールマンのドラマー、ビリー・ヒギンスが参加しているし、ジャッキーはたしかにオーネットの影響を感じさせる。思いがけないフリーキートーンが長年のファンを驚かせたのだろう。しかし音楽はフリーとはほど遠い。
娘に捧げた最初の曲はモンクが出てきそうにミステリアス。この曲の風変わりな和声が少々刺激的なソロを可能にしたのだ。ウォルター・ビショップもテンションの高い熱演。ヒギンスに強烈にプッシュされてスリルのあるソロを聴かせる。
オリジナルのブルーズ(3)(4)も熱い。オーネットなみのアウト・オヴ・スケールを織りまぜながらぐいぐいドライヴしていく。(4)でウォルターが刻むリズムはオーネットを意識したものかも知れない。
唯一のバラッド(2)はバド・パウエルの曲。メロウなアルトが美しく歌いあげる、いかにもジャッキーらしい叙情的ナンバー。
 

Jackie McLean, alto sax
Walter Bishop, Jr., piano
Herbie Lewis, bass
Billy Higgins, drums

・Recorded in 1962
Blue Note Records
7243 5 80908 2 6

Let Freedom Ring
レット・フリーダム・リング

ニュー・アンド・オールド・ゴスペル

 
1. Melody for Melonae
2. I'll Keep Loving You
  3. Rene
4. Omega
ジャッキー・マクリーン Jackie McLean: Destination Out!

1963年の本作はシンプルなブロウイングセッションが少ない。とくに(1)(2)は曲全体が構築的なのだ。ソロはきちっとコントロールされたバックグラウンドの上に展開されていく。ソロイストとバックとの関係が今までとはちがう、新しい試みだ。印象もシリアスで面白い。これはジャッキーとモンカー、ハッチャーソン3人の発案によるもの。ハッチャーソンは他のアルバムでも同様の試みを行っている。
自由度の大きい(3)がオーソドックスに感じられる。メンバーのテクニックとアドリブのスリルはこういう曲のほうが楽しめる。演奏時間も長いし、聴き応えは一番。ジャッキーのスムースなソロもいいがハッチャーソンのうまさには舌を巻く。(4)もリラックスしたブルーズ。リドレーの黒いベースが冴える。
 

Grachan Moncur III, trombone
Jackie McLean, alto sax
Bobby Hutcherson, vibes
Larry Ridley, bass
Roy Haynes, drums

・Recorded in 1963
Blue Note Records
CDP 7243 8 32087 2 2

Destination Out!
デスティネーション・アウト

 
1. Love and Hate
2. Esoteric
  3. Kahlil the Prophet
4. Riff Raff
ジャッキー・マクリーン Jackie McLean: 'Bout Soul

ジャッキー・マクリーン1967年の録音。ジャケットとタイトルからポップなソウルジャズを想像してしまうが、そういうお手軽なものではまったくない。右記メンバーを見ていただけば判るように、当時バリバリの先進的ミュージシャンばかりを集めているんである。コルトレーン晩年のドラマーだったラシッド・アリが参加しているが、このアルバムはコルトレーンの死後2カ月に満たない9月8日に録音されている。
売出し中の若手ウディ・ショウのトランペットが輝きまくっている。素晴らしいテクニックで刺激的なソロを聴かせ、かれがいちばん目立っているくらいだ。もちろん親方ジャッキーも刺激的。ちょっとコルトレーンに似すぎている部分もあるが、時代にドンピシャの音楽であり、フリーしている(2)でも豪快なうねりで聴き手を圧倒する。
ジャッキーの抒情的側面を楽しめる(3)や不思議にジャパニーズな(5)など曲調にも変化があり、51分間が短く感じられる。
 

Woody Shaw, trumpet
Grachan Moncur III, trombone
Jackie McLean, alto sax
Lamont Johnson, piano
Scotty Holt, bass
Rashied Ali, drums
Barbara Simmons, voice*

・Recorded in 1967
Blue Note Records
CDP 7243 8 59383 2 0

Jackie McLean: 'Bout Soul

デモンズ・ダンス

 
1. Soul
2. Conversation Point
3. Big Ben's Voice
  4. Dear Nick, Dear John
5. Erdu
6. Big Ben's Voice [Alt. take]
 
  WOODWINDS 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / [7] / 8 / 9 / 10
11 / 12 / 13
TRUMPET / TROMBONE / PIANO / GUITAR / ORGAN
VIBES / DRUMS / MISCELLANEOUS / BIG BAND / COMBO / VOCAL